笠井信輔アナウンサーがアカデミー賞を語る！『シェイプ・オブ・ウォーター』は女性ライターが号泣しちゃってた。

あの時、夜のパーティでは眠そうでしたよ。

毎日午前2時半起きなんですよ。

今日も2時半起き、明日も2時半起きです。

今日は夜に『ペンタゴン・ペーパーズ／最高機密文書』の完成披露試写会があるから観に行かなきゃいけない。

だから常に睡眠不足なんです。

だけど、観たいものがいっぱいあるから。

『ペンタゴン・ペーパーズ』は第90回アカデミー賞の作品賞と主演女優賞にノミネートされているんですけど、今回作品賞にノミネートされた9作品はいかがですか。

私が現時点で観ているのは、『ダンケルク』『ゲット・アウト』『シェイプ・オブ・ウォーター』『スリー・ビルボード』『ウィンストン・チャーチル ヒトラーから世界を救った男』。

あと、今晩スピルバーグの『ペンタゴン・ペーパーズ』を観たら計6本。

『シェイプ・オブ・ウォーター』と『スリー・ビルボード』の予告編は実は私が作ったんですよ。

だから1回目はこの2本についてお話したいなと思ったんです。

『シェイプ・オブ・ウォーター』は、最多の13部門ノミネートなんですね。

私たち予告編製作会社は先付けと言って、予告の頭にノミネートとか受賞の文字を入れるために、発表される時は夜中に待機しているんですよ。

獲ったぞってなると、その情報を入れるんです。

アカデミー賞何部門ノミネートみたいなのを。

そうそう。

今はネットで中継を見られるし、ツイッターで直ぐに情報が出てくるんですよ。

『シェイプ・オブ・ウォーター』は、主演女優賞、助演男優賞、助演女優賞にもノミネートされていますね。

主演男優賞には『スリー・ビルボード』のサム・ロックウェルが絶対入ると思っていたのに、助演男優賞にノミネート。

2人が助演男優賞にノミネートしたので、先付けは「主要6部門7ノミネート」となったのです。

『スリー・ビルボード』はウディ・ハレルソンもいますからね。

でも、やっぱりあの映画は主演女優賞にノミネートされたフランシス・マクドーマンドが強い立ち位置にいるから、ウディ・ハレルソンを主演って言うのも違和感があるわけですよ。

受けの芝居なので助演の方だと思うんですよね。

サム・ロックウェルとウディ・ハレルソンはどっちが良いと思いました？

私は保安官のサム・ロックウェル。

私は警察署長のウディ・ハレルソンの方なんですよ。

あっちの方が人間味を感じた気はしましたね。

『スリー・ビルボード』自体が非常に変わった展開をする映画なわけですよ。

ストーリー展開はすごく面白いんだけれども、最後の方に来ると、「それでいいの？」っていうような。

それ以上は言えない！

その終わり方に味がある。

そこも意見が割れるわけよね。

だから面白いんだけれども、ゴールデングローブ賞でもドラマ部門で作品賞を得ましたが、アカデミー賞の中では構えが小さいかなという気がするんですよね。

ゴールデングローブ賞とアカデミー賞では、やっぱり違うんですか？

外国の記者さんたちが選ぶゴールデングローブ賞と、業界の中で選ぶアカデミー賞ではちょっと違う感じがして。

今回ね、アカデミー賞の作品賞に関しては稀に見る接戦だと思うんですよ。