May 20, 2018 interview

大泉洋、小松菜奈に“可愛さ”で張り合う! 『恋は雨上がりのように』爆笑対談

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“面白い”“可愛い”と言われたい大泉、小松に可愛さで張り合うも「ハンデちょうだい(笑)」

 

──ちなみに大泉さんはご自身で“おじさんだな”と感じる瞬間はありますか?

大泉 体の衰えは感じてますけど、自分ではあまりおじさんという自覚がないんです。たとえば横綱はみんな年上だと思ってしまうような感覚ってありませんか?よく考えたら僕の年齢だと横綱はみんな年下なのに(笑)。一人前に活躍してる人はみんな年上に思えるんです。それに今、自分の中での年齢は32歳ぐらいだから、まだまだ世の中に甘えててもいいんじゃないかと。

小松 ダメですよ(笑)。

大泉 でもね、日本中の僕に対する態度も45歳を扱ってる感じじゃないでしょ?日本中が僕を若干年下みたいに扱ってるじゃない(笑)。だからいつまでたっても大人になりきれないんじゃないかな(笑)。

小松 男性は精神年齢が実年齢よりも6才下って言いますよね。おじさんでも心は18歳みたいな人もいますし(笑)。

大泉 僕なんかいまだに「大人になったら」って言うからね。

小松 もう大人なのに(笑)。

 

 

大泉 服を選ぶ時とか「これは大人になったら着よう」とか言ったりするんだけど、こういうおじさんはイタいの?

小松 可愛いと思います。大泉さんはいつも可愛さの張り合いをしてくるんですよ(笑)。

大泉 写真を撮る時とか、小松さんに負けたくないんです。ファンからもカッコいいよりは可愛いって言われたい(笑)。

小松 カッコいいより可愛いの方が嬉しいんですか(笑)?

大泉 面白いと言われるのが一番嬉しいけど、その次は可愛いがいいよね(笑)。服も可愛いものを選ぶし。今日の衣装も可愛いでしょ?

小松 可愛いです(笑)。

大泉 気持ち悪いおじさんだよね。上目遣いとかしちゃうもん。とにかく小松さんに負けたくない(笑)。

小松 私も大泉さんに負けたくないです(笑)。

大泉 君が可愛くしたら絶対に勝てないから、ハンデちょうだい(笑)。

 

 

モデルとなった小説と日本ホラー小説大賞に輝いた作品、今後の出演作の原作本

 

──さて、「otoCoto」では本や漫画についてお伺いしています。最近のオススメ作品を教えていただけますか。

大泉 僕をモデルにして書かれたという小説「騙し絵の牙」です。速水という編集長が自分の雑誌を守るために会社と戦っていくという話で、社会派のストーリーですが、出版業界の裏側も知れますし展開もスリリングで非常に面白いです。僕は普段あまり本を読まないんですけど、この作品を読んで改めて「小説って面白いな」と実感しました。

──「騙し絵の牙」は大泉さん主演で映画化も決定していますね。小松さんの次回作は、ホラー小説が原作です。

小松 『渇き。』(14年)でご一緒した中島哲也監督の新作『来る』で、小説「ぼぎわんが、来る」が原作です。私は岡田准一さん演じる主人公の恋人役で、強い霊感を持つ真琴という女の子の役を演じさせていただいていて、“第22回日本ホラー大賞”を受賞した本ではありますが、映画ではホラーというより人間の本質の怖さみたいなものが描かれます。完成を楽しみにしていてください!

