西尾潤の同名小説を、Netflixドラマ「今際の国のアリス」 シリーズや「幽☆遊☆白書」などの話題作を手掛けてきたプロデューサー集団 THE SEVENが初の劇場作品として映画化する、映画『愚か者の身分』。この度、新キャストが発表され、あわせて、特報映像とティザービジュアルが公開された。

本作は、自身の経験を基に書いた「マルチの子」が各種メディアで話題となった西尾潤のデビュー作「愚か者の身分」(徳間文庫)を、岩井俊二の元で長年助監督として活躍した永田琴が監督し、映像化。北村匠海×林裕太×綾野剛という実力派キャストが魂の競演で、貧しさから闇ビジネスの世界に足を踏み入れてしまい、抜け出せなくなった3人の若者たちの運命と、友との絆が描かれる。

そしてこの度、本作の新キャストが発表された。
SNSで女性を装い、身寄りのない男たちを利用して“戸籍売買”で稼ぐタクヤ(北村匠海)。そんなタクヤが実際に男性と接触をする際“オトシ”を担う仕事仲間 希沙良役を演じるのは、山下美月。
タクヤに戸籍を売り、その後も腐れ縁で繋がっている江川春翔役には、矢本悠馬。裏社会の運び屋・梶谷(綾野剛)からの不器用ながらまっすぐな愛情を受ける恋人 由衣夏役は、木南晴夏が演じる。
【コメント】
▼山下美月
撮影に参加させていただいたのは数日ですが、想像以上に濃く熱く忘れられない夏の記憶が刻まれました。毒々しくも清々しい、真っ直ぐでひねくれている、3人の人間から”自分は何者か”考えさせられる作品です。程遠い世界を見ているようで、きっと誰しもが近しい境目を生きていると思います。この座組に参加できたことが、本当に嬉しいです。公開を私も楽しみにしております!
▼矢本悠馬
俳優にとって役を纏っていない実生活の過ごし方というのは仕事以上に仕事だったりして、今作の役どころはそれが追い風となって背中を押してくれたなと思っております。というのも僕には家庭があり、ここが何より幸せで絶対になくなってほしくないもの。それを失った男を演じる上で1番大切なものを僕はすでに持っていました。あとはそれを奪われることを想像するという苦行でした。ポップな矢本悠馬はいません。見たことないヤツやってます!
▼木南晴夏
脚本を読んだ時と、本編を見た時とこれほどイメージが変わった映画は初めてでした。あまりにも美しく、3人の男性が紡ぐ絆の物語が青春そのもので、見終わった後とても爽やかな気持ちになりました。この作品に参加できたことを、心から嬉しく思います。そして多くの人にこの作品が届くことを願っています。
映画『愚か者の身分』は、2025年10月24日(金)より全国公開。

SNSで女性を装い、言葉巧みに身寄りのない男性たち相手に個人情報を引き出し、戸籍売買を日々行うタクヤとマモル。彼らは劣悪な環境で育ち、気が付けば闇バイトを行う組織の手先になっていた。闇ビジネスに手を染めているとはいえ、時にはバカ騒ぎもする2人は、ごく普通の若者であり、いつも一緒だった。タクヤは、闇ビジネスの世界に入るきっかけとなった兄貴的存在の梶谷の手を借り、マモルと共にこの世界から抜け出そうとするが‥‥ 。
監督:永田琴
原作:西尾潤「愚か者の身分」(徳間文庫)
出演:北村匠海、林裕太、山下美月、矢本悠馬、木南晴夏、綾野剛
配給:THE SEVEN、ショウゲート
© 2025映画「愚か者の身分」製作委員会
2025年10月24日(金) 全国公開
公式サイト orokamono-movie