Feb 12, 2018 interview

笠井信輔アナウンサーが語る、アナウンサーになってからも映画の仕事が出来るようになった理由。

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池ノ辺

昔は、直接会いに行って話をしてましたからね。

ところで笠井さんが最近観て面白かった映画は何ですか。

笠井

アカデミー賞候補作はどれもいい。1回目と2回目のトークみてください。

今公開されているものだと窪田正孝さんが出ている兄弟姉妹大げんか映画『犬猿』がもう、ワクワクするくらい面白かった。

洋画では、『キングスマン: ゴールデン・サークル』が楽しかったですね。

僕は前作の『キングスマン』があまり好きじゃなかったの。

池ノ辺

結構そう言う人多いんですよね。

1作目と2作目の違いは何でしたか?

笠井

1作目はね、飲み屋で戦うシーンがあるけんだど、お客さんを巻き込みすぎてる。

切れ味はいいけど、あんなに知らない人を痛めつけちゃだめでしょ、って感じで。

2作目は善悪がはっきりして、007チックになってきて、エンターテイメントとして、より面白くなってる。

それから意外と『ジオストーム』が良かった。

また『デイ・アフター・トゥモロー』みたいな話かなと思ってたら、『24 -TWENTY FOUR -』みたいな作りだったんですよ。

めちゃくちゃ面白い!

池ノ辺

そりゃすごいわ。

私も、いつものパターンでしょって思ってたけど、違うのね。

そりゃ劇場に行かなくっちゃ!!

笠井

それから僕は邦画も大好きなんですよ。

池ノ辺

『嘘を愛する女』観ました?

笠井

面白かった。

『嘘を愛する女』の中江和仁監督はこれから出てきますよ。

これは新しい才能です。

予想以上にとっても良かったのが『今夜、ロマンス劇場で』。

加藤剛さんが出てくるんだけど、それに撃ち抜かれて涙が出ちゃうわけよ。

池ノ辺

どういう風に撃ち抜かれるのですか?

笠井

良いシーンになると加藤剛さんが出てくる。

50代以上の人はみんな加藤剛さんにやられちゃうんだけど、最後まで観ると何故そこに加藤さんが出てくるか、そうだったのかと分かる。

池ノ辺

周りの人の評判もいいので楽しみな作品ですね。

笠井さんはアナウンサーとして入社して、大好きな映画のこともできちゃうわけでしょう? よくフジテレビはやらせてくれますよね。

笠井

いや、本当にそうですよ。

だけど、それはメインの『とくダネ!』の仕事をちゃんとしてるからだと思います!

池ノ辺

ははは(笑)。

ごめんなさい、笑っちゃいけない。

笠井

『とくダネ!』は20年やってますから。

自分のベーシックな仕事をちゃんとやってるんだったら、映画のこともやって良いよってことですね。

池ノ辺

そうですよね。

では、最後に笠井さんにとって映画とは?

笠井

僕にとって映画とは、生きるためのエネルギー。

そして、自分の感情を沸き立たせて、世の中のしがらみを一時忘れさせてくれるものですね。

池ノ辺

映画を観ることで、ヨシッ、頑張ろうとなりますからね。

だから、みんなに観てもらいたい映画のお話をしたり、私もそういうお手伝いができればと思って予告編を作っています。

ということで、3月に私はエマ・ストーン主演『ザ・バトル・オブ・ザ・セクシーズ』の応援に、ゆうばり映画祭へ行くので、この話の続きを食事でもしながらいかがですか?

(文:モルモット吉田 / 写真:根田拓也)


映画『今夜、ロマンス劇場で』

映画監督を夢見る青年・健司(坂口健太郎)は助監督として映画撮影所を奔走する日々。しかしなかなか仕事はうまくいかず、落ち込むことも多い。そんな健司の唯一の楽しみは映画館“ロマンス劇場”へ通うこと。古いモノクロ映画のヒロインである王女・美雪(綾瀬はるか)に心を奪われ、スクリーンの中の彼女に会うために映画館に通い続けていた。そんなある日、美雪が実体となって健司の前に現れる。モノクロ姿のままの彼女をカラフルな現実世界に案内するうち、二人は惹かれ合っていく。しかし美雪には、人のぬくもりに触れると消えてしまうという秘密があった。この真実に二人はどう向き合い、どんな答えを出すのか。ロマンティックで切ないラブストーリー。

映画『今夜、ロマンス劇場で』 監督:武内英樹 脚本:宇山佳佑 音楽:住友紀人 出演:綾瀬はるか 坂口健太郎 本田翼 北村一輝 中尾明慶 石橋杏奈 西岡德馬 柄本明 加藤剛 主題歌:シェネル「奇跡」(ユニバーサル ミュージック) 配給:ワーナー・ブラザース映画 2018年2月10日(土)公開 ©2018 映画「今夜、ロマンス劇場で」製作委員会 公式サイト:romance-gekijo.jp


PROFILE

■笠井信輔(かさいしんすけ)

株式会社フジテレビジョン 編成局アナウンス室ゼネラルアナウンサー

1963年東京都世田谷区生まれ。87年株式会社フジテレビジョンに入社。入社以来「タイム3」をはじめとしたワイドショーや「今夜は好奇心」「ザ・ウィーク」「めざましテレビ」といった情報番組を担当後、夕方6時のニュース番組「ザ・ヒューマン」のキャスターを務め、「ナイスデイ」司会を経て、現在は「とくダネ!」ニュースデスク。 映画担当アナのため、中学時代からの映画マニアぶり(年間新作鑑賞140本以上)をいかんなく発揮。映画関連の著書や連載なども行っている。 担当番組…「とくダネ!」(月~金 朝8時~9時54分)/ 「男おばさん」(CS放送 フジテレビONE TWO 日本映画専門チャンネル)

池ノ辺直子

映像ディレクター。株式会社バカ・ザ・バッカ代表取締役社長
これまでに手がけた予告篇は、『ボディーガード』『フォレスト・ガンプ』『バック・トゥ・ザ・フューチャー シリーズ』『マディソン郡の橋』『トップガン』『羊たちの沈黙』『博士と彼女のセオリー』『シェイプ・オブ・ウォーター』『ノマドランド』『ザ・メニュー』『哀れなるものたち』ほか1100本以上。
著書に「映画は予告篇が面白い」(光文社刊)がある。 WOWOWプラス審議委員、 予告編上映カフェ「 Café WASUGAZEN」も運営もしている。
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