佐藤 匠海くんはひと言で言うなら、ミステリアスだよね。
森川 だから高千穂が合ってるんじゃないかと思ったんですけどね。
佐藤 感情が100のうちの30くらいしか表に出てない感じ。
森川 匠海くんは自分の感情、出さないよね。
北村 そうかなあ(笑)。でも365日、こうだから。
佐藤 心の中ではいろいろ思ってるけど、それが出てこないだけなんだよね。
北村 そうそう(笑)。
佐藤 僕は感情と表情が直結してる(笑)。
森川 寛太くんはわかりやすいよね(笑)。
佐藤 僕は司馬みたいな役は演じてみたいなと思っている役柄のひとつ。これまでちょっと強めの役を演じることが多かったので、優しくほんわかしていて他人に寄り添える人って挑戦したいです。
──それぞれの役柄の似ている点、他にもありますか？
北村 仁坂葵と葵ちゃんは、物事を選ぶ時ちょっと迷っちゃうところとか想いを秘めているところはリンクしてるのかなと思いました。
森川 うん、すっごい優柔不断で何も決められない(笑)。
佐藤 葵と葵ちゃんは、ふわっとした部分はあるけど、自分の足で道をちゃんと歩いていこうとしてる姿勢が似ている気がします。実は芯はしっかりしてるというか。
森川 ああ、そうかも。なかなか決められないけど、最終的には自分でちゃんと決めて進んでいこうとしますね。
佐藤 決断は曖昧にする人じゃないよね。
森川 わかられてる！(笑)
──佐藤さんと高千穂が似ている点は？
北村 ないかな(笑)。いや、冗談だけど。
森川＆佐藤 (笑)。
森川 でも自分の大事なシーンではスイッチが入ってるから目がキリッとなって、顔つきが変わっていることがありました。
北村 あったね。
佐藤 へぇ～、恥ずかしいな(笑)。
森川 そういう空気を出してるときは本当に高千穂っぽいです。ちょっとクールな感じで。
佐藤 僕、集中しちゃうと周りが見えなくなる方なんです。
北村 心の温度的なものは、高千穂も寛太くんも同じくらいの熱量があるよね。意志が強いところはすごい似てる。寛太くんも自分の中でやりたいことが明確にある人だし、高千穂も自分の意志があって親に反発してる。そういう意志の大きさっていうは似てる部分だと思う。
森川 匠海くんは、そんなに我慢しなくてもいいんだよ？っていうところが司馬と似てます(笑)。まだ10代なのに感情を素直に表に出すこともなく生活してるわけじゃないですか。でも絶対に思っていることはいろいろあると思うので、そんなに抑えなくてもいいんじゃない？って思う。
──お姉さんっぽいですね(笑)。
北村 事務所の先輩なんで(笑)。でも表に出すときはあるよ。
──DISH//のライブでは抑えてるということはあまりなさそうですが……。
北村 （ライブでは）別人格なんで(笑)。
佐藤 それ、前も言ってたよね。マジでライブ観に行きたい！
北村 普段はこうなんですけど、音楽をやっているときは違うんです。役者と音楽、それぞれスイッチが違うというか。僕の役者像は自分の個性を出すというより、役にどれだけ自分を重ねられるかみたいなところなんです。北村匠海、どこに出てたの？と思われたい。
佐藤 うんうん、わかる！
北村 でも音楽って逆に自分の個性を出していかないといけないし、そうしないと面白みがない。自分の絶対的ブランドみたいなものを磨いていく仕事だなと思っています。だから俳優の仕事をしてからDISH//の現場で、俳優モードのままになっていた時があって、メンバーにめっちゃ「今日、テンション低くない？」って言われて。でもメンバーといると、自然と音楽のスイッチが入ります。
森川 私もPVは観てるけど、ライブには行ったことないんだよね。
北村 ガンガン頭振ってるから(笑)。
森川 そんな北村匠海、観てみたいなあ。
──北村さんは我慢しているという自覚はあるんですか？
北村 我慢してるときもあるのかなぁ～(笑)。でも、このお仕事を小学3年生のときからさせて頂いているので、学生時代は、我慢することも必要なことなのかなぁと思って生きてきたので。
佐藤 精神年齢高いよね。
北村 時々、周りの人に実年齢より落ちついているって言われる(笑)。
森川 確かに、3人の中で一番年下のくせに一番年上オーラを出してるのは感じる(笑)。
佐藤 うん、醸し出してる(笑)。自分の世界観をちゃんと持ってるのがすごいよね。
