『ムーンライト』『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』ほか、革新的な作品を次々と送り出してきた映画会社A24が見出した、新鋭監督の半生を描いた実話、映画『インスペクション ここで生きる』。この度、本作の予告映像とポスタービジュアルが公開された。
イラク戦争が長期化する 2005年、アメリカ。ゲイであることで母に捨てられ、生きるために海兵隊に志願した青年。しかし、彼を待ち受けていたのは、軍という閉鎖社会に吹き荒れる差別と憎悪の嵐だった。
海兵隊に在職中だった20代の頃に初めてカメラを手にし、そこから映像記録担当としてキャリアを始めたエレガンス・ブラットン監督。長編デビューにして、彼の体験に基づく実話である本作は、社会からも除外され“透明だと思っていた”自分を癒すために映画を撮ろうと決意したという渾身の一作。監督は「この映画で主人公が感じる欲望、恐れ、そして最終的に抱く目標まで、すべて本物です」と語る。
主人公であるエリス・フレンチを演じるのは、俳優、歌手として活動し、2019年のトニー賞では別々のパフォーマンスで2つの部門(演劇主演男優賞/ミュージカル助演男優賞)にノミネートされるという、史上6人目の快挙を成し遂げたジェレミー・ポープ。本作では第80回ゴールデングローブ賞で主演男優賞(映画・ドラマ部門)にノミネートされたほか、世界各国で高い評価を受けた。
音楽は「21 世紀の最重要バンド」と評されるアニマル・コレクティヴが担当する。
映画『インスペクション ここで生きる』は、2023年8月4日(金)より全国公開。
ゲイであることで母に捨てられ、16歳から10年間ホームレス生活を送っていた青年・フレンチ。どこにも居場所を許されず、自らの存在意義を追い求める彼は、生きるためのたったひとつの選択肢と信じて海兵隊への入隊を志願する。だが、訓練初日から教官の過酷なしごきに遭い、さらにゲイであることが周囲に知れ渡るや否
や激しい差別にさらされてしまう。理不尽な日々に幾度も心が折れそうになりながらもその都度自らを奮い立たせ、毅然と暴力と憎悪に立ち向かうフレンチ。孤立を恐れず、同時に決して他者を見限らない彼の信念は、徐々に周囲の意識を変えていく。
監督・脚本:エレガンス・ブラットン
出演:ジェレミー・ポープ、ガブリエル・ユニオン、ラウル・カスティーヨ、マコール・ロンバルディ、アーロン・ドミンゲス、ボキーム・ウッドバイン
配給・宣伝:ハピネットファントム・スタジオ
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2023年8月4日(金) TOHO シネマズ シャンテ、新宿武蔵野館ほか全国公開