Feb 03, 2017

インタビュー

関口和之(サザンオールスターズ) 高校の選択授業が人生の分岐点だった?

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やきそばかおるの「ラジオのかくし味」
第4回 関口和之さん(InterFM897「NO-FO-FON TIME」)

 

土曜の朝10時。InterFM897のラジオプログラム「NO-FO-FON TIME」からは、ウクレレの音楽や、歴史的な名盤など、文字通り「のほほん」とする音楽が聴こえてきます。番組を進行するのは、サザンオールスターズでベースを担当している関口和之さん。大のウクレレ好き、ハワイ好きでもある関口さんの音楽にまつわるお話も好評です。今回は「NO-FO-FON TIME」の魅力に迫りました。
「NO-FO-FON TIME」では、毎回、「浮遊感を感じる曲」「月」「音楽ドキュメンタリー映画」など、さまざまテーマに沿って関口さんが選んだ音楽を紹介する特集コーナー、レアなアナログ盤の中から、お気に入りの名盤を紹介する「TREASURE」のコーナー、関口さんが気になったゲストをお迎えする「NO FO FON CIRCLE」、そして皆さんからのお便りの紹介で構成されています。

 

自宅にはレコードを2000枚以上も所有!

 

──番組では、関口さんの選曲でCDやアナログ盤を紹介してらっしゃいますが、レコードは何枚くらいお持ちですか?

2000枚以上あります。CDは1000枚くらい。

──そんなにあるんですか!

壁一面に棚があるんだけど収まりきれなくて、あちこちに置いてあります。好きなものは、何枚でも買っちゃうんで(笑)。例えば、ピンク・フロイドの「ダークサイド・オブ・ザ・ムーン)」は5枚持ってます。ウクレレの神様、ハーブ・オオタさんのレコードは4枚ずつほど持ってます。金沢工業大学にPMC(ポピュラー・ミュージック・コレクション) というレコードライブラリーがあって、そこに20万枚以上のレコードが置いてあるんですけど、リストを見たらハワイアンの音楽がなかったんです。それは寂しいと思って、オオタさんのレコードを一枚ずつ寄贈しました。

──それにしても、2000枚もあれば管理が大変なのでは?

家では曲を聴きながら、次にかけるレコードを掃除してます。専用の洗浄液を使いながら丁寧に綺麗にしていきます。2000枚あっても、普段聴く曲は決まってきちゃいますね。ラジオでかける曲を探すときはテーマに沿って、あちこちから引っ張り出していきます。

 

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──レコード店にはよく行かれますか?

行きますね。特に地方に行った時は、中古のレコード屋さんに行きます。今、レコードがブームになってますが、地方にある中古レコード屋さんの中には、そのブームに乗れないまま潰れてしまうお店が結構多いらしくて、なくならないうちに行こうと思ってるんです。

──お店でレコードを手にした時に「このレコードは良さそう」と、ピンとくることはありますか?

ありますね。特にハワイアンは、ジャケットの雰囲気で買うことが多いです。いかにも南国という感じの美人の女性が写ってるとか(笑)。LPは大きいから、ジャケットのデザイナーもやり甲斐があったんじゃないかなと思います。一時期、8センチCDが発売されて、ケースが半分に折れる仕様のものがあったけど、存在感が小さくなってくようで寂しかったですね。その点、レコードは大きいし、気に入ったジャケットは表にして飾っておくこともできるし。

──やっぱり、レコードの音の雰囲気はCDとは違いますか?

違いますねぇ〜。アナログとCDの話をし始めると長くなっちゃうけど、CDはデータを圧縮するから、人間に聞こえない範囲の周波数をカットしてるんです。レコードには、人間が聞こえないはずの周波数も録音されています。人間は耳以外に皮膚や骨でも音を聴くし、聴こえない音も聴いてるんです。アナログの、そういうところに気持ち良さがあるんじゃないかと思います。

 

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高校の授業で、本当は美術の方に進みたいと思っていた

 

※関口さんの活躍のフィールドは非常に広く、音楽活動のほかに、漫画やイラストにまつわる仕事や、「桃太郎電鉄」のBGMを手がけています。

──本当に多才ですね!

仕事を引き受けるのはおっちょこちょいなところがあって、できるかどうか分からないことも、なんとなく引き受けちゃうことがあるんです(笑)。それで色々なことをやっています。あとは「これをやったらどうなるんだろう」って想像するのが好きな子どもだったので、その想像の範囲内だったらできちゃう気がするんです。引き受けてから困っちゃうんですけど(笑)。でも、絵は好きだったから、子どもの頃から藁半紙に漫画を描いてましたね。絵を描くのが好きな友達がいたから、二人でずっと描いたりもしてました。高校の授業で音楽と美術を選択することになっていて、本当は美術の方に進みたいと思ったけど、人数の関係で音楽の方にまわされたんです。音楽が好きな友達と一緒に音楽をやってたけど、そのあたりから人生が変わってきましたね。美術もどうしてもやりたくて、美術のクラスに時々もぐり込んでました。ある時、絵を描いてそれをそのまま置いていたら、次の授業の時に先生が「この絵を描いたのは誰だ?」って褒めてくれてたらしいです。

──すごいですね! どういう絵だったんですか?

普通の壺だったんだけど、それをぐにゃぐにゃな形に描いたんです。それを先生は「現代美術っぽい」って言ってくれたんです。僕は面白がって描いただけなんですけど(笑)。絵といえば、大学の時には音楽サークルで定期コンサートがあるとパンフレットを作る役目だったんです。その絵がものすごく評判が良くて。写楽と北斎と花札をモチーフにして混ぜただけなんですけど。

 

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──素晴らしいですね!! 保存状態も良いですね。

チケットのデザインも担当していて、それは後輩が持ってました。

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やきそばかおる

編集者・ライター・コラムニスト

テレビ誌やカルチャー誌、Webニュースなどに携わるほか、子どもの頃から大のラジオファンで元ハガキ職人ということもあり「BRUTUS」「別冊カドカワ」「ケトル」等で、ラジオ特集の取材、執筆を担当。

連載にも定評があり、「J-WAVE NEWS コラム やきそばかおるのEar!Ear!Ear!」「radiko.jpコラム」「水道橋博士のメルマ旬報(やきそばかおるの会いに行ける偉人)」「カルチャーブロス」ほか、執筆中。また、ニッポン放送の吉田尚記アナウンサー、作家のシオンJr.と、全国のラジオファンから寄せられた面白いラジオ番組の情報を紹介する「週刊 ラジオ情報センター」を月曜21時よりツイキャスで放送している。

一方、動物園愛好家として、全国95カ所をまわって写真を撮っている。好きな動物はハシビロコウ。もちろん、好きな食べ物は焼きそば。

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