コラム 佐々木誠の『映画記者は今日も行く。』第127回
モデル・タレントとして現在、テレビや雑誌で大活躍中の朝比奈彩が、8月24日にスペースFS汐留で行われた、Amazonオリジナル『東京アリス』の完成披露試写会舞台挨拶に登壇した。
本作は、同級生の女子4人組のリアルな姿と恋愛模様を描いた作品だが、4人組の一人【円城寺さゆり】を演じた朝比奈は、今回が女優としてのデビュー作となり、この日も初体験の舞台挨拶に若干緊張した表情を浮かべていた。
それぞれのキャラクターについて説明すると、山本美月演じる主人公のOL【有栖川ふう】は、お買い物中毒で金銭面はダメだが、天真爛漫な女子。トリンドル玲奈演じる駆け出しの漫画家【羽田みずほ】は、ダメな男ばかり好きになるが、優しくて家庭的な女子。高橋メアリージュン演じるクールな女医【桜川理央】は、正義感が強くてしっかりしているが、好きな人に素直になれない女子。 そして、朝比奈演じる【円城寺さゆり】は、自由奔放な生粋のお嬢様である。
彼女たちの話によると、全員に共通するのは「とても良い子」なのだそうだ。
また、“しっかりとしたお姉さん”といったイメージのある朝比奈だが、4人の中では一番年下の23歳(山本が26歳、トリンドルが25歳、高橋が29歳)で、山本によると現場では「みんなの妹的な存在」だったという。
そんな妹としての愛されキャラのせいかどうかは定かではないが、冷徹で容赦ない【ふう】の上司【奥薗慎二】を演じた大谷亮平も、【ふう】との大事なシーンでつい自分でも気付かないうちに「円城寺っ!」と、朝比奈演じる【さゆり】の名前を叫んでしまったようだ。
その後、壇上では、事前にTwitterで募集した相談に答える[恋愛相談コーナー]が実施されたが、それぞれの質問になかなか答えが出せない女子たちに代わり、30代の大人の男性・大谷と、登壇者で唯一の既婚者である菊地健雄監督が明確な回答で、4人の女子たちだけではなく、会場に集まった観客をも納得させていたのであった。
舞台挨拶にはその他、瀬田なつき監督が登壇した。
『東京アリス』
『東京アリス』は、講談社「Kiss」誌で連載され、人生の岐路に立つ同級生4人組のリアルな姿と恋愛模様を描き、シリーズ累計で210万部を突破(電子書籍を含む)している、人気漫画家・稚野鳥子による大ヒット少女コミックを実写化したドラマ作品。
監督:瀬田なつき、菊地健雄 脚本:阿相クミコ 出演:山本美月、トリンドル玲奈、朝比奈彩、高橋メアリージュン、大谷亮平 ほか