取材・文/奥村百恵
撮影/三橋優美子

小松菜奈
スタイリスト/吉田恵 ヘアメイク/秋鹿裕子

大泉洋
スタイリスト/九(Yolken) ヘアメイク/白石義人

 

プロフィール

 

小松菜奈(こまつ・なな)

1996年生まれ、東京都出身。2008年よりモデルとして活動すると共に、TV、CMなどに出演。2014年に中島哲也監督に見いだされ『渇き。』で映画デビューし、第38回日本アカデミー賞新人俳優賞などを受賞。近年の主な映画出演作は『ディストラクション・ベイビーズ』(16年)、『溺れるナイフ』(16年)、『沈黙 –サイレンス-』(17年)、『坂道のアポロン』(18年)など。公開待機作に『来る』などがある。

 

大泉洋(おおいずみ・よう)

1973年生まれ、北海道出身。演劇ユニット“TEAM NACS”に所属。主な映画出演作に『探偵はBARにいる』(11・13・17年)シリーズ、『しあわせのパン』(12年)、『青天の霹靂』(14年)、『アイアムアヒーロー』(16年)など。2018年は『焼肉ドラゴン』(6月22日公開)、『パパはわるものチャンピオン』(9月公開)、『こんな夜更けにバナナかよ 愛しき実話』(冬公開)、来年は『そらのレストラン』の公開が控えている。

 

作品紹介

 

映画『恋は雨上がりのように』

高校2年生の橘あきらは、アキレス腱の怪我で陸上の夢を絶たれてしまう。偶然入ったファミレスで放心しているところに、優しく声を掛けてくれたのは店長の近藤正己だった。それをきっかけにあきらはそのファミレスでバイトを始めるが、そのうちバツイチ子持ちの店長・近藤に密かな恋心を抱いていく…。あきらの一見クールな佇まいと17歳という若さに、好意を持たれているとは思いもしない近藤だったが、ある日想いを抑えきれなくなったあきらから告白される。あきらの真っ直ぐな想いを受け止めることもできない近藤だったが、年齢差28歳の二人の関係は、やがてそれぞれが自分自身を見つめ直すきっかけとなっていく――。

映画『恋は雨上がりのように』
原作:眉月じゅん「恋は雨上がりのように」(小学館「週刊ビッグコミックスピリッツ」連載)
監督:永井聡
脚本:坂口理子
出演:小松菜奈 大泉洋
清野菜名 磯村勇斗 葉山奨之 松本穂香・山本舞香
濱田マリ 戸次重幸 吉田羊
音楽:伊藤ゴロー
参加アーティスト:の子/mono(神聖かまってちゃん) 柴田隆浩(忘れらんねえよ) 澤部 渡(スカート)
主題歌:「フロントメモリー」鈴木瑛美子×亀田誠治(ワーナーミュージック・ジャパン)
配給:東宝
2018年5月25日(金)公開
©2018 映画「恋は雨上がりのように」製作委員会
©2014 眉月じゅん/小学館
公式HP:http://koiame-movie.com/

 

原作紹介

 

「恋は雨上がりのように」眉月じゅん/ビッグスピリッツ

2014年から2018年に「月刊!スピリッツ」「週刊ビッグコミックスピリッツ」(小学館)で連載された話題作。青春の交差点で立ち止まったままの女子高生のあきらと、人生の折り返し地点にさしかかったファミレスの店長が織りなす恋物語は、店長と同年代の男性はもちろん、あきらと同年代の女性まで、幅広く愛されている。

 

小松菜奈さんの次回作の原作本

 

「ぼぎわんが、来る」澤村伊智/角川ホラー文庫

幸せな新婚生活を送る田原秀樹は、不在の間に会社に来訪者があったことを後輩の伝言で知る。その伝言には、生誕を目前にした娘の知紗の名前が書かれていた。後輩は原因不明の怪我を負い、その後も田原の周囲で不審な電話やメールが届き始める。一連の怪異は、今は亡き祖父が恐れていた“ぼぎわん”という化け物の仕業なのか――?

 

大泉洋さんがモデルとなった本

 

「騙し絵の牙」塩田武士/KADOKAWA

大手出版社で雑誌の編集長を務める速水輝也は、上司から休刊を匂わされたことをきっかけに組織に翻弄されていく。次第に彼の異常なほどの“執念”が浮かび上がり…。出版業界を舞台に、速水が廃刊を回避しようと奔走する物語で、2018年本屋大賞にノミネート。大泉洋に当て書きされた速水役を大泉本人が演じ、映画化されることが決まっている。