ドラマ「エルピス-希望、あるいは災い-」で第60回ギャラクシー賞 テレビ部門 大賞ほか高い評価を得た大根仁が、不動産売買をエサに巨額の金を騙し取る詐欺師集団“地面師”による前代未聞の事件を描くクライムノベルの映像化に挑む。この度、Netflixシリーズ『地面師たち』の本予告映像とキーアートが公開された。
原作は、実在の地面師事件に着想を得た新庄耕の同名小説。キャストには、W主演として、綾野剛が地面師詐欺の道に踏み込む男・辻本拓海を、巨額詐欺を率いる大物地面師・ハリソン山中を豊川悦司が演じるほか、ハリソン率いる地面師グループの面々に、北村一輝、小池栄子、ピエール瀧、そして染谷将太など実力派キャストが集結。そして、彼らの標的となる大手デベロッパー「石洋ハウス」の幹部を山本耕史が、ハリソンを追う定年間近の刑事役にリリー・フランキーが扮する。
この度公開された予告映像では、ハリソン山中を筆頭に、一筋縄ではいかない曲者たち地面師グループと、そんな彼らに「騙される者」、そして、地面師を追う刑事たちという、三つ巴の欲望が容赦なく絡み合う様が描かれる。
また、本作の劇伴音楽を担当したのは、電気グルーヴの石野卓球。大根監督のラブコールで実現した今回のコラボレーションは、石野にとって初めての挑戦でもある。初の劇伴制作に挑むにあたって石野は、大根監督との最初の打ち合わせで具体的なイメージを掴んだという。「最初の打ち合わせの時、大根監督から僕が昔出したアルバム「LUNATIQUE」のイメージでまずはメインテーマを作って欲しいです、というお話がありました。あとは全体的に「不穏な感じで」と。具体的なイメージを言ってもらえたので、話は早かったです」と当時を振り返る。
さらに大根監督からのリクエストで、ギターの音を入れて欲しいという要望に対し、台本を読み最初に10曲ほどデモを作成し、映像がある程度上がった時点でそこからさらにイメージを膨らませて調整していったという石野。その上で、最終的に制作した楽曲の数はなんと40曲近くにも達したと明かす。「最初から40曲作れって言われていたら、多分心が折れていたと思うんですけど(笑)。気がついたらそれぐらいになっていたというか、とにかく数が多かったのでそこはやっぱり大変でしたね」と当時を振り返った。
また、本作を観た、原作者・新庄耕は「朝から夕方まで、でたらめに乱れる心臓の音を聞きながら、最後は時間も忘れて食い入るようにスクリーンを見つめていた。とにかく、もう一度観たい」とコメントを寄せた。
Netflixシリーズ「地面師たち」は、2024年7月25日(木)より世界独占配信。
再び土地価格が高騰し始めた東京。辻本拓海はハリソン山中と名乗る大物不動産詐欺師グループのリーダーと出会い、「情報屋」の竹下、なりすまし犯をキャスティングする「手配師」の麗子、「法律屋」の後藤らとともに、拓海は「交渉役」として不動産詐欺を働いていた。次のターゲットは過去最大の100億円不動産。地主、土地開発に焦りを見せる大手デベロッパーとの狡猾な駆け引きが繰り広げられる中、警察が地面師たちの背後に迫る。騙す側と騙される側、そして地面師を追う刑事。三つ巴の争いは、度重なる不測の事態の果てに、狂気と欲望にまみれた地面師グループの間に亀裂を生じさせ、拓海の「過去」とハリソンの「因縁」を浮き彫りにしていく。
監督・脚本:大根仁
原作:新庄耕「地面師たち」(集英社文庫刊)
出演:綾野剛、豊川悦司、北村一輝、小池栄子、ピエール瀧、染谷将太、松岡依都美、吉村界人、アントニー、松尾諭、駿河太郎、マキタスポーツ、池田エライザ、リリー・フランキー、山本耕史
©新庄耕/集英社
2024年7月25日(木) Netflixにて世界独占配信
作品ページ netflix.com/地面師たち