コラム 佐々木誠の『映画記者は今日も行く。』第57回
グラビアアイドルとしても活躍する、若手女優の武田玲奈が、4月11日にテアトル新宿で行われた、映画『ポエトリーエンジェル』のプレミア試写会アフタートークに登壇した。
本作で武田は、ある悩みを抱えながら友人を作らず、ボクシングのトレーニングにひたすら励む女子高生【丸山杏】を演じているが、映画がいよいよ5月20日に公開されることに「嬉しい気持ちです」と歓喜すると、「昨年の6月に撮影が始まったんですが、始まる前から監督と話し合ったり、ボクシングの練習をしたり、吃音症の方の話を聞いたりしながら役を作っていってました。すごく思い入れの強い作品なので、これから皆さんに届けられるのが嬉しいです」と語っていた。
同じく、主人公【玉置勤】を演じる岡山天音も「とても嬉しいです」と、映画公開を喜び、「武田さんもそうなんですけど、飯塚監督とは3年くらい前に、オリジナルの短編映画を作っていたので、今回は自分にとって普通の映画とは違う意気込みがありました」と、仲良しの飯塚俊光監督への想いを明かしていた。
そんな2人に対し、飯塚監督は「一緒に短編をやった時に、芝居に関して誠実というか、下心がない2人だったので、それがすごい好きで、今後長編をやる時はお願いしたいと思ってたんです。だから、今回の役柄は当て書きだったりもしています」と、絶大なる信頼を寄せていた。
グラビアアイドルとしての武田は、そのスレンダーボディで世の男性諸君の下心をくすぐっているが、役者としての武田はまたそれとは別物のようだ。
また、この日は、主題歌を担当したMrs.GREEN APPLEのメンバーも登壇。 ボーカルの大森元貴は「言葉にフォーカスした作品で、僕も曲(詞)を書いたりするので、すごく共感できました」と、映画の感想を述べていた。
彼らの楽曲について、武田は「映画にピッタリ合ってると思いました。これからも色々な楽曲を聴いてみたいです」と、本作を通じてMrs.GREEN APPLEのファンになったことを打ち明けていたのだった。
なお、アフタートーク前にはステージ上で、映画のテーマにもなっている<詩のボクシング>が開催され、ピン芸人の岡野陽一、お笑いコンビ「真空ジェシカ」の川北茂澄、お笑いコンビ「馬稼業」の永田敬介からなる《人力舎軍団》と、漫画家の榎屋克優、女優の村田唯、女優の堀春菜からなる《チーム田辺》が対戦。レフェリーは本編にも出演している、お笑いトリオ「鬼ヶ島」のアイアム野田が務めた。
見事勝利を収めた《チーム田辺》には、田辺市の中田食品より、高級梅酒が1人1本贈呈された。 さらに、MVPには、レフェリーを務めたアイアム野田が輝き、<詩のボクシング>代表の楠かつのり氏より目録が贈られた。
映画『ポエトリーエンジェル』(アークエンタテインメント配給)
映画『ポエトリーエンジェル』(アークエンタテインメント配給)は、リングの上で自作の詩を朗読し勝敗を決める、<詩のボクシング>を通して成長していく人々の姿を描いた青春エンタテインメント作品。
公式サイト http://poetryangel.net/