原作“ファン”栗山千明の素顔
―― 1作目の実写映画『鋼の錬金術師』を当時ご覧になって「羨ましかった」とコメントされていました。他にも羨ましいと思った作品はありますか?
ありますよ!ありましたけど、実写化していることが多いのであんまり言えないです!(笑)。
―― なるほど(笑)。
でも「10年前だったら、これやりたかったな」とか年齢的なこととか、理由はいろいろあります。
―― 漫画、アニメなどの原作モノの作品を演じるにあたって気をつけていることってありますか?
やっぱり根強いアニメや漫画のファンの方がいらっしゃる前提なので、そこを裏切らないように、原作に近づけていきたい。私はそういった意識がすごくあるほうだと思います。
―― 今回はご自身も好きなこともあって、完全に寄せて演じようと?
そう‥‥ですね。って、自分でハードルを上げたくないです!(笑)。こういうことは、映画が公開して、みなさんのリアルなお声があった後に言いたいです。自分から見たら自分は自分ですからね、なかなか言えないですよ‥‥。
―― 本編中の栗山さんは「他の人間の評価は気にしない」って言ってましたよ?
違うんですよ、オリヴィエが強すぎるんですよ。
―― ご自身とは違いますか?
全然違いますね。
―― 憧れるところはありますか?
他人に媚びることなく、一見怖そうと思われながら、実はすっごい仲間思いだったりとか、その隙がない感じとか、かっこいいなって思います。
―― では、ひとりのファンとして「最後の錬成」の見どころを教えてください。
ハガレンが好きな方なら、なおさら「あそこだ!」っていう名シーンばかりがギュッとしていて盛りだくさんですから、どのシーンも見逃せないと思います。出演されているキャストの皆様が本当に豪華です。「この役はこんな方が演じてるのか」というところも面白いでしょうし、アクションもそうですし‥‥。
なかなか、ここだ!って、ピンポイントで伝えきれないですけど、とりあえず事実としてお伝えするのは、私は原作も好きですし、今回の映画の脚本も読んでますが、それでも、観たらもう感動して涙が溢れんばかりになったっていうことです。それが事実です。
取材・文 / 小倉靖史
写真 / 江藤海彦
国家錬金術師ばかりを狙った連続殺人事件が起きる中央(セントラル)を訪れたエドとアル。犯人は正体不明ながら、額に十字傷を持つことから”傷の男(スカー)”と呼ばれていた。兄弟も命を狙われ応戦するものの、圧倒的な強さの前に機械鎧(オートメイル)を破壊され、絶体絶命となる。果たして二人はこの危機を乗り越え、元の身体を取り戻すことができるのだろうか。隠されたこの国の秘密と”約束の日”、そしてエドとアルの父親の過去。幾重にも重なる謎と真実が解き明かされ、物語は圧巻のフィナーレへ。最後に兄弟が出した答えとは?原作の最終話まで描き切った”完結編”―伝説は二部作で完結する。
監督:曽利文彦
原作:「鋼の錬金術師」荒川弘(「ガンガンコミックス」スクウェア・エニックス刊)
出演:山田涼介、本田翼、ディーン・フジオカ、蓮佛美沙子、本郷奏多 / 黒島結菜、渡邊圭祐、寺田心、内山信二、大貫勇輔、ロン・モンロウ、水石亜飛夢、奥貫薫、高橋努、堀内敬子、丸山智己、遼河はるひ、平岡祐太、山田裕貴、麿赤兒、大和田伸也、舘ひろし、藤木直人 / 山本耕史 / 筧利夫、杉本哲太、栗山千明、風吹ジュン、佐藤隆太、仲間由紀恵 / 新田真剣佑、内野聖陽
配給:ワーナー・ブラザース映画
©2022 荒川弘/SQUARE ENIX
©2022 映画「鋼の錬金術師2&3」製作委員会
「復讐者スカー」 / 「最後の錬成」 公開中