Jul 08, 2026 interview

主演 ク・ギョファンが語る 忘れられない恋は、時間を超えてもう一度動き出す『サヨナラの引力』

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映画は恋愛のようなもの

池ノ辺 今回共演されたムン・ガヨンさんはいかがでしたか?すごく息が合って自然な関係に見えました。

ク 素晴らしい恋愛関係というのは、一つには「最も心地よくて素晴らしい親友」との出会いでもあると思うんです。そういう意味で、ムン・ガヨンさんとの友情、そして演技に対するお互いの情熱が、スクリーンでの自然な恋愛関係に結びついたんじゃないかと思っています。演技ということでいうなら、あらかじめ決まった台本のセリフを二人の間に往復させるだけではなく、本当に心が動いたとき、そこからアドリブで新たな言葉が生まれるということもありましたし、言葉よりむしろ静かに見つめ合う、そのまなざしの方が二人の関係を的確に表してくれる、そういうこともあったと思います。とはいえ、恋愛ドラマという点では、彼女の方がずっと経験があるので、僕の方が演技指導を受けました。これは冗談ですけどね (笑)。

池ノ辺 今回の撮影中、何か印象に残ったエピソードはありますか。

ク たくさんあるんですが、あえて一つを選ぶなら、現場で、監督がモニターを見ながら涙をこぼしていたことでしょうか。監督は僕たちの演技の最初の観客として、大いに笑って大いに泣いてくださったんです。それは僕たちへの励ましであり惜しみないリスペクトであり、撮影中で一番心があたたかくなったエピソードでした。

池ノ辺 お話を聞いていると心がほっこりしました。最後になりましたが、ク・ギョファンさんにとって映画とは何ですか。

ク うーん、ずっとときめくことでしょうか。たぶん100本やっても、1000本やっても、毎回新鮮で、ワクワクして、ときめいていると思います。考えてみれば恋愛しているみたいですね。映画というものにずっとプロポーズしているような感じです。

池ノ辺 素敵です。そのプロポーズ、しっかりと受け取りました。本日は、ありがとうございました。

インタビュー / 池ノ辺直子
文・構成 / 佐々木尚絵
撮影 / 立松尚積

プロフィール
ク・ギョファン

俳優

1982年12月14日生まれ。ソウル芸術大学映画学科卒業後、インディペンデント映画を中心に活躍。演技だけでなく脚本、演出、編集などにも携わりながらキャリアを積む。主要映画賞で新人賞を多数受賞した『夢のジェーン(原題/日本未公開)』(2017)で注目の俳優に。ヨン・サンホ監督の『新感染半島 ファイナル・ステージ』(2020)で⺠兵集団のリーダーを鮮烈に演じて以降は『キングダム:アシンの物語』(2021)、『モガディシュ 脱出までの14日間』(2021)と話題作に次々と出演。自由奔放に見えながらも客観性を感じさせる演技、唯一無二の声の魅力は、ドラマシリーズ「D.P. −脱走兵追跡官−」(2021・2023)や北朝鮮を舞台にした追走劇『脱走』(2024)でも存分に発揮された。『サヨナラの引力』の後も、ドラマ「誰だって無価値な自分と闘っている」(2026)、4度目のタッグとなるヨン・サンホ作品で、カンヌ国際映画祭での上映が決まった『群体』(2026)など、出演作が続く。

作品情報
映画『サヨナラの引力』

地方からソウルへ上京し夢を抱くウノとジョンウォン。かつて激しく愛し合い別れた二人が、10年ぶりの偶然の再会をきっかけに思い出をたどる。サヨナラの先にある人生とは──。過ぎ去った日の愛とノスタルジーを呼び起こすロマンチック感動ラブストーリー。

監督:キム・ドヨン

出演:ク・ギョファン、ムン・ガヨン

配給:日活/KDDI

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公開

公式サイト sayonara-inryoku.jp

池ノ辺直子

映像ディレクター。株式会社バカ・ザ・バッカ代表取締役社長
これまでに手がけた予告篇は、『ボディーガード』『フォレスト・ガンプ』『バック・トゥ・ザ・フューチャー シリーズ』『マディソン郡の橋』『トップガン』『羊たちの沈黙』『博士と彼女のセオリー』『シェイプ・オブ・ウォーター』『ノマドランド』『哀れなるものたち』『名もなき者/A COMPLETE UNKNOWN』ほか1100本以上。最新作は『レンタルファミリー』
著書に「映画は予告篇が面白い」(光文社刊)がある。 WOWOWプラス審議委員、 予告編上映カフェ「 Café WASUGAZEN」も運営もしている。
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