Sep 21, 2026 interview

本広克行監督が語る 織田裕二や仲間たちと挑んだ青島俊作の新たな物語 映画『踊る大捜査線 N.E.W. メトロポリスを駆け抜けろ!』

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経験を積んできた出演者たちの変わってきた凄さ、変わらない凄さ

池ノ辺 先ほども話に出ましたが、いろんな方々が出演されています。もちろん、主要メンバーも戻ってきていますが、現場での織田裕二さんはいかがでしたか。

本広 今までで一番やりやすかったですね。

池ノ辺 若い時はやりにくかったんですか。

本広 まあ、多少は (笑)。でも、それはキャストだけに限らず、作品を撮っていると自分の思うようにならないということはいっぱいありましたから。スタッフもそうだし、君塚さんともバチバチにぶつかり合ったり、亀山さんとも口きかない、みたいなこともしょっちゅうありましたよ (笑)、昔はね。でも今は、みんなと仲もいいし、亀山さんも素敵なアニキになっています (笑)。

池ノ辺 それだけ皆、年を取っていろんな経験を積んで、穏やかになってきたってことですね (笑)。

本広 それは間違いなくそうですね。織田さんもそうだと思います。織田さんはお子さんもいて、その育児の経験も全部芝居に反映されているんだろうなと思いました。そもそも僕の演出って、いつも言葉が足りてないんですよ。だからきっと子どもが喋っているみたいなんでしょうね (笑)。それを織田さんは、「うん、うん、わかった、わかった」って深いところまで汲み取って受け止めてくれる。アイデアもいっぱい考えてくれて、しょっちゅう電話がかかってきました。ある時なんか、「今から家族でアフリカ旅行に行くんだけど、あのセリフはああしたらどうかな」とか (笑)。

池ノ辺 アフリカ!

本広 いかりや長介さんがアフリカが好きだったんですよ。それで二人でよく話をしていましたから、きっとお子さんも連れて行きたいということだったんでしょうね。そういう人だから、丸くなってというか懐が深くなっていて、すごくやりやすかったですね。

池ノ辺 他の出演者の方たちはどうでしたか。

本広 もちろん皆さんそれぞれ経験を積んで、でも昔と変わらない部分も確かに持っていてくれる、そんな感じでしたね。佐々木蔵之介さんも久しぶりに仕事しましたけど、全然変わってないし、小泉孝太郎さんとかもやっぱり変わらずにめちゃくちゃいい役者でした。低姿勢で「監督、頑張ってください」なんて言ってくれる。

池ノ辺 皆さん、あちらこちらで大活躍ですよね。

本広 そうなんです。だからむちゃくちゃタイトなスケジュールの中を、ほんのちょっと出てもらったりとかしています。

池ノ辺 何だか同窓会みたいで楽しそうですね。

本広 亀山さんも全く声を荒げることなく楽しそうに幸せそうにしていました。最近特に「踊る大捜査線」の各作品をあちこちで再放送とかやっているじゃないですか。その度に亀山さんから「本広、観てるか?」ってLINEが来る。それで「ここは名台詞ですね」とか延々喋って、「俺たち、恋人かよ」って感じですよ (笑)。

池ノ辺 それはもう映画の公開が楽しみですね。

本広 本当に。あとは無事に公開されればと思っています。エンタメとして楽しんでいただけるような作品を作らなきゃダメですね。