Mar 18, 2022 interview

映画の美味しいところをミックスした『ガンパウダー・ミルクシェイク』 オタクを自負するナヴォット・パプシャド監督に聞く日本映画の影響

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アクションシーンのどこで銃を使うのか?

―― ガンアクションを始めアクションシーンが印象的でした。参考にした作品や、撮影で気をつけていたことなど教えてください。

やっぱりガンアクションといえば、ウエスタンですよね。ですが、この作品では、”どこで銃を使うか?”というところに、すごく気をつけました。ほとんどのアクションシーンは、フィジカルで、コメディタッチになっています。ボウリング場でもクリニックでもカーチェイスでも銃は出てこない。銃を使う場合は、他のアクション映画とは違う、オリジナリティーのある使い方をしたいと考えていました。”どこに銃を登場させるのか”は、かなり厳選して、他作品のコピペにならないようにしました。

―― 言われてみると、銃を使用するときは重要なシーンだけに厳選されていますね。

なかでも一番複雑なガンアクションは、ダイナーでのワンショットですよね。観客が銃の存在を忘れてしまうようなシーンになっていると自負しています。銃は登場するけれど、すごくエモーショナルな魅せ方になっている。スローモーションだから、銃や武器の暴力描写が薄れて、ルネッサンスの絵画のような印象になって、どちらかというとキャラクターに目が行くと思うんですよね。このシーンは、この作品を終わらせるのにすごくピッタリだったなと思っています。