Jun 17, 2022 interview

本郷奏多インタビュー VFXを使っても、人と人との会話が根幹にある『鋼の錬金術師 完結編 復讐者スカー/最後の錬成』

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エンヴィーを完結させるために

――今回のエンヴィーには見どころがたくさんありますね。

本郷 遂にはじめて本気をだすというか(笑)。大きい姿になってみんなと戦うことになるので、そこが見どころかなと思いますね。あとは原作でも印象的なエンヴィーのエピソードを丁寧に描いてもらえたので、自分としてもそこに向かって、エンヴィーを完結させるという思いでやっていきました。

――曽利文彦監督とは、改めてエンヴィーという役について話はしましたか?

本郷 前作を一緒にやらせていただいたので、今回改めて細かい話とかはなかったですけど、前回のエンヴィーでお願いしますという感じで言っていただいたので、あとは監督に任せていればっていう安心感がありました。

――全編でVFXが使用されるだけに、監督のジャッジが頼りになるわけですね?

本郷 現場では、ただの緑(グリーンバック)のなかでの撮影っていうのも多かったですけど、1カット1カット撮るたびに、監督のなかで完成形がイメージされているというのがすごく伝わってきますね。だからみんな安心できるというか、頼もしさがあります。

本郷奏多インタビュー VFXを使っても、人と人との会話が根幹にある『鋼の錬金術師 完結編 復讐者スカー/最後の錬成』

VFXと演技の関係とは?

――本郷さんは、デビュー作の『リターナー』以来、『進撃の巨人』、『鋼の錬金術師』シリーズと、日本でも有数のVFX出身監督の作品に出演されていますが、必然的にグリーンバックでの撮影が多かったと思います。現場に実物がないなかでの演技については、どう感じられていますか?

本郷 たしかに、すごいセットがあったら、イメージしやすいというのはあるかもしれませんが、やっぱり人と人との会話が演技の根幹にある部分だと思います。グリーンバックの場合は、想像しなきゃいけない部分はあるけれども、そこで一緒にお芝居している役者さんは、全力でお芝居しているので、あまり不自由に感じることはないですね。

――今回の撮影でいちばん大変だったのは?

本郷 エンヴィーは変身能力を持つので、人間以外にも化けるんですよ。犬とか馬に。犬からエンヴィーに