Feb 24, 2017 interview

水川あさみ主演であの『東京カレンダー』の炎上リア充女子を映像化!タナダユキ監督に制作の裏側を聞いた

A A
SHARE

tanadayuki-06

 

──小説は、いわゆる炎上で盛り上がったところがありますが、ドラマは批判に対するアンサーも描かれていて、とても出来がいいので、褒めるしかないです(笑)。

褒めてください(笑)。

──そこ、困っているんですよね。褒めるよりも貶すことで注目される昨今ですし(笑)。

困らないから!(笑)。貶すってことではないけれど、このドラマは、日頃、なんとなく思っていても言っちゃいけないんじゃないかってことをズバッと言いきっている作品です。言ってることの全てが正しいわけでも、全てが間違いなわけでもない、いろいろな考え方の人物を描くことで、どの意見も全否定できないかもしれない、みたいになるといいなと思います。綾も、自分と価値観の違う人の話を聞きながら、突き進んだり立ち止まったりしながら、自分の人生を生きて行く。正しさの価値観が多様化していて、どういう人生も許される、そういう世の中で自分は何を選択するのか、考えざるを得ないドラマです。

──最後に、最終回配信にあたって、メッセージをお願いします。

最初、綾の生き方に疑問を感じても、他人の人生を少し意地悪な目線で覗き見るように(笑)楽しんでいただければ。そして綾や他の登場人物を、時に反面教師にしていただいて、よりよい人生にしていただけたら(笑) 嬉しいです。最終回配信の2月24日以降は全話イッキ見もできるので、ぜひご覧ください。

文 / 木俣冬

 

プロフィール

 

ラストシーンに登場するボルゾイのハグちゃんと

ラストシーンに登場するボルゾイのハグちゃんと

タナダユキ Yuki Tanada

1975年福岡県生まれ。2001年『モル』でPFFグランプリ&ブリリアント賞を受賞し、デビュー。主な作品に、映画『百万円と苦虫女』、『ふがいない僕は空を見た』、『四十九日のレシピ』、『ロマンス』、『お父さんと伊藤さん』など、ドラマ『蒼井優×4つの嘘 カムフラージュ』、『週刊真木よう子 蝶々のままで♥』、『ドラマW 向田邦子 イノセント』、『怪奇大作戦ミステリーファイル』などがある。『四十九日のレシピ』で中国金鶏百花映画祭国際映画部門監督賞受賞。『ロマンス』でASIAN POP-UP CINEMA観客賞受賞。

 

作品紹介

 

『東京女子図鑑』Amazonプライム・ビデオ毎週金曜日更新

脚本 黒沢久子
監督 タナダユキ
出演 水川あさみ ほか
URL https://www.amazon.co.jp/dp/B01MRVSJ77/dvm_jp_pv_pm_tgpb_001
※Amazonプライム・ビデオは、Amazonが提供する動画配信サービス。「プライム対象」に指定された動画が、Amazon有料会員(プライム会員)の年会費3,900円(税込)で見放題。