「しろがねの葉」で第168回直木賞を受賞した千早茜のロングセラー小説を実写化した、映画『男ともだち』。このたび、松岡茉優演じる主人公・神名の家族でも、恋人でもない、“男ともだち”ハセオ(成田凌)の不思議な魅力あふれる15秒映像が公開された。
本作の主人公は、京都に暮らす29歳のイラストレーター・神名。仕事もプライベートも順調に見えるが、実は描きたいものを見失い、惰性と不毛な恋愛に逃げる日々を送っている。演じるのは『勝手にふるえてろ』『万引き家族』の松岡茉優。才能はあるが、身勝手で人間関係に不器用なクリエイターの孤独や不安定な心情を繊細に体現する。
そして本記事がフォーカスするハセオは、主人公・神名の大学時代の映画サークルの先輩で、大学時代は神名と同じ京都に暮らしていたが、現在は富山でMRとして働いている。エセ関西弁を話し、ぶっきらぼうに見えるが、出会った頃からなぜか神名のことを深く理解し、独特の距離感で接している。人に対して、特に恋愛においては、来るもの拒まず去るもの追わずの精神を持っている役どころ。そして、この物語の要ともいえるハセオ役に白羽の矢がたったのが、着実に演技の幅を広げ、世代を代表する実力派俳優として、唯一無二の色気と存在感を放つ、成田凌だ。

このキャスティングについて、杉本雄介プロデューサーは「ハセオは、少しミステリアスな部分もありますが、少なくとも神名の前では柔軟さの中に確かな芯があるような、しなやかな方にお願いしたいと思っていました。ハセオの眼差しが重要な役どころでもあるため、目のお芝居が印象的な俳優さんというのもポイントでした。」と、成田の起用理由を明かす。さらに、成田とは、『ビブリア古書堂の事件手帖』以来の再タッグとなった三島有紀子監督も、以前から彼の、軽やかなのに真摯で力強い演技と佇まい、そして映画と現場への愛情に深い信頼をよせており、本作への出演を切に願っていたという。
「ハセオの目は清らかでありながら、底なし沼のような深淵な魅力とやわらかな包容力、そしてたしかな観察力を持っている」という三島監督の言葉どおり、「成田さんなら、その“まなざし”という部分でも、ハセオというキャラクターを作り上げることができるのではないかと思った」と同プロデューサーは語る。


そして、成田本人もハセオを演じるにあたり大切にしたのは「とにかく『みる』ということ」だったという。「物理的な意味でもそうですが、それだけではない『みる』ということを大切にしていました。なので、神名と一緒にいる時は、逆に顔とか目とかをそんなに見ていない時間もあるんですよね。」と彼なりのこだわりを話す。
このたび公開されたのは、「ありがとう、ハセオ」という神名の言葉から始まる15秒映像。京都、富山、広島――7年ぶりに二人が過ごす“3つの夜”は、ひりひりと心をざわつかる。「誰もおらんくても、見ててやるわ」というハセオの言葉が胸にしみ、きっと誰しもが「私にもハセオがいてくれたら」と願う時間が流れるだろう。

映画『男ともだち』は、2026年11月6日(金)より全国公開。

京都に暮らす29歳のイラストレーター・神名。仕事もプライベートも順調に見えるが、実は描きたいものを見失い、惰性と不毛な恋愛に逃げる日々を送っている。ある日突然、神名の元に大学時代の先輩・ハセオから電話が入り7年ぶりに再会、あの頃も今も変わらない二人だけの温度で接してくれる“男ともだち”と過ごす3つの夜が、彼女の人生を大きく動かしていく。
監督:三島有紀子
原作:千早茜「男ともだち」(文春文庫)
出演:松岡茉優、成田凌、井上祐貴、中島歩、咲妃みゆ、三浦貴大、辻󠄀凪子、中山求一郎、比喩根(chilldspot)、余貴美子、池畑慎之介
配給:ハピネットファントム・スタジオ
©2026『男ともだち』製作委員会
2026年11月6日(金) 新宿ピカデリーほか全国公開
公式サイト otokotomodachi