May 11, 2023 news

宮藤官九郎が黒澤明『どですかでん』の原作をベースに描く青春群像エンターテインメント ディズニープラス配信ドラマ「季節のない街」

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宮藤官九郎が、自身で企画・脚本・監督を担当する、全10話からなるドラマ「季節のない街」が、ディズニープラス「スター」で、全10話一挙独占配信される。

本作は、宮藤が長年温めてきた企画で、黒澤明監督が『どですかでん』として映画化したことでも知られる不朽の名作、山本周五郎の小説「季節のない街」を新たに映像化。舞台となる「街」を、12年前に起きた“ナニ”の災害を経て建てられた仮設住宅のある「街」へ置き換え、現代の物語として再構築。希望を失いこの「街」にやってきた主人公が、「街」の住人たちの姿に希望をみつけ、人生を再生していく青春群像エンターテインメントとして描く。

宮藤が、映像作品の監督を手がけるのは映画『TOO YOUNG TODIE! 若くして死ぬ』(2016)以来。宮藤とともに、監督を務めるのは『いとみち』などの横浜聡子、『ドライブ・マイ・カー』に監督補として参加した渡辺直樹。音楽には「あまちゃん」「いだてん〜東京オリムピック噺〜」など宮藤脚本の作品のほかドラマ「エルピス」の音楽も手がけた大友良英。撮影に『ある男』『万引き家族』の近藤龍人、美術に『すばらしき世界』などの三ツ松けいこ、そして衣装には多くのアーティストのスタイリングを担当し、宮藤作品にも多数関わる伊賀大介が参加する。

▼企画・監督・脚本:宮藤官九郎 コメント
黒澤明監督作品の中で『どですかでん』がいちばん好きで、その原作小説『季節のない街』に20歳で出会い、その昂ぶりのまま演劇を始めました。以来、事あるごとに原作を読み、なぜ黒澤さんはこのエピソードを削除し、あのエピソードを膨らませたのだろう、という疑問が沸き始めました。

そもそも短編集なので1話完結の連続ドラマになるんじゃないか?(‥‥と思ったら60年前に森繁久彌主演でドラマ化されてました)とか、現代に置き換えるなら、舞台は仮設住宅かな?とか、電車バカの六ちゃんは誰がいい?とか、伴淳三郎さんの役はあの人?田中邦衛さんの役はアイツしかいないとか、そんな妄想を抱きつつ30年、無理だよな、無理なんだろうな、と諦めかけていたところに、ディズニープラスさんが面白がってくれて日の目を見ました。

びっくりするくらい素晴らしいキャスト、最高のスタッフ、びっくりするくらい寒暖差の激しいロケ地、怖いほど条件が揃ってしまったので、失敗は許されないというプレッシャーと闘いながら、2ヶ月半のロケは夢のように過ぎていきました。どうしよう。今回は自信がある。紛れもなく、いちばんやりたかった作品で、これを世に出したら、自分の第2章が始まるような気がしています。世界中の人に観てほしいので拡散お願いします。

ドラマ「季節のない街」は、ディズニープラスにて2023年8月9日(水)より全10話一挙独占配信。

作品情報
ドラマ「季節のない街」

“ナニ”から 12年。この街には“ナニ”で被災した人々が身を寄せる仮設住宅があった。今もまだ、18世帯ものワケあり住人が暮らしていたが、月収12万を超えると「即立退き」とあって、皆ギリギリの生活を送っていた。主人公の田中新助こと半助は、街で見たもの、聞いた話を報告するだけで「最大1万円!」もらえると軽い気持ちで、この街に潜入する。だが、半助こそ ”ナニ”によって何もかも失い、ただ生きているだけの男だった。しかし、ギリギリの生活の中で、逞しく生きるワケあり住人らを観察するうち半助は次第に、この街の住人たちを好きになっていく。そんな中、仮設住宅が取り壊されるという噂が街に流れはじめるのだが‥‥.

企画・監督・脚本:宮藤官九郎

監督:横浜聡子、渡辺直樹

原作:山本周五郎「季節のない街」

2023年8月9日(水) ディズニープラス「スター」で全10話一挙独占配信

公式サイト disneyplus.com/ja-jp