Aug 19, 2023 interview

プロデューサー・吉田有希 / 馬渕吉喜が語る 新しいチャレンジのしんちゃんを大人にも観てほしい『しん次元!クレヨンしんちゃんTHE MOVIE 超能力大決戦 〜とべとべ手巻き寿司〜』

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コロナ禍の中のアフレコ作業

池ノ辺 制作中は、コロナ禍で大変だったんじゃないですか。

馬渕 ちょうどコンテを詰める段階だったんですよ。それまでは、白組さんに行ってみんなで顔を合わせてやっていたんですけど、それができなくなってリモート会議で進めるという形になりました。それでもちゃんと意思疎通ができるのかという不安はありました。アフレコの時も、コロナに罹る人がいたりして、当然、一緒にはできない状態でした。

吉田 全員、別録りでした。

馬渕 声優さんが一番大変だったかもしれないですね。いつものような掛け合いができない状況でしたから。

吉田 ただその分、一人一人のお芝居を、時間をかけて追求できたというのはありました。みんなで集まってやると、一人の役者にかけられる時間が限られるので。

池ノ辺 制作中の面白いエピソードがあれば伺いたいんですが。

吉田 そんなに素っ頓狂な出来事ことはなかったです(笑)。

馬渕 みなさん、結構真面目にやっていたと思いますよ(笑)。

吉田 粛々とリモートで。

池ノ辺 サンボマスターの曲もよかったですね。これはどなたの案ですか。

吉田 大根さんから、サンボマスターがいいという話があって、という流れです。

池ノ辺 何曲も作ったと聞いたんですけど。

吉田 そうですね。でも私たちが聞かせてもらったのは、最終的に決定したもの一つだけでしたから、これだというものを出していただいたんだと思います。

池ノ辺 監督と仲がいいんですかね。

馬渕 みたいですね。過去の作品ではレコーディングに顔を出したりしていたみたいですから。

池ノ辺 エンディングのサンボマスターの曲で、また元気をもらえますよね。