国際的ベストセラー小説を映画化し第75回カンヌ国際映画祭にて審査員賞を受賞した、映画『帰れない山』。本作は、世界 39 言語に翻訳され、イタリア文学の最高峰・ストレーガ賞やフランス最高の文学賞・メディシス賞(外国小説部門)など数々の文学賞に輝いた国際的ベストセラー小説「帰れない山」待望の映画化。
この度、俳優の三上博史がナレーションを務める、美しく雄大な北イタリアのモンテ・ローザ山麗を舞台に、正反対の性格を持つ2人の青年が友情を紡いでいく“大人の青春映画”の予告映像が公開された。
メガホンを取るのは、ティモシー・シャラメ主演『ビューティフル・ボーイ』で知られるベルギーの俊英、フェリックス・ヴァン・ヒュルーニンゲン監督。『オーバー・ザ・ブルースカイ』の脚本家シャルロッテ・ファンデルメールシュを共同監督に迎え、人生に立ち止まり、未来を見つめる大人たちの物語を丹念に紡ぎ出している。さらに、パルムドール受賞作『TITANE/チタン』のルーベン・インペンスが撮影監督を務め、圧倒的な映像美とカメラワークで豊かな自然と友情を映し出す。
主人公のピエトロ役には、『皆はこう呼んだ、鋼鉄ジーグ』(2017)でダヴィッド・ディ・ドナテッロ賞助演男優賞に輝き、『マーティン・エデン』では、第76回ヴェネツィア国際映画祭で見事男優賞に輝いたルカ・マリネッリ。親友のブルーノ役は、同じくダヴィッド・ディ・ドナテッロ賞で主演男優賞の受賞歴を持つアレッサンドロ・ボルギが演じる。
あわせてポスターも画像も公開された。
▼三上博史コメント
すべてをセリフにしないことで、
観ている観客を無理にレールに乗せようとしない。
心地よい沈黙というのか、余白といえばいいのか、
この作劇の手法がとても好きでした。
自然の風景も丁寧に撮られていて、観ていて気持ちが良い。
みんな正解を探そうとして生きるんだけれど、
もしかして間違うことが連続の人生の方が、
得るものが遥に多いような気がしてるんです。
そこには正解がないかもしれないし、一生かけても見つからないこともある。
けど、自分ときちんと向き合うことが大切ですよね。
是非、この雄大な風景の世界に没頭してみてください。
映画『帰れない山』は5月5日(金)より新宿ピカデリー、シネスイッチ銀座、シネ・リーブル池袋ほか全国公開
都会育ちで繊細な少年ピエトロは、山を愛する両親と休暇を過ごしていた山麓の小さな村で、同い年で牛飼いをする、野性味たっぷりのブルーノに出会う。まるで対照的な 2人だったが、大自然の中を駆け回り、濃密な時間を過ごし、たちまち親交を深めてゆく。やがて思春期のピエトロは父親に反抗し、家族や山からも距離を置いてしまう。時は流れ、父の悲報を受け、村に戻ったピエトロは、ブルーノと再会を果たし‥‥
監督・脚本:フェリックス・ヴァン・フルーニンゲン&シャルロッテ・ファンデルメールシュ
原作:「帰れない山」(著:パオロ・コニェッティ 訳:関口英子 新潮クレスト・ブックス)
出演:ルカ・マリネッリ、アレッサンドロ・ボルギ、フィリッポ・ティーミ、エレナ・リエッティ
配給・宣伝:セテラ・インターナショナル
2023年5月5日(金・祝)より全国順次公開
公式サイト cetera.co.jp/theeightmountains/