「しろがねの葉」で第168回直木賞を受賞した千早茜のロングセラー小説を、主演に松岡茉優、共演に成田凌を迎え実写化した、映画『男ともだち』。このたび本作の本予告映像が公開された。
本作の主人公は、京都に暮らすイラストレーター、神名(かんな)。30歳を目前に、人生に静かな行き詰まりを感じていた彼女は、ある日、出会った頃からなぜか自分のことを深く理解をしてくれる“男ともだち”ハセオと7年ぶりに再会。あの頃も今も変わらない温度で接してくれるハセオと過ごす、京都、富山、広島での“3つの夜”が神名の人生を大きく動かしていく。

主人公の神名を演じるのは『勝手にふるえてろ』『万引き家族』の松岡茉優。才能はあるが、身勝手で人間関係に不器用なクリエイターの孤独や不安定な心情を繊細に体現し、30歳を目前に人生に行き詰まるキャラクターをリアルに演じ切る。出会ったころからなぜか神名を深く理解している男ともだち・ハセオには『愛がなんだ』『窮鼠はチーズの夢を見る』の成田凌。ぶっきらぼうに見えるが、松岡演じる神名に対しては独特の距離感で接する“男ともだち”として唯一無二の存在感を放つ。7年ぶりに再会を果たす神名とハセオと同じく、松岡と成田も7年ぶりの共演が実現した。
そして、神名の恋人で同棲相手・彰人役は井上祐貴。妻子ある身だが神名と関係を持っている医師・真司役に中島歩。さらには、咲妃みゆ、三浦貴大、余貴美子、池畑慎之介らが名を連ね、個性豊かなキャスト陣が、ままならなくも豊かな物語を紡いでいく。

監督は、『幼な子われらに生まれ』『ビブリア古書堂の事件手帖』の三島有紀子。京都、福井、広島で撮影を実施。生の分岐点に立つ人々の清濁あわせ持つ感情と体温までを、演技派俳優たちと力強いロングテイクに刻み込み、長編監督作11本目にして映像作家として新たな境地を切り拓いた。
そして、本作品の世界観を彩る劇中歌には、ジャンルにとらわれないサウンドと透明感のあるボーカルで注目を集める3人組バンドchilldspot(チルズポット)が歌う「lost child」が決定。本作のために書き下ろされた楽曲で、神名とハセオが訪れる京都のライブハウスのシーンで、メンバーの比喩根(Vo/Gt)も出演し、弾き語りで歌を披露している。

「もう、会わないと思ってた?」このたび公開された予告映像は、ハセオからの突然の電話をきっかけにした、神名とハセオの7年ぶりの再会から始まる。空白の時間を埋めるように、始発電車が動き出すまでの間、彼らは互いに仕事や恋愛観を語り合う。しかし、帰宅した神名は同棲相手の彰人に「男ともだちってずるい響きやなぁって」と複雑な感情が滲んだ言葉を投げかけられる。さらには、二人の大学時代の先輩でライブハウスのオーナーをしている岩佐には「お前達はさ、お互いの幻想なんだよ。特別じゃない」と言われる始末。無茶なクライアントワークに神経をすり減らし、恋愛もうまくいかず、神名はどんどん追い詰められていく‥‥。
印象的なセリフやシーンが散りばめられ、神名の浮気相手・真司、大学時代の友人・美穂らの姿も映し出され、7年ぶりに動き出した神名とハセオの甘く、苦く、ひりひりとした時間が、美しいロケーションの中で紡がれる。「ハセオはさぁ、なんで私とはしないの?」と言い出した神名の想いと、その問いかけへの、“男ともだち”ハセオの答えとは‥‥。
愛していないはず。だけど失いたくない。この感情は何なのか――。誰しもが一度は惑う“異性のともだち”への想い。そこにしかない男女の曖昧で確かなつながりがせつなく胸に迫る予告映像になっており、本作への期待が高まる。
映画『男ともだち』は、2026年11月6日(金)より全国公開。