Feb 03, 2018 interview

笠井信輔アナウンサーがアカデミー賞を語る!『シェイプ・オブ・ウォーター』は女性ライターが号泣しちゃってた。

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映画が大好きで、映画の仕事に関われてなんて幸せもんだと思っている予告編制作会社代表の池ノ辺直子が、同じく映画大好きな業界の人たちと語り合う「新・映画は愛よ!!」

今回は、映画の情報番組や第30回東京国際映画祭のメイン司会を務められるなど、映画愛溢れるフジテレビのアナウンサー笠井信輔さんに、第90回アカデミー賞ノミネート作品についてのお話をうかがいます。

→前回までのコラムはこちら

池ノ辺直子 (以下 池ノ辺)

笠井さん、こんにちは!

笠井信輔 (以下、笠井)

こんにちは。

カメラも回ってないのにテンション高いですね(笑)。

池ノ辺

去年の東京国際映画祭で笠井さんはMCをされていましたね。

その時、私が「はじめまして」とご挨拶したら、「『銀幕会議』で会っていますよ」と言われて。

笠井

そう。

深夜番組の『銀幕会議』で最初にお会いしたんですよ。

あの番組は、映画広告と映画宣伝をテーマに作っていましたから。

あの時、なんてくだらない社名なんだろうって思ったわけですよ(笑)。

池ノ辺

バカ・ザ・バッカだからね。

笠井

「バカ・ザ・バッカの池ノ辺です」と言われて、この会社はフザケてるのかなって思ったんですよ。

池ノ辺

バカ・ザ・バッカの意味ってご存知ですか。

映画が好きなバカの集まり。

最初はバカバッカにしていたら、うちのスタッフからクレームがつきましてね。

それで一人一人に位を上げようと言って“ザ”をつけたんです。

笠井

それが聞いてみるとすごく実績のある会社で、自分たちが知っている予告編は、みんなバカ・ザ・バッカが作っていたのかと。

それにね、私はアナウンサーになって30年なので、バカ・ザ・バッカと一緒なんですよ。

池ノ辺

一緒ですね、うちも創立30周年。

今年の4月で31年目になります。

笠井

だから、すごく縁を感じます。

池ノ辺

お〜うれしい、ありがとうございます。

そういえば、去年の東京国際映画祭で笠井さんがされていたのはMCですよね?

笠井

いわゆるオープニングセレモニーの総合司会をやらせていただきました。

自分が東京国際映画祭のメイン司会者に抜擢されるって、私の人生の中でとてつもない出来事だったんです。

池ノ辺

どうでしたか?

笠井

いやあ、それは私の方が訊きたいんですよ。

どうでしたか?

池ノ辺

笠井さんがすごく楽しそうだったのと、以前MCをされていた時よりも良かったと思いました。

笠井

ありがとうございます。

僕は6年前に東京国際映画祭で初めて司会をやって、その後にもう一回やっているんです。

ただ、その時の2回は自分がやりたいと言っていたことは実現できなかったんです。

池ノ辺

それは何ですか?

笠井

司会台があって、そこで司会をしていくという形だったんですが、アカデミー賞は特にそうだけれども、司会台なんてないんですよ。

みんなフリーで喋っているんです。

アカデミー賞的なエンターテインメントな司会にしたいということを前回もリクエストしたのですが、色んな問題があって難しかった。

それで改めて僕のところに話が来たので、だったら今回こそやりましょうということで、手持ちマイクなしのワイヤレスマイクで話すということをやったんです。

形式張ったものではなく、もっと楽しく、みんなでお祭り騒ぎをしようと。

池ノ辺

良かったです、本当に楽しそうでした。

緊張したでしょう?

笠井

準備がとても大変でした。

でも、映画ファンとして中学生の時から生きてきて、こんなところに手が届くなんて思ってもいなかったので、最高の栄誉で幸せでした。