Mar 24, 2022 news

映画『ナイトメア・アリー』アカデミー賞コンビが再タッグ 衣装デザインの徹底的なこだわりに迫る特別映像が公開

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現代最高峰の異才監督ギレルモ・デル・トロが、作品賞・監督賞を含むアカデミー賞4部門を受賞した前作『シェイプ・オブ・ウォーター』に続き、再びサーチライト・ピクチャーズとタッグを組んだ最新作、映画『ナイトメア・アリー』。

デル・トロ監督や再びデル・トロとタッグを組んだ衣装のルイス・セケイラ、ケイト・ブランシェットらがアカデミー賞にノミネートされた本作の衣装デザインの魅力に迫る特別映像が公開された。

本作は、カーニバルの一座で読心術を学んだ主人公スタン(ブラッドリー・クーパー)が、そのカリスマ的才能とむせかえるような野心で、瞬く間にトップのショーマンへとのし上がっていくが、とどまることを知らないその欲望から想像を絶する人間の闇を見てしまう様が描かれていく極上のサスペンス。前半は妖しくも魅惑的なカーニバル、そして後半は都会的でエレガントな雰囲気と、ストーリーの過程でガラッと画のトーンが変わる本作では、キャストの身に付ける衣装がその世界観の演出において重要な役目を担っている。そんな本作で衣装デザインを担当したのは、『シェイプ・オブ・ウォーター』でもギレルモ・デル・トロ監督とタッグを組み、アカデミー賞でノミネートされたルイス・セケイラ。

映像の冒頭で撮影を振り返りながら「この映画はカーニバルの場面だけで合計で242回の衣装替えがあった。街の場面だけでも100回以上だ。大量の衣装を用意したよ」と衝撃のエピソードを明かしており、それだけで衣装に対する徹底的なこだわりを窺い知ることができる。数多く準備された衣装のなかでもキャラクターごとにイメージがあったようで、デル・トロ監督は「モリーは生命力に満ちたレッドの衣装。ジーナはグリーンとゴールド、生命、大地、草原などを表現している。」とこだわりを解説。

また、監督だけでなく、キャストとのコミュニケーションも密に交わしながら、より洗練された衣装制作が進められたようで、俳優のウィレム・デフォーは「ルイスは早くから“実験”を重ねた。かなりの数の衣装を試着したよ。僕らの意見も聞いてくれた。」と明かし、ケイトは「衣装の打ち合わせの時から外見の印象が決まり役作りに影響する」と役者にとっての衣装の重要性を語っている。劇中で対峙することとなるスタンとリリスの衣装の違いやこだわりを説明しながら、「セットとヘアとメイク、そして衣装で対照的な世界をうまく表現できたと思う。」とルイスが誇らしげに語る様子で映像は締めくくられる。

『シェイプ・オブ・ウォーター』に続き、本作でもアカデミー賞衣装デザイン賞にノミネートされたルイスが、デル・トロ監督らしさと、フィルム・ノワールという新鮮なジャンルで描かれる本作の圧倒的な世界観とキャラクターを衣装デザインで一目瞭然なまでに見事に表現する。

映画『ナイトメア・アリー』は、3月25日(金)に全国公開。

作品情報
映画『ナイトメア・アリー』

野心溢れる青年スタンがたどり着いたのは、人間とも獣ともつかない生き物を出し物にする、華やかさと怪しさに満ちたカーニバルの世界。スタンは読心術を身につけ、ショービジネスの世界をその才能と魅力と共に駆け上がっていくが、その先には予想もつかない栄光と闇が待ち受けていた。『シェイプ・オブ・ウォーター』でアカデミー賞を席巻したギレルモ・デル・トロ監督が贈る、全世界待望のサスペンス・スリラー大作。

監督:ギレルモ・デル・トロ

出演:ブラッドリー・クーパー、ケイト・ブランシェット、トニ・コレット、ウィレム・デフォー、リチャード・ジェンキンス、ルーニー・マーラ、ロン・パールマン、デヴィッド・ストラザーンほか

配給:ウォルト・ディズニー・ジャパン

©2021 20th Century Studios. All rights reserved.

2022年3月25日(金) 全国公開

公式サイト searchlightpictures.jp/movie/nightmare_alley.