講談社「モーニング」で連載された同名コミックを原作に、2021年4月期にフジテレビ系列月曜9時枠にて放送された連続ドラマ「イチケイのカラス」。
東京地方裁判所第3支部第1刑事部〈通称:イチケイ〉を舞台に、伝家の宝刀“職権発動” (刑事訴訟法128条【検証】に基づき、事実発見のために必要な時は裁判所主体で検証を行うことができる)を駆使し、1つ1つの事件に粘り強く向き合う、自由奔放で型破りな裁判官・入間みちお(竹野内豊)と、みちおとは対照的で、東大法学部出身で立身出世をすべく努力を惜しまず、超ロジカルなエリート裁判官・坂間千鶴(黒木華)、その他個性豊かイチケイメンバーの活躍がコミカル&ビターに描かれ、視聴者を魅了。
日本の民放連続ドラマ史上初めて刑事裁判官を主人公にした新しい切り口と、入間みちおの「職権発動」という一言から、真実をつかもうと1つの事件を掘り下げることで見える切ない人間ドラマが視聴者の心を掴み、平均世帯視聴率12.6%という令和“月9”No.1の高視聴率とともに、内容面で高い評価を得た。
そんな人気ドラマ「イチケイのカラス」が映画化することが決定。映画『イチケイのカラス』は、2023年1月13日より全国公開される。メガホンをとるのは、大ヒット映画『コンフィデンスマンJP』シリーズはじめ、数々のヒット作をコミカルかつ心温まるヒューマンストーリーで手掛ける田中亮監督、そして、脚本には映画『プラチナデータ』やドラマ「絶対零度」シリーズを手掛ける浜田秀哉、2人がドラマから引き続きタッグを組む。
そして、自由奔放なクセ者裁判官・入間みちお役を、90年代のデビューから30年近く第一線で活躍し続け、シリアスな役からギャップのあるコミカルな役まで骨太に演じ、人気を獲得し続けるトップ俳優・竹野内豊が、超ロジカルなエリート裁判官・坂間千鶴役を、ドラマ、映画、舞台で唯一無二の存在感を放ち、数々の賞を受賞している実力派女優・黒木華が続投。
入間みちお(いるまみちお)が“イチケイ”を去ってから2年後。岡山県瀬戸内に異動になったみちおは、史上最年少防衛大臣にまつわる傷害事件を担当。事件の背景にあった近海で起きたイージス艦の衝突事故を調べていくが、航海内容は全て国家機密。みちおは伝家の宝刀「職権発動」が通用しない難敵に挑んでいくこととなる。一方で、みちおと共に数々の事件を裁いてきた坂間千鶴(さかまちづる)は裁判官の他職経験制度のもと、みちおの隣町で弁護士として働き、町を支える地元大企業に関わる事件を担当するが、そこにある疑惑が‥‥。一見異なる2つの事件に隠された衝撃の真実。それは開けてはならないパンドラの箱だった。