Feb 20, 2023 news

トム・フォードやアナ・ウィンターも認めた ファッション界の“偉大な存在” ドキュメンタリー映画『アンドレ・レオン・タリー 美学の追求者』

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2022年1月18日に73歳で他界した、ファッション界のレジェンド、アンドレ・レオン・タリー。アフリカ系アメリカ人として初のVOGUEクリエイティブ・ディレクターを務め、ファッション業界の巨匠と呼ばれた。

彼の死に際してはミシェル・オバマをはじめ、ビヨンセ、ゼンデイヤ、マライア・キャリーなど各界の著名人が弔意を表した。また、2023年2月12日(米国時間)に行われたNFLハーフタイムショーでは、リアーナが赤いケープを着て彼をトリビュートしたことでも話題となった。

そんなアンドレの生涯を描いたドキュメンタリー映画『アンドレ・レオン・タリー 美学の追求者』の、予告映像と場面写真が公開された。

アンドレ・レオン・タリーは、ジム・クロウ法(1870年代〜1960年代に存在した人種差別的内容を含むアメリカ合衆国南部諸州の州法)の影響下にある時代、1948年に生まれ、アメリカ南部で幼少期を過ごした。

1983年より「VOGUE」のニュースディレクターを担当、1988年にはアフリカ系アメリカ人として初めてクリエイティブ・ディレクターに昇格した。1998年にエディター・アット・ラージに就任し、アナ・ウィンターの右腕として活躍。“格好良い”とは何か、独自の美学を極めていく。また、名物エディターとしてだけでなく、自伝の出版やセレブのスタイリスト、映画出演など、その活躍は多岐にわたる。

映画『プラダを着た悪魔』でスタンリー・トゥッチ演じるナイジェルのモデルとされ、白人の占める割合の多いファッション業界で、黒人モデルや非白人デザイナーたちの進出に積極的に貢献した。

人種差別が色濃く残る時代のアメリカ南部で幼少期を過ごした彼が、いかにして最も影響力のあるファッション・キュレーターにまでのし上がったのか。彼の人生と彼が残した数々の功績をマーク・ジェイコブス、アナ・ウィンター、トム・フォードなどファッション界を代表する人物のインタビューと共に振り返る。

この度公開された予告映像は、アンドレがカラフルなドレスに囲まれながら、真剣な眼差しで生地にダメ出しをするシーンからスタート。デザイナーのトム・フォードは彼を「偉大な編集者」と称した上で、大柄でいてその貴族のような振る舞いを「クレイジー」と表現する。

アンディ・ウォーホルとテーブルを囲む様子や、インタビューに応えるウーピー・ゴールドバーグ、アンドレにスタイリングを絶賛されるウィル・アイ・アム(ブラック・アイド・ピーズ)など、次々と各界の大物たちが登場。VOGUE誌編集長で知られるアナ・ウィンターも「皆に冒険する勇気を与えた」と語る。

華やかで夢のような世界が広がる一方で、突如、雰囲気は変わり、アメリカ南部の出身のアンドレが涙ながらに心ない言葉を浴びた過去を告白する。差別や偏見を乗り越え「“誇り”を胸に行動すれば、世界は変えられる」と言い切るアンドレがのめり込み、追い求めた“美学”とは。

映画『アンドレ・レオン・タリー 美学の追求者』は、3月17日(金)よりBunkamura ル・シネマにて公開。

作品情報
映画『アンドレ・レオン・タリー 美学の追求者』

2022年1月18日に73歳で他界した、アンドレ・レオン・タリー。アフリカ系アメリカ人初のVOGUEクリエイティブ・ディレクターを務め、ファッション業界の巨匠と呼ばれた。白人の占める割合の多いファッション業界で、黒人モデルや非白人デザイナーたちの進出に積極的に貢献した。人種差別が色濃く残る時代のアメリカ南部で幼少期を過ごした彼が、いかにして最も影響力のあるファッション・キュレーターにまでのし上がったのか。彼の人生と彼が残した数々の功績をマーク・ジェイコブス、アナ・ウィンター、トム・フォードなどファッション界を代表する人物のインタビューと共に振り返る。差別や偏見を乗り越え「“誇り”を胸に行動すれば、世界は変えられる」と言い切るアンドレがのめり込み、追い求めた“美学”とは。

監督:ケイト・ノヴァク

出演:アンドレ・レオン・タリー、アナ・ウィンター、トム・フォード、マーク・ジェイコブス、イヴ・サンローラン、カール・ラガーフェルド、ノーマ・カマリ、ヴァレンティノ・ガラヴァーニ、ウーピー・ゴールドバーグ、イザベラ・ロッセリーニ、ウィル・アイ・アム(ブラック・アイド・ピーズ)、ラルフ・ルッチ、サンドラ・バーンハード、マノロ・ブラニク、アンドレ・ウォーカー ほか

配給:リージェンツ

©︎Rossvack Productions LLC, 2017. All Rights Reserved.

2023年3月17日(金) Bunkamura ル・シネマにて公開

公式サイト andremovie.com