Mar 24, 2017 interview

「原作と作品をつなぐ触媒でありたい」映画『PとJK』土屋太鳳インタビュー

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人と人とが思い合う大切さを考えるきっかけになれたら

 

──完成した作品をご覧になってどんな感想を抱きました?

私、撮影中はモニターをあえて見なかったんです。どういう風に映っているかな、と気にならなかったと言えば嘘になりますけど、カメラマンさんも照明さんも、『orange-オレンジ-』という作品を担当してくださった方だったので、安心してお任せしよう、私が心で功太くんと向き合うことに集中しよう、と決めて撮影に臨んでいました。なので完成した作品を観るときは、劇場に足を運んでくださる方と同じ気持ちでスクリーンと向かい合ったのですが、まずは作品全体を貫かれている世界観に魅せられてしまいましたし、函館の景色、カコちゃんの住む家のインテリアのディテールを見て、こんな風にカコちゃんの住む世界って出来ていたんだな、と実感することができました。監督に言われた、“役として呼吸するのではなく、土屋太鳳としてそこにいなさい”という言葉の意味をよりダイレクトに理解することができたような気がしました。

 

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──引きの絵が多くロケ地である函館の景色や夜景がとても美しく映っていたのが印象的でした。ロケ中で特に思い出に残っていることはあります?

お肉もお魚もおいしかったのですが(笑)、一番はやはり夜景です。私、これまでビルの夜景しか見たことがなかったんです。だから函館山から観た夜景はとても印象的で。光がダイレクトにぶつかってくるような、雄大な迫力のあるもので、それを功太くんを始めとするスタッフさんたちと観に行くことができたのは、良い思い出になりました。本当は行けるかどうかもわからないスケジュールだったのですが、撮影終わりにみんなでダッシュして、ツンとするような極寒の空気の中、あたたかい光に出会えたこと、きっと、ずっと覚えているんだろうな。

──「otoCoto」では、エンタメのご紹介をしておりまして、おススメの本などがあればご紹介してください。

最近読み始めたのですが、「ボールルームへようこそ」というマンガです。社交ダンスにのめり込む中学生が主人公で。私自身、ダンスを続けてきていることもあり、大会での迫力やダンスの魅力がとてもリアルに描かれていて思わず夢中で読んでしまっています。特にハッとさせられたのが、作中に出てくる「額縁であれ」というセリフ。社交ダンスにおいて男性は、女性を花として輝かせるために額縁であることが大切だという描写なのですが、私がお芝居をする上で、常日頃意識していることと同じだったんです。私も役を演じるときに、ご一緒する方がより魅力的に映るように、という思いが伝わればいいなと思っていたので、なんだかうれしかったです。

 

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