映画の誕生を見届ける職人集団 " 東京現像所 / Togen " 06:東京現像所が挑む東宝特撮デジタル修復 (後編) 『地球防衛軍』の修復に挑む Togenスタッフインタビュー

東京現像所は、フィルム時代から今日に至るまで、映像業界の発展に寄与してきた幅広い映像作品の総合ポストプロダクション。劇場用映画・TVアニメからネット配信コンテンツなど、撮影データから初号完成に向けたDIを始めとする、長年の経験値を織り交ぜたポスプロ作業やヒューマン・ソリューションを提供。新作のポスプロの他にも、名作映画・ドラマなどの貴重なフィルムやテープ素材をデジタルデータに置き換え、必要に応じて高品質のデジタルリマスタリングを行う「映像修復 (アーカイブ) 事業」にも力を注いでいる。(東京現像所沿革

2023年11月末 (予定) に、惜しまれつつも全事業を終了する。事業終了した後、DI事業、映像編集事業、アーカイブ事業は、東宝グループに承継される。

カラー映画の需要が高まりつつあった1955年、既存の東洋現像所(現IMAGICA)に競合する大規模な現像所として設立され、それから68年にわたって、映画・アニメ・TVを中心として映像の総合ポストプロダクションとして数々の名作を送り出してきた。

「午前十時の映画祭」で上映された『地球防衛軍』(57)の4Kリマスターが大きな話題を集めている。東京現像所が総力を結集して、フィルム・音声を修復し、目が覚めるような画質と音質で甦らせた。

壮大なスケールの物語を、円谷英二 率いる東宝特撮スタッフが映像化し、日常のディテールを丁寧に描く本多猪四郎の演出と見事な調和を見せる『地球防衛軍』を観れば、誰もが65年前にこれだけ質が高く、想像力に満ちた和製SF映画を生みだしたことに感嘆する。

東京現像所が挑む東宝特撮デジタル修復 (後編)では、『地球防衛軍』を中心にコーディネート、スキャニング、グレーディングなどを担当した、清水俊文氏、小森勇人氏、小池亮太郎氏、三木良祐氏、山下純氏に話を伺った。

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『地球防衛軍』はいかにして甦ったか

――東京現像所はこれまでに『ゴジラ 60周年記念デジタルリマスター版』、日本映画専門チャンネルで放送された『キングコング対ゴジラ 4Kデジタルリマスター版』をはじめ、東宝特撮のデジタル修復を数多く手がけてこられました。「午前十時の映画祭」では、これまでも2021年に『モスラ』、2022年に『空の大怪獣ラドン』が4K修復された美しい映像で上映されましたが、これも東京現像所によって修復されたものですね。今年は東宝特撮においてもエポックメイキングな傑作『地球防衛軍』の登場です。

清水 一昨年に『モスラ』をやりましょうということになり、次が『空の大怪獣ラドン』だったので、今年は順当な流れで『地球防衛軍』に決めていただいたようですね。幸いなことに『モスラ』と『ラドン』は、映画祭の中でもお客さんの入りが、その年のベストワンだったこともあり、東宝特撮はニーズがあって、お客さんが喜んでくださることを理解していただいて今回も選んでいただいたんじゃないかと思います。

小池 弊社でリマスターした作品が劇場で上映されたあとに周囲の反応をひしひしと感じる瞬間がプライベートでもよく有り、大変有難い気持ちになります。お客様の入場数が多ければ次回の4Kリマスター化の企画にもつながりますから。


――4Kのデジタル修復を施して上映することについては?

清水 『モスラ』はネガの傷みが非常に激しくて、これから数年後にはネガが使えなくなっちゃうかもしれないっていう危機感がありました。それを映画祭の方から、それだったらデジタル化して映画を救おうじゃないかと。『ラドン』も『地球防衛軍』も本当にフィルムが傷だらけっていうところがありましたので。

――修復作業は、どのような流れで進めるんですか?

