Feb 22, 2023 news

現代日本の縮図ともいえる“ムラ”に生きる若者のリアルを描くサスペンス・エンタテインメント 映画『ヴィレッジ』

A A
SHARE

「村」という閉ざされた世界を舞台に、そこで生きる人々のきれいごとだけでは生きていけないリアルな姿を描いた衝撃のサスペンス・エンタテインメント映画『ヴィレッジ』。

主人公・片山優を演じるのは横浜流星。監督は、日本アカデミー賞優秀監督賞を受賞し、映画『余命10年』など多くの話題作を手掛ける藤井道人が務める。

この度、本作の予告映像とポスタービジュアルが公開された。

夜霧が幻想的な、とある日本の集落・霞門村。神秘的な「薪能」の儀式が行われている近くの山には、巨大なゴミの最終処分場がそびえ立つ。幼い頃より霞門村に住む片山優(横浜流星)は、美しい村にとって異彩を放つこの施設で働いているが、母親が抱えた借金の支払いに追われ希望のない日々を送っている。

かつて父親がこの村で起こした事件の汚名を背負い、その罪を肩代わりするようにして生きてきた優には、人生の選択肢などなかった。そんなある日、幼馴染の美咲(黒木華)が東京から戻ったことをきっかけに物語は大きく動き出す。

公開された映像には、閉ざされた“ムラ”という世界にとらわれ、どん底でもがき苦しみながら必死に生きてきた青年・優の、暗く虚ろな瞳と心からの叫びが映し出される。さらに、暴力と権力を傘に好き放題し「犯罪者の息子よ!」と優を蔑み煽る村長の息子・透を演じた一ノ瀬ワタル、「この村早く出てぇだろ?」と凄むのは杉本哲太演じる“ムラ”を影で牛耳るヤクザの丸岡、パチンコにのめり込む険しい目つきの優の母・君枝を演じる西田尚美や、炎に包まれる家の中、血まみれで涙を流す一人の男性の衝撃的な姿も。

一方で、黒木華演じる美咲の「ずっと一人で戦ってたんでしょ?」という言葉に、思わず涙があふれる優とのエモーショナルなシーンも映し出される。この言葉をきっかけに、別人のように生き生きと輝く優の姿も描かれている。

美咲に心を救われ、唯一の希望を守っていく決意を表すかのような笑顔をみせる優だったが、ゴミ処理施設で働く奥平大兼演じる龍太の「この村やばすぎでしょ・・・・」という言葉と共に次々と“ムラ”の闇が暴かれていく。

不法投棄、同調圧力、格差社会、貧困…現代日本の縮図とも言える“ムラ”に蔓延る闇を一身に抱えた青年が、崩れゆく人生の中で見つけた、たった一つの希望。だが、抗えない運命が動き出す。濃霧の中に消えゆく優が行き着く先、そこにあるのは光か闇か。

映画『ヴィレッジ』は4月21日(金)より全国公開。

作品情報
映画『ヴィレッジ』

夜霧が幻想的な、とある日本の集落・霞門村(かもんむら)。神秘的な「薪能」の儀式が行われている近くの山には、巨大なゴミの最終処分場がそびえ立つ。幼い頃よりこの村に住んでいる片山優は、美しい村にとって異彩を放つ、このゴミ処理施設で働いているが、母親が抱えた借金の支払いに追われ、ゴミ処理施設で働く作業員に目をつけられ、希望のない日々を送っていた。そんなある日、幼馴染の美咲が東京から戻ったことをきっかけに物語は大きく動き出す‥‥。

監督・脚本:藤井道人

出演:横浜流星、黒木華、一ノ瀬ワタル、奥平大兼、作間龍斗、淵上泰史、戸田昌宏、矢島健一 / 杉本哲太、西田尚美、木野花、中村獅童、古田新太

配給:KADOKAWA/スターサンズ

©️2023「ヴィレッジ」製作委員会

2023年4月21日(金) 全国公開

公式サイト village-movie.jp