「海猫」「余命」など、家族や愛、人生の機微を描いてきた作家・谷村志穂の同名小説を日韓合作で映像化した、映画『過怠』(かたい)。このたび本作の公開日が決定し、あわせて特報映像が公開された。
本作の主人公は、ジヒョンと菜々子。日本の大学に留学している韓国人のジヒョンは、知的で芯の強い女性。異国の地で新たな人生を歩みながら、心の奥底には言葉にできない思いを抱えていた。そんな中、自分とは対照的な快活で社交的な菜々子と出会い、次第に心を通わせ、かけがえのない友人となっていく。一方、医学を学びながら、自らの未来を見つめていた菜々子だったが、母との関係にはどこか埋められない距離を感じていた。そんな彼女のもとに、ある日、自分自身の出生にまつわる思いもよらない事実が浮かび上がる。それは、最先端の生殖医療をめぐる、ひとつの“過ち”から始まったものだった‥‥。
監督は、『熱のあとに』(24)で、愛することの切実さと人間の心の奥底に潜む狂気を鮮烈に描き出した山本英。タイトル『過怠(かたい)』は「あやまち、かしつ」を意味する言葉。血のつながりとは何なのか? 本当の家族とは何なのか? そして、自分はいったい何者なのか? 生殖医療によって生まれたひとつの“過ち”が、やがてふたりの人生に大きな波紋を広げていき、それぞれが抱えていた人生の記憶を浮かび上がらせていく。

本作でジヒョンと菜々子を演じW主演するのは、Netflixシリーズ「極悪女王」『海辺へ行く道』など話題作で存在感を放ち、活動開始から約10年、映画界に欠かせない存在となった唐田えりかと、KARAのメンバーとして、また「オーファン・ブラック〜七つの遺伝子〜」『レオン』などで主演を務め、日韓両国で活躍する知英。韓国人のジヒョン役を日本人の唐田が、日本人の菜々子役を韓国人の知英が演じるという、異例のキャスティングが、「自分は何者なのか」という本作のテーマを鮮やかに映し出す。
このたび公開された特報映像では、心の奥底には言葉にできない思いを抱えながら日常を過ごすジヒョンの姿や、母との関係にどこか埋められない距離があることを吐露する菜々子の姿が印象的に切り取られ、「受精卵の取違いが‥‥」と静かに紡がれる言葉とともに、二人の女性のそれぞれの時間が交錯し、物語の輪郭が少しずつ浮かび上がる。ここからの展開に期待が高まる映像となっている。
映画『過怠』は、2027年2月5日(金)より全国公開。