Mar 13, 2024 news

『レ・ミゼラブル』で賞レースを席捲したラジ・リ監督最新作! 花の都パリが抱える“不都合な現実” 映画『バティモン5 望まれざる者』

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前作『レ・ミゼラブル』でその名を世界に轟かせたフランスの新進気鋭監督ラジ・リが、“排除”と“怒り”の衝突を描いた最新作、映画『バティモン5 望まれざる者』。この度、本作の予告映像と本ポスタービジュアルが公開された。

パリ郊外に存在する、都市再開発を目前に控えた居住棟エリアの一画=通称「バティモン5」。治安の悪いエリア一掃を目論む行政と反発する住人たちが、ある事件をきっかけに、ついに衝突する。

予告映像では、今年の夏季五輪開催地でもあり、世界が憧れてやまない憧れの都市・パリのリアルな‟怒り”が捉えられている。多くの移民たちが暮らす犯罪多発地区の一画“バティモン5“。臨時市長に就任したピエールは、再開発を言い訳にこの地区を強制的に一掃しようとする。行政の横暴なやり方に対して住民同士でも葛藤や諦めムードがせめぎ合うが、やがて、住む場所を失った住民たちは、このあまりにも横暴な立ち退き要求に対し、徹底抗戦することを決意。住民たちの怒りと行政が衝突していく。

監督を務めるのは、前作『レ・ミゼラブル』で第72回カンヌ国際映画祭審査員賞受賞、第92回アカデミー賞国際長編映画賞ノミネート、第77回ゴールデングローブ賞外国語映画賞ノミネートなどを果たした、新鋭ラジ・リ。

役者として、また、1994年にアーティスト集団クルトラジュメのメンバーとしてキャリアをスタートした彼は、1997年、初の短編映画『Montfermeil Les Bosquets(原題)』を監督、2004年にはドキュメンタリー『28 Millimeters(原題)』の脚本を、クリシー、モンフェルメイユ、パリの街の壁に巨大な写真を貼ったことで有名になった写真家JRと共同で手がけるなど、今、注目を集める新進気鋭のアーティストの1人でもある。2022年にはパリ郊外のスラム地区での暴動を映し出したNetflix映画『アテナ』の製作・脚本を手がけ話題を呼んだ。

映画『バティモン5 望まれざる者』は、2024年5月24日(金)より全国公開。

作品情報
映画『バティモン5 望まれざる者』

パリ郊外。ここに立ち並ぶいくつもの団地には労働者階級の移民家族たちが多く暮らしているが、このエリアの一画=バティモン5では再開発のために老朽化が進んだ団地の取り壊し計画が進行している。そんな中、前任者の急逝で臨時市長となったピエールは、自身の信念のもと、バティモン5の復興と治安を改善する政策の強行を決意。だがその横暴なやり方に住民たちは猛反発、やがて、これまで移民たちに寄り添い、ケアスタッフとして長年働いていたアビーたちを中心とした住民側と、市長を中心とした行政側が、ある事件をきっかけについに衝突。やがて激しい抗争へと発展していく。

監督・脚本:ラジ・リ

出演:アンタ・ディアウ、アレクシス・マネンティ、アリストート・ルインドゥラ、スティーヴ・ティアンチュー、オレリア・プティ、ジャンヌ・バリバール

配給:STAR CHANNEL MOVIES

© SRAB FILMS – LYLY FILMS – FRANCE 2 CINÉMA – PANACHE PRODUCTIONS – LA COMPAGNIE CINÉMATOGRAPHIQUE – 2023

2024年5月24日(金)  新宿武蔵野館、ヒューマントラストシネマ有楽町他全国公開

公式サイト block5-movie