Sep 15, 2026 news

イザベル・コイシェ(『死ぬまでにしたい10のこと』)監督最新作 映画『ムクドリと人生とレモンパスタ』 予告映像公開

A A
SHARE

『死ぬまでにしたい10のこと』『マイ・ブックショップ』で知られる、スペイン・バルセロナ出身の映画監督イザベル・コイシェ。その最新作、映画『ムクドリと人生とレモンパスタ』の予告映像が公開された。

本作の主人公は、恋人との些細な口論の末、突然ひとりになった高校教師マルタ。がらんとした部屋で、食べ物の味も、光の色も、世界の輪郭さえも失われていく。そんな彼女が始めたのは──三つのボウルに食材を丁寧に盛り付ける、奇妙で静かな“儀式”。K-POPスターの等身大パネルとの対話、キッチンの光に気づく瞬間、ローマの街を自転車で駆ける時間。小さな行為の積み重ねが、やがて彼女を再び世界へとつなぎ直していく。

イタリア文学の鬼才ミケーラ・ムルジャが晩年に遺した短編集『Tre ciotole』。死の直前に書かれたその物語には、痛みと優しさが同じ温度で息づいている。イザベル・コイシェは、小さなディティールを重ね合わせ、映画という視覚的言語でそのまなざしを受け継いだ。流れるようなカメラワークと親密なクローズアップは、人生の重大な局面と向き合いながら安らぎを求める女性の姿を、そっとすくい上げる

主演はイタリア映画界を代表する名優アルバ・ロルヴァケルとエリオ・ジェルマーノ。ロルヴァケルの繊細な表情と沈黙の演技、ジェルマーノの内面の葛藤を掘り下げる存在感が、マルタとアントニオの“静かな別れ”に深い陰影を与える。ローマの午後の光、石畳の質感、夜の静けさ。フィルム用ヴィンテージレンズを通して捉えた街の息遣いが、マルタの心の動きと重なり、画面に滲む。

このたび公開された予告映像では、吉本ばななさんの「彼女の描く人物はいつも心に棲みついてしまう。彼女の撮った映画の数だけ愛しい友人が増えるようだ。」というコメントから始まる。アルバ・ロルヴァケル演じる主人公のマルタは、恋人が去った喪失感と体の不調により、人生そのものから引きこもってしまう。だが、ローマの街を自転車で走り抜け、3つのボウルに食材を盛り付けるという“奇妙な儀式”を続けるうちに、少しずつ自分の人生を取り戻していく。「くだらないことに心をすり減らさないで。あなたの好きに生きてほしい あなた自身の人生を」というコピーが示す通り、人生に立ち止まったとき、静かに寄り添いそっと背中を押してくれるような温度を帯びている。マルタが再び世界とつながり直していく、その繊細な過程をやわらかく伝える予告映像となっている。

映画『ムクドリと人生とレモンパスタ』は、2026年11月13日(金)より全国公開。

作品情報
映画『ムクドリと人生とレモンパスタ』

恋人との些細な口論の末、突然ひとりになった高校教師マルタ。がらんとした部屋で、食べ物の味も、光の色も、世界の輪郭さえも失われていく。そんな彼女が始めたのは──奇妙で静かな“儀式”。K-POPスターの等身大パネルとの対話、キッチンの光に気づく瞬間、ローマの街を自転車で駆ける時間。小さな行為の積み重ねが、やがて彼女を再び世界へとつなぎ直していく。

監督・脚本:イザベル・コイシェ

原作:ミケーラ・ムルジャ「Tre Ciotole 3つのボウル 危機の1年のための儀式」

出演:アルバ・ロルヴァケル、エリオ・ジェルマーノ、シルヴィア・ダミーコ、ガラテア・ベルージ、フランチェスコ・カリル、サリタ・チョウドリー

配給:チャイルド・フィルム

© Copyright 2025 Cattleya S.r.l. unipersonale, Ruvido Produzioni S.r.l. unipersonale, Bartlebyfilm S.r.l.,Vision Distribution S.p.A, Buena Pinta Media S.L.U., Bteam Prods S.L., Perdición Films S.L.,Apaches Entertainment S.L., Tres Cuencos A.I.E. Tutti i diritti riservati.

2026年11月13日(金) ヒューマントラストシネマ有楽町、Bunkamuraル・シネマ 渋谷宮下ほか全国公開