Feb 12, 2018

インタビュー

笠井信輔アナウンサーが語る、アナウンサーになってからも映画の仕事が出来るようになった理由。

池ノ辺

でも、こんなに映画が好きなのに、どうして映画会社に入らなかったんですか?

 

笠井

いや、アナウンサーになりたかったんですよ。

二番目に考えていたのが映画の宣伝会社。

 

池ノ辺

では、どうして、アナウンサーになりたかったんですか?

 

笠井

とにかく喋りたい、テレビに出たい(笑)。

 

池ノ辺

じゃあ、テレビに出れて喋れる仕事がアナウンサーだったんですね。

 

 

笠井

出たいということで言うと、高校の時、薬師丸ひろ子さんの『ねらわれた学園』の相手役オーディションに応募しましたよ。

一次選考で落ちましたけど。

 

池ノ辺

でも、一次選考までは行ったのね。

 

笠井

いや、一次選考で落ちたってことは、応募のハガキを出すでしょ、そこで落ちたんです。

だけど、僕が入社した後、フジテレビは薬師丸ひろ子さんと真田広之さんの主演で『病院へ行こう』という映画を作った。

僕は舞台挨拶の司会をやったんです。

その時、薬師丸さんに「僕、『ねらわれた学園』の相手役に応募したんです」って言ったら、「本当に?残念だったわね」という会話をして握手をした時に思いました。

「追いついたな」。

 

池ノ辺

ははは(笑)。

薬師丸さんと会話して握手まで行ったんだと。

じゃあ、やっぱりアナウンサーになって良かったんですね。

 

笠井

水野晴郎さんの『映画がいっぱい』、淀川長治さんの『映画の部屋』みたいなテレビの映画番組を見ながら、映画について楽しそうに喋ってるなあ、良いなあと思っていたら、フジテレビに入って2、3年目の超若い時に『ビデオの女王様』っていうビデオの紹介番組をやったり、今は『男おばさん』で映画について喋ってるでしょ。

それは本当にフジテレビに感謝してるんですよ。

 

池ノ辺

映画について書くのはどういうきっかけからですか?

 

笠井

ちょうど20年前の1998年。「フジテレビクラブ」っていう、フジテレビの会員制度が出来ることになって、会報誌を出すから、そこにアナウンサーのページを作るので、

「1ページ何をやってもいいよ」と言われて、すぐ手を挙げたんですよ。

「映画評論のページを作りたい」と。

それでカラーページで1回に3本書けることになって、初めて連載を持ったわけです。

 

 

 

池ノ辺

今度はお母さんじゃなくて、みんなに読んでもらえるわけね。

 

笠井

そう、それで僕は知ってる映画会社に「映画の連載を持ちましたから試写状を送って下さい」って手紙を書いて頼んだんです。

そしたら、試写状が来るようになって。嬉しかったですね。これからはタダで観られる!

そこから試写で観ては書くようになったんです。

でも会報誌だから、宣伝の人の目に触れないんですよ。

そこで僕は、会報誌を、書いた映画を宣伝してる人に必ず送ったんです。

カラーで綺麗に載ってるから、部数は少なくても、おっと思うでしょ。

そういう地道な活動をずっとやって宣伝会社の人たちと仲良くなっていったんです。

そこから、今も続いてる「ESSE」や「産経新聞」の映画連載が始まった。

いまだに付き合ってる連中も多いですよ。

 

池ノ辺

そうですよ。

笠井さんのことは各社の人たちからよく聞きますよ。

 

笠井

でもね、宣伝部長とか偉い人はあまり知らないんです。

今は僕の方が部長の肩書がつくようになっちゃったりすると、若い宣伝の人たちがあまり飛び込んで来てくれなくなって、対等に話ができないのが残念なんですよ。

でも、中には飛び込んで来る人もいるんです。

そういう宣伝の人は好きですね。

 

池ノ辺直子

予告編制作会社バカ・ザ・バッカ代表/映像ディレクター。

フリー後「池ノ辺事務所」を設立。
10周年を記念して、バカばっかりの職人集団の意味で 株式会社バカ・ザ・バッカに社名変更し、代表取締役社長に。
今年で創立31周年を迎える。

2004年マックスファクタービューティースピリット受賞。 著書に「映画は予告篇が面白い」(光文社刊)がある。 イマジカBS審議委員 ニューシネマワークショップ講師。 予告編上映カフェ「 Café WASUGAZEN」の運営もしている

これまでに手がけた予告篇は、『ボディーガード』 『フォレスト・ガンプ』『バック・トゥ・ザ・フューチャー シリーズ』 『マディソン郡の橋』『トップガン」『博士と彼女のセオリー』 『ブリジット・ジョーンズの日記 ダメな私の最後のモテ期』 『ドリーム』『僕のワンダフル・ライフ』ほか1100本以上。

最新版は、『バトル・オブ・ザ・セクシーズ 』、『マンマ・ミーア! ヒア・ウィー・ゴー』。

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