第78回カンヌ国際映画祭で2冠に輝くなど、世界の映画祭が絶賛した注目のイラク映画『大統領のケーキ』。このたび本作の本予告映像と本ビジュアルが公開された。
舞台は1990年代、独裁政権下のイラク。人々が戦争と食糧不足に苦しむなか、フセイン大統領は自身の誕生日を祝うケーキを作るよう、国内の各学校に命じていた。くじ引きで“名誉ある”ケーキ係に指名されてしまった少女ラミアが、とにかくケーキの材料を集めなければ!と、町を駆け回り奮闘する姿には誰もが胸を打ち、応援したくなるはず。そして、ラミアが遭遇する様々な出来事から、わたしたちに見えてくるものとは‥‥。

本作は、イラク出身のハサン・ハーディ監督が自らの体験をもとに描き出した初長編作品。第98回アカデミー賞国際長編映画賞イラク代表、同賞のショートリストにも選出され、第78回カンヌ国際映画祭でイラク映画として初めて監督週間観客賞とカメラ・ドール(新人監督賞)をW受賞、その他にも第33回ハンプトン国際映画祭 最優秀映画賞、審査員賞を受賞、第31回アテネ国際映画祭観客賞受賞、第73回サン・セバスティアン国際映画祭 観客賞ノミネートなど、世界の映画祭が絶賛し、さらに映画批評サイト「ロッテントマト」にて批評家99パーセント、オーディエンス94パーセント(2026.4.22時点)の高評価を得ている。

このたび公開された本予告映像は、小学生たちが教室の中で「フセイン大統領 万歳!」と大きな声で一斉に唱える場面からスタート。その後、フセイン大統領の誕生日を祝うケーキを用意する係に、くじ引きでラミアが選ばれる。国民のほとんどが日々の暮らしもままならない中、「用意できなければ通報する」「全員が罰を受ける」と、先生の言葉は容赦ない。ラミアはクラスメイトの少年サイードに協力を求め、ケーキの材料集めに奔走。大人の手伝いをして卵を手に入れたり、父親の形見の時計を売り歩いたり。お金がない中でも、知恵を絞って町を駆け回る姿が予告映像からも観て取れる。

あわせて公開された本ポスタービジュアルは、主人公ラミアが“友達”の雄鶏ヒンディと共に、運河沿いの橋の上に腰を掛けて佇んでいる姿を捉えた写真を採用。「名誉ある“宿題”は、甘いケーキを作ること」という言葉が添えられている。大統領のケーキ係という、大変すぎる任務を与えられた彼女の複雑な表情が印象的だ。ラミアは無事ケーキを作ることができるのか? その純粋な瞳に見える世界とはどんなものなのか? 物語の続きは劇場で確かめたい。

映画『大統領のケーキ』は、2026年7月10日(金)より全国公開。

祖母と二人で暮らす9歳のラミアは、学校のくじ引きで「大統領のケーキ係」に選ばれてしまう。フセイン大統領の誕生日に、お祝いのケーキを準備する係だ。翌朝、ラミアは祖母に連れられて、父の形見の時計と、“友達”の雄鶏ヒンディとともに町へ出かける。だが、日々の食卓も満足に揃えられない祖母の目的はケーキではなく、ラミアを養子に出すことだった。思わず逃げ出したラミアは、自らの手でケーキの材料を集めれば、祖母との暮らしを続けられると信じて、クラスメイトのサイードと協力して町を駆け回る。十分なお金も時間もなく、あるのは知恵と想像力だけ── はたして、“名誉あるケーキ作り”の行方は?
監督・脚本:ハサン・ハーディ
出演:バニーン・アハマド・ナーイフ、サッジャード・モハンマド・カーセム、ワヒーダ・サーベト、ラヒーム・アルハジ
配給:松竹
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2026年7月10日(金) 新宿ピカデリーほか全国公開
公式サイト presidentscake