小森 『地球防衛軍』に関しては、現存するオリジナルネガと、マスターポジ(注:オリジナルネガから複製されたもの)の中身がどういう状態なのかわからないので、両方を4Kスキャンして、映像のチェックをするところから始めました。マスターポジにはメインタイトルが入っていませんでした。それから、合成カットがオリジナルと一コマずれていたりとか。デュレーションは同じなんですけど、エフェクト処理されるタイミングが一コマずれているんですよ。たぶん、マスターポジは、初期段階でとったんじゃないでしょうか。ロールチェンジのパンチマークも入っていなかったので。

――つまり、『地球防衛軍』の編集が終わって、完成する前の段階で作られたマスターポジということですか?

小森 完パケ(注:完全パッケージ。画、音など全てが完成された状態)する前に、マスターポジを作ったんだろうと思います。そのため今回は、基本はオリジナルネガを中心に修復して、傷や損傷がひどいところによっては、マスターポジから使うことも考えたんですけど、レストアの方で対応可能だったので、九分九厘、オリジナルネガで作業しています。そうやってスキャニング作業が終わりましたら、今度はレストアに渡して、傷修正などを行います。それが出来上がると、今度はカラーグレーディング(注:色修正)を行います。

――画が修復されていく一方で、音の修復も並行して行うわけですか?

小森 そうです。『地球防衛軍』は「パースペクタ・ステレオ」(注:東宝が1950年代より導入した3chの疑似ステレオ)でしたので、パースペクタ信号が音ネガの方に入っていました。それでノイズ除去とか劣化処理をしてもらって、実際のパースペクタ・ステレオの形にしてデータを取り出しました。

小池 4Kスキャンされた作業途中の映像を試写室のスクリーンに映し出した際に気づいたのですが、本編冒頭のメインタイトル画面の左下にうっすらと〝Perspecta stereophonic sound〟という文字が焼き込まれているのが確認できました。文字が薄くて今まで全く気付かなかったのですが、さすがは4K解像度だと思いました(笑)。

――フィルムの傷消し作業はいかがでしたか?

清水 東宝特撮の中でいちばん大変だった作品ですね。うちのリマスターの歴史のなかでも、『野良犬』に次いで、2番目に大変だったと現場が言ってました。観ていただくと、そんなに綺麗じゃないなって思えるカットもあると思うんですけど、元の絵と比較すると、よくここまで綺麗にしたなって思ってもらえるんじゃないかと思います。ここまで傷のない『地球防衛軍』は観たことがないと思ってもらえるはずなので、そこは楽しみにしていただけると思いますね。

公開当時よりも、さらに高画質に

――では、実際の作業を担当された方にうかがっていきたいのですが、三木良祐さんは、フィルムのスキャン作業を担当されているんですね。

三木 『地球防衛軍』に関しては、ものすごくスキャンが困難だなという感覚はなかったですね。東宝特撮は何度もプリントを焼かれていることが多く、フィルムに傷みがあることもありますが、それだけ出番が多いということは、クリーニングされる回数も多いんです。ですから、フィルムがヨレヨレになっているとか、縮んでいるというような深刻な状態になっているものは少ないですね。長いことフィルム缶が開けられなかったような、出番が来なかったフィルムの方がそういう縮み方をすることがあるんです。そういう意味で、今回は傷などのレストアをしなきゃいけない要素は多かったかもしれないですけども、スキャンとしてはそれほど難しくはなかったかなという印象ですね。

――1本の映画を全編スキャンするというのは、膨大な時間がかかりそうですが?

