Mar 03, 2017 interview

ドラえもんが好きすぎて、ジャイアンやスネ夫のオーディションにも挑戦してつかんだドラミ役。 『映画ドラえもん のび太の南極カチコチ大冒険』千秋インタビュー

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国民的アニメ『ドラえもん』の劇場版、映画ドラえもんのシリーズ37作目『映画ドラえもん のび太の南極カチコチ大冒険』が3月4日に公開される。2005年に声優陣が一新されてから数えても13作目となるが、そのメイン声優陣のひとりとしてドラミ役をつとめている千秋は『ドラえもん』の大ファンとして有名。『南極カチコチ大冒険』の見どころと共に、ドラミ役をつかんだ経緯を改めて振り返ってもらった。

 

ジャイアンやスネ夫のオーディションにも挑戦

 

──千秋さんは2006年からドラミちゃんを演じていらっしゃいますが、『ドラえもん』でキャストが一新されたときにオーディションを受けたそうですね。

自分からマネージャーさんに「オーディションがあるみたいだから、受けたい」って言ったんです。ドラミちゃんをふくめて登場キャラクター全員が好きなんですけど、自分の声から考えて可能性があるのはドラミちゃんかなと思って、だからドラミちゃんのオーディションを受けたかったんです。だけど、そのときはドラえもん、のび太、ジャイアン、しずか、スネ夫のオーディションだけだったんで、「ドラミちゃんはないんだね」と思いながら、その5つを受けました。

──ジャイアンやスネ夫も受けたんですか!

オーディション用の台本をもらいにいったマネージャーさんから「しずかちゃんの台本だけもらってくればいいですか?」って聞かれたんですけど、「オーディションは全部の役を受けてもいいの?」って聞いたら、いいってことだったんで、台本を全部もらって、セリフを吹き込んで送ったんです。   chiaki-03  

──収録した音声で審査する、いわゆる“テープオーディション”ですね。

その後に第一次審査とか最終審査があるのかなと思って、ひとつぐらい受かんないかなと思ってたんですけど、気がついたら新しい声優さんが発表されたっていうニュースを新聞で見たんです。やっぱ、そんなに簡単じゃないなと思ったんですけど、1年ぐらいして、「そう言えば一番やりたかったのはドラミちゃんだったんだけど、ドラミちゃんはどんな人がやってるんだろう?」と思って調べてもらっても分からなくて。「ドラミちゃん役はどんな人なんだろう?」って言ってたら、それから1週間後ぐらいに「ドラミちゃんをやりませんか」って連絡が来たんです。

──そのオファーを聞いて、どう思いましたか?

もちろんやらせて頂きたいに決まってるけど、「自分に話が来たのはなんでだろう?」と思ったら、オーディションで役を5個全部受けたタレントが他にいなかったらしいんです。「そんなにドラえもんが好きなのか」ってことが、スタッフさんの頭に残って、ドラミちゃんをリニューアルの最後の目玉にしようって話をしていた会議のときに「千秋ちゃんでいいんじゃない」って決まったって聞きました。そういうつもりでオーディションで役を5個受けたわけじゃないんですけど、好きすぎて無謀な挑戦をしたことで、自分の思いがみんなに伝わったんだなと思ってうれしかったです。

──ドラミちゃんを演じるときは、どういうことを心がけているんですか?

とにかくドラミちゃんはビジュアルが可愛いので、収録のときは毎回「ドラミちゃんは今日も超可愛いな」と思って、その気持ちでやっています。