日本におけるピアカウンセリングのパイオニアのひとりである安積遊歩(あさか・ゆうほ)さんの軌跡と現在を追ったドキュメンタリー、映画『遊歩 ノーボーダー』が2026年5月23日(土)より劇場公開される。
ピアカウンセリングとは、障害、病気、悩みなど同じ境遇や背景を持つ「仲間(Peer)」同士が、対等な立場で互いの経験や気持ちを分かち合い、支え合う相談活動のこと。本作が追う安積遊歩さんは骨が弱いという特徴を持って生まれ、アメリカのバークレー自立生活センターで研修後、ピアカウンセリングを日本に紹介する活動を開始した。


本作は『どうすればよかったか?』でプロデューサーを務めた淺野由美子の監督デビュー作であり、同作で監督を努めた藤野知明が撮影・編集・プロデューサーを務め、二人三脚で作品を作り上げた。カメラは、車椅子でぐんぐん進んでいく遊歩さんを追いながら、彼女のパワーの源とその想いを受け止めてきた人びとも映し出す。激しくぶつかり合う姉と父親の間で揺れ動いてきた妹の愛子さん。同じ特徴を持って生まれ、海外で障がいのある人の権利向上を図る研究所に勤めながら大学院にも通う娘の宇宙さん。そして、自由な関係を築きながら日々をともにする若い介助者たち。


遊歩さんは、社会に向けて強い信念で声をあげたかと思えば、そばに集う人びとの言葉に優しく頷き、ユーモア交じりに語らい合う。くるくると豊かに変わる表情。幼いころから学びを諦めさせられ、障がいや性別によって差別し、排除しようとする社会に憤りを抱えてきた。ずっと自分の居場所を探していた。そんななか繋がった「福島県青い芝の会」、米国留学で出逢った自立生活運動、そしてフェミニズム。 それらのすべてを糧に日本初の自立生活センターの設立に尽力し、国際会議に参加、優生保護法を変えるきっかけにもなった。そして奇跡だと感じた妊娠、出産。──叶わぬ夢や恋で絶望することもあった。それでもこのたび公開された予告映像の冒頭で彼女はきっぱりと言う。病気が治るよりも「今のままでありたい」と。

映画『遊歩 ノーボーダー』は、2026年5月23日(土)より全国順次公開。

日本におけるピアカウンセリングのパイオニアのひとりである安積遊歩さんの軌跡と現在を追ったドキュメンタリー。
監督:淺野由美子
出演:安積遊歩、安積宇宙、神野愛子
配給:東風
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2026年5月23日(土)ポレポレ東中野、5月30日(土)第七藝術劇場ほか全国順次公開
公式サイト yuho-noborder