Mar 03, 2018

インタビュー

『シェイプ・オブ・ウォーター』の魅力を伝えるキーパーソンに細野晴臣氏を選んだ理由。

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池ノ辺直子の「新・映画は愛よ!!」

Season20  vol.01
20世紀フォックス映画
営業本部/FOXサーチライト
シニアマネージャー
平山 義成 氏


映画が大好きで、映画の仕事に関われてなんて幸せもんだと思っている予告編制作会社代表の池ノ辺直子が、同じく映画大好きな業界の人たちと語り合う「新・映画は愛よ!!」

今回は、アカデミー賞で最多13部門ノミネート、ベネチア国際映画祭で金獅子賞を受賞など、3月1日の日本公開前にすでに大きな話題となっていた映画『シェイプ・オブ・ウォーター』について、『gifted/ギフテッド』、『スリー・ビルボード』などFOXサーチライト作品の業務全体を統括をされている、20世紀フォックス映画の平山義成さんにギレルモ・デル・トロ監督来日時の様子なども交えてお話をうかがいます。

→前回までのコラムはこちら

 

 

池ノ辺直子
(以下 池ノ辺)

こんにちは。

今日は平山さんに、いろんなことを聞きたかったんですよ!

言えることと、言えないこともあると思いますけど(笑)。

 

平山義成
(以下、平山)

根掘り葉掘り聞かれそうだなあ(笑)。

 

池ノ辺

私は、平山さんとは、『ドリーム』からご一緒させてもらっていて、『gifted/ギフテッド』『スリー・ビルボード』『シェイプ・オブ・ウォーター』、そしてこの後公開を控えている『犬ヶ島』など、このところずっとチームを組ませて頂いてます。

それで今、アカデミー賞発表や映画公開初日があって、業界で一番忙しいのは平山さんなんじゃないかって思ってるんです。

 

平山

そうでもないですよ。

 

池ノ辺

FOXサーチライトの宣伝と営業をやるってすごいなと思うんですよ。

それで、まずは『シェイプ・オブ・ウォーター』が3月1日に公開されました。

大ヒットだったそうですね、おめでとうございます!

 

平山

ありがとうございます。

初日の興行収入は4300万円を超える大ヒットでした。

 

 

Sally Hawkins in the film THE SHAPE OF WATER. Photo courtesy of Fox Searchlight Pictures. © 2017 Twentieth Century Fox Film Corporation All Rights Reserved

 

池ノ辺

公開までを振り返って、どうでしたか?

 

平山

あっという間でしたね。

公開日が決まると、いろんなことが次から次にやって来るじゃないですか。

 

池ノ辺

ギレルモ・デル・トロ監督も来日しましたからね。

 

平山

サーチライトの作品は、監督の来日がひとつのテーマでもあるなと思っているんです。

その前にも『gifted/ギフテッド』でマーク・ウェブ監督に来てもらったじゃないですか。

 

池ノ辺

彼もいい人でしたね。

監督の来日時に、毎回素材の撮影に行くので、うれしいことに皆さんにお会いできています。

ギレルモ・デル・トロ監督は、どんな人でしたか?

 

平山

本当に素敵な人ですよ。

この映画そのものみたいな愛情の塊のような人です。

 

 

 

池ノ辺

記者会見を赤坂プリンスクラシックハウスでやって、その後、渋谷のユーロライブで「FOXサーチライト・ピクチャーズ・ファンミーティング」をやって、みんなから質問を受けていましたね。

 

平山

最高でしたね。

やっぱり作り手と映画ファンの間を繋ぐのが、サーチライトの作品を扱うひとつの使命かなというのがあって。

ギレルモ・デル・トロ監督の話って直接聞きたいじゃないですか。

それをどういう形で実現させるかが今回のテーマだったんです。

こういう企画をやりたいと打診したら、最終的に監督はOKしてくれて。

でも、一番楽しんだのは監督かも知れない。

 

池ノ辺

そうですね、ファンのみんなにサインするって言ってくれてね。

でも、人が集まりすぎて危なくなっちゃったんですよね。

 

平山

「みんなにサインしたいのに、どうしてここで打ち切るんだ」って監督に怒られましたから。

 

池ノ辺

出待ちのファンもいましたよ。

私が会場を出るときに「もう監督は次の所に行っちゃったのよ。本当に信じてよ!」って言ったんだけど、それでもみなさんその場で待っていましたよ。

みんな監督にひと目会いたいって思ったのね。

 

平山

監督も「みんなにサインしたかったのになあ」って言っていましたから。

本当にファン思いの方でした。

 

池ノ辺

そうすると、サーチライトで映画を作るっていうのは、監督たちにとっては自分のやりたい映画を作って、ファンの人たちと身近に接する機会も持てる場にもなるわけですよね。

 

平山

作り手からすると、使える予算に限界がある中で、その代わりに作り手の自由が保証される。

他のスタジオじゃ通らないような企画も、良い企画ならサーチライトは通るわけですよ。

ギレルモ・デル・トロ監督も言っていましたが、面白いアイデアを持つ才能のある監督たちにとって貴重な場になっていると思うんですよ。

 

池ノ辺直子

予告編制作会社バカ・ザ・バッカ代表/映像ディレクター。

フリー後「池ノ辺事務所」を設立。
10周年を記念して、バカばっかりの職人集団の意味で 株式会社バカ・ザ・バッカに社名変更し、代表取締役社長に。
今年で創立31周年を迎える。

2004年マックスファクタービューティースピリット受賞。 著書に「映画は予告篇が面白い」(光文社刊)がある。 イマジカBS審議委員 ニューシネマワークショップ講師。 予告編上映カフェ「 Café WASUGAZEN」の運営もしている

これまでに手がけた予告篇は、『ボディーガード』 『フォレスト・ガンプ』『バック・トゥ・ザ・フューチャー シリーズ』 『マディソン郡の橋』『トップガン」『博士と彼女のセオリー』 『ブリジット・ジョーンズの日記 ダメな私の最後のモテ期』 『ドリーム』『僕のワンダフル・ライフ』ほか1100本以上。

最新版は、『バトル・オブ・ザ・セクシーズ 』、『マンマ・ミーア! ヒア・ウィー・ゴー』。

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