Feb 26, 2022 interview

映画業界を目指す人たちへ NCW主宰 武藤起一×フラッグ代表 久保浩章が語る 映画を作り伝えることの大切さ

A A
SHARE

今年、創立25周年を迎えたニューシネマワークショップ(NCW) 。これまで今泉力哉、深川栄洋をはじめとする映画監督を50人輩出し、映画業界に500人を超えるOBを送り出した実績を持つ映画学校。映画は作っただけでは観客の目にふれない。伝えるための宣伝活動がなければ観客には届かない。[つくる]と[みせる]の2つのコースによって、映画を作り、観客に観せるという2つの歯車を初めて1つの学校で展開させたNCWがどのように始まり、時代の変化をどう乗り切り、これから先の未来を見つめているのか。主宰の武藤起一さんと、NCW出身で映画宣伝をはじめデジタルマーケティングの総合プロデュースを担う株式会社フラッグ代表取締役の久保浩章さんに話を聞いた。

2016年よりフラッグはNCWの運営を担い、久保氏はNCWの代表でもある。自らが学んだNCWの運営を引き受けた理由は何か? 映画大好きな業界の人たちと語り合う『映画は愛よ!』の池ノ辺直子が、武藤起一さん、久保浩章さんに講師と受講生、そしてビジネス・パートナーとしての関係を持つ2人に、学校運営から映画業界の将来までをうかがいました。フラッグ配給の2月25日公開映画『ライフ・ウィズ・ミュージック』の見どころも教えてもらいました。

[つくる]と[みせる]の映画学校をつくる

池ノ辺 こんにちは!今日はどうして、お二人にご一緒に来ていただいたのかも、後々お話していきたいと思います。最初に、武藤さんから「ニューシネマワークショップ」(以下NCW)を立ち上げたお話から聞かせていただいていいですか?

武藤 ちょうど今年の3月で25周年なんですよ。だから25年前の1997年に始まりました。

池ノ辺 映画を作ったり、宣伝したりすることを教える学校を作ろうと思った理由は何ですか?

武藤 その5年前――1992年までは、「ぴあフィルムフェスティバル」(PFF)のディレクターを7年間やったんですけれど、92年に辞めてフリーになったんです。なぜフリーになったかと言うと、いろんなことをやってみたかった。映画祭以外のプロデュースだとか、映画に関してやりたいことがたくさん出てきたので、それをやるための時間が欲しかった。そのやりたいことの1つが“学校”だったんです。