三木 以前はARRISCANと呼ばれるスキャナーを使用していましたが、画質は非常に良いんですけれども、1日に4Kスキャンできるのが10数分ぐらいしか取れないので、映画1本をスキャンするのに1週間以上かかる。それが今使っているScanityなら、1日で1本をスキャンできます。


――『地球防衛軍』は1957年の作品ですが、近年、日本映画専門チャンネルでも『ゴジラ対ヘドラ』『ゴジラVSビオランテ』など、70年代、80年代の作品が4K修復で放送されているのを観ると、各時代のフィルムが持つポテンシャルが、鮮明なスキャンで明瞭にわかります。

三木 今、世の中に4Kの流れが来ているので、映画の35mmフィルムっていうフォーマットが持つ技術的な性能と、ちょうどクロスポイントを迎えているタイミングだと思います。

――映画の35mmフィルムと、4Kがほぼ同じぐらいの情報量と言われていますね。

三木 ええ。これが8Kになると、フィルムの絵ってボヤっとしてるよねっていう感覚になるかもしれない。その意味で、今は4Kを通して、35mmフィルムの一番良い性能を体感できる時期なんじゃないかなと。そういう歴史的な時期にリマスターの作業ができて、ある意味で幸せだなと思うところがありますね。

――公開当時に観客が劇場で観ていたものよりも、さらに高画質のものを現代の観客は観ることができるわけですね。

三木 劇場のフィルム上映って、オリジナルネガから複製して上映用のプリントを作るんです。そのときに、どうしてもアナログは劣化しますね。だから、上映用のプリントは35mmフィルムといっても、4Kの画質はない。それが今ではオリジナルネガをスキャンすることで修復したデジタルリマスターは劣化なしに、家庭のテレビや劇場で観ることができますね。

 

『地球防衛軍』の正しい色とは?

――スキャンしたデータは、DaVinci Resolve(注:色補正機能に定評がある動画編集ソフト)で、グレーディングを行うわけですね。今回、『地球防衛軍』は鮮やかな色彩が甦りましたが、どのように作業を進められましたか?

山下 『モスラ』『ラドン』、そして今回『地球防衛軍』をやらせてもらったんですが、前回の『ラドン』が特徴ある三色分解で残っていた(注:赤・緑・青のモノクロポジフィルムとして保存されていた)ので、清水とも話して、今回は三色分解のフィルムはないけれども、あの時に復元した雰囲気を、という話がありました。

――では、『ラドン』の色彩を意識しつつ『地球防衛軍』の色彩を再現していったわけですか。

山下 そうです。最初に『モスラ』をやったときは、結構退色していて、色を出すときに、なかなか自分のなかでは納得した色を出すことが難しかったんです。それが『ラドン』のときにノウハウを身に付けることができたので、『地球防衛軍』にも反映させながらグレーディングを行いました。

――当時の1カットごとの明るさや色の情報を記したタイミングデータは残っているんですか?

山下 一応残っていて、反映もさせているんですが、特撮だとどうしても入らないところもあったり。ここは暗めにしてるとか、青めだという方向性をタイミングデータから読み解いて、既存の資料を見ながら、色の方向性を決めていく感じですね。



――新作映画でもやっていますが、画面の一部、例えば顔だけマスクを切って明るくするというようなことは?

山下 基本的には、そこまではしないですね。新作では監督やカメラマンの方々と、そういう作業もやりますが、旧作に関しては、自分の主観でここが部分的に暗いなと思ったとしても、マスクを切って明るくして良いのかという問題があるので。当時のスタッフや監修の方々などと作業を行う時はそのような作業もしますが、僕の主観で変えてしまうと、勝手にオリジナルフィルムの色バランスを崩すことになってしまうので。

――作業の上で難しかったところは、どこですか?

