Nov 27, 2024 news

「あした」は、暗闇から始まる。多くの観客と作り手に愛された映画館の、約90年に渡る物語 映画『BAUS 映画から船出した映画館』

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甫木元空監督最新作、映画『BAUS 映画から船出した映画館』の公開が決定し、あわせて、特報映像、ティザービジュアル、メインキャストの出演情報が公開された。

映画上映だけに留まらず、演劇、音楽、落語‥‥「おもしろいことはなんでもやる」という無謀なコンセプトを掲げ、多くの観客と作り手に愛されながら30年の歴史を築いた吉祥寺バウスシアター。2014年の閉館から遡ること約90年、1925年に吉祥寺に初めての映画館“井の頭会館”がつくられ、1951年にはバウスシアターの前身となる”ムサシノ映画劇場”が誕生。本作は、時流に翻弄されながらも劇場を守り続け、娯楽を届けた人々の長い道のりを描く。

主演を務めるのは染谷将太。本作では、兄・ハジメと思いつきで青森県から上京し、成り行きで吉祥寺にできた初の映画館“井の頭会館”に勤めることになるサネオ役を演じる。サネオの兄・ハジメ役には、ロックバンド銀杏BOYZの峯田和伸。さらに、井の頭会館で手伝いとして働くうちにサネオと出会い、のちに妻となるハマ役を夏帆が演じる。

監督を務めるのは、バンド・Bialystocksのボーカルとしても活動し、映画『はだかのゆめ』では小説も出版するなど、各界で活躍する甫木元空。「吉祥寺に育てられた映画館 イノカン・MEG・バウス 吉祥寺っ子映画館三代記」(本田拓夫著/文藝春秋企画出版部発行・文藝春秋発売)を原作に、青山真治が着々と温めていた脚本を、2022年3月の逝去を機に甫木元空が引き継ぎ執筆した。劇中の音楽は、吉祥寺バウスシアターや青山真治とも縁が深い大友良英が担当する。