山下 個人的に難しかったのは、ストーリーの時間軸。夜なのか、昼なのか。完成台本や決定稿に指定されている時間を参考にしたんですが、実際は台本どおりに撮っていないこともあるので、難しかったですね。

――『地球防衛軍』はタイトル明けの祭りのシーンも、氷川神社で撮影された盆踊りの場面はナイトシーンであることがわかりますが、その後の山火事の場面になると、疑似夜景で撮ってますね。

清水 たぶん、本当に夜に撮るとフィルムの感度が低くて撮れないから、昼間に撮ってからツブして夜にしているんですが、ネガってそのままの情報なので、撮影されたネガは明るいままなんですね。それを「タイミング」という作業で暗くしているんです。

――そうなると、ネガからスキャンすると高画質な映像を取り込めるものの、ナイトシーンは明るいままなんですね。

清水 フィルムの情報だけでは、これは夜なのか昼なのか曖昧なところが多くて。特に後半なんて、これは何時なんだろう?と悩みますね(笑)。

山下 特にラストロールの方は、昼間なのに飛行機の中から見える窓外がもう夕景になっていて。一番最後のシーンにも同じようなカットが出てくるので、そこのために撮ったカットを、編集でその前に使ったから、1カットだけ外が夕景のカットが入ってきたんじゃないかと。夕景のシーンじゃないのに(笑)。

――グレーディングで、そこを破綻のないように整えることは可能ではありますね。

山下 やろうと思えば、夕景を変えることはできるんですけど、そこはオリジナルの味ということでそのままで残してあります。

修復チームが語る『地球防衛軍』見どころ

――『地球防衛軍』を絡めて、一言ずついただければ。

清水 『地球防衛軍』は日本の本格的SF映画のはしりだと思うんですよね。カラーで、さらに初のシネスコの特撮映画で。横長の画面をいかに最大限生かすかを、本当に計算された映画なんですよ。これこそ大画面で見てこそわかるので、「午前十時の映画祭」で観て体感していただけたら、本当にありがたいなと思います。それから、今回初めて、今までのソフトで再現できていなかった「パースペクタ・ステレオ」を再現しましたので、効果的に音が右から出てきたりするので、それも楽しみにしていただきたいなと思います。

小森 本来は映画館で観てもらうために当時のスタッフは作ってるわけです。それを初公開から60年以上も経った今の時代に4Kデジタルリマスターという形で映画館で観ることが出来ます。ですから、1回と言わず、ぜひ2回でも3回でも観てくださると嬉しいですね。皆さんが観てくれることが次につながりますので。

山下 ある方に、「今、『地球防衛軍』をやってるの?」と訊かれて、やってますよって言ったら、「あの映画は白川由美さんの入浴シーンが重要だよ」と言われて(笑)。

――良い意味で解釈すると、きめ細かい肌をきちんと4Kで映えるようにしなさいということですね(笑)。

山下 そこは綺麗になってると思うので、そこもぜひ大きいスクリーンで観ていただきたいなと思います。

清水 たしかにあのシーンはすごく綺麗になっていました。風呂に入っていたら窓の向こうにモゲラがわずかに見えるという、日常の中で非日常が見えるSF感が素晴らしいですよね。

三木 今回、東京現像所がなくなるっていうときに、今までやってきたことや、自分のこれからを考える機会にもなったんですが、旧作映画をヴィンテージとして考えると、いろんなヴィンテージがあって、当時の空気をものすごく濃縮したものがありますね。車やバイク、服でもそうですが。特撮も、その時代感がものすごく濃くそこに入っている。

――デジタル修復は、当時の空気感に観客を違和感なく没入させてくれますね。

三木 当時、これだけのSFをやろうとした人たちの情熱を、全身で感じてほしいんですね。だから、上映されている時間は、もうその場は昭和になっていると思うんですよ。それを可能にさせたデジタルリマスターというものを存分に味わっていただきたいなっていうすごく思いますね。

東宝特撮4K修復の未来

――かつてに較べるとソフトが出にくい時代ですが、「午前十時の映画祭」での上映や、日本映画専門チャンネルで東宝特撮が4K修復されたものが次々放送されています。

清水 4K上映や4K放送は、本当にありがたいですね。やっぱり保存目的のためだけにリマスターまでやりましょうとは、なかなかならないので。出口を作ってくださる放送局さんや映画祭さんは、本当にありがたい存在です。

小池 個人的に日々心がけていることとしては、与えられたチャンスは最大限に活かし「これが決定版だ!」と言える様なマスターを作るという意識を常に持っています。現場で実際に作業に携わるスタッフに対しては毎回泣かせるような要求ばかり押し付けてしまっておりますが‥‥何事も作品の未来の為だと思っています。その為にも、この仕事はここに居るメンバーで続けていきたいと思っています。

――今日、お話を伺っていても1作品を経過するごとにノウハウが蓄積されているようですが?

清水 レストアも年々ソフトが進化していて、昔はできなかったことができるようになったんです。2014年に作った『ゴジラ』のデジタルリマスター版を見ると、今だったらもうちょっと追い込めるなというところがあって。去年、一昨年ぐらいでしたか、もう1回、1作目の『ゴジラ』を4Kでいちから作り直したんです。以前のちょっと悔しい思いをぶつけてやりきったみたいな感じですね。

――東京現像所の中で全ての作業が行えるメリットも大きいのでは?

山下 大きいスクリーンでチェックをしたときに、ちょっと修正したいと思ったら、すぐレストアチームが控えていたり、グレーディングをやっていても、もうちょっとここはスキャンを明るくっていうと、すぐにちょっと補正を変えてスキャンしてもらったりできるので、自社で全部できるっていうのはすごく大きくて。これが各作業を他社でやっていると、フレキシブルにはできないと思うので。全工程を1社の中でやれているということが、クオリティにも、予算や時間にも影響して、良いものができているのかなという感じはします。

――お話をうかがっていると、東京現像所がこれまで培った技術が、ここで途切れてしまわないかと心配になってくるのですが?

清水 東京現像所はなくなりますが、撮影所内に「TOHOアーカイブ」という、アーカイブ専門の会社ができます。グレーディングは「TOHOスタジオ」の方に移りますが、この2つの会社が一つの建物の中で同居しながらまた一緒にやっていくという形になるかと思います。メンバーはこれまでと同じですから、これからも新たな作品の修復を行っていきたいと思っています。

取材・文 / 吉田伊知郎
撮影 / 吉田周平

写真協力:TOHOマーケティング

プロフィール

(写真左側より)

小池亮太郎 (営業本部 営業部 営業課)

清水俊文  (営業本部 営業部長)

小森勇人  (営業本部 営業部 TAグループ コーディネーター)

山下純  (営業本部 映像部 映像制作課 デジタルイメージグループ カラリスト)

三木良祐 (映像本部 映像部 アーカイブ2課 デジタルコンバートグループ長 係長)

株式会社東京現像所 (TOKYO LABORATORY LTD.)

所在地:本社 東京都調布市富士見町2-13

1955年、東宝・大映・大沢商会など、映画関係各社の出資により設立。2023年11月30日に全事業を終了。

映画『地球防衛軍』【東宝特撮Blu-rayセレクション】

富士山麓で奇怪な山火事と山崩れが発生。調査に向かった渥美の前にロボット怪獣モゲラが姿を現した。モゲラ出現が異星人の仕業と推測した安達博士と渥美ら一行は、空飛ぶ円盤が頻繁に目撃されているという現地に到着。すると地表を突き破り、突如巨大ドームが姿を現した。ドームに身を隠していたミステリアンと名乗る宇宙人は、ドームから半径3キロの土地の割譲と地球人女性との結婚の自由を要求してくるがーー。

監督:本多猪四郎

出演:佐原健二、平田昭彦、白川由美、土屋嘉男、河内桃子、藤田進、志村喬、小杉義男

発売・販売元:東宝
「地球防衛軍」© TOHO CO., LTD.  

発売中 (※4Kリマスターではありません)

販売サイト:https://tohotheaterstore.jp/items/TBR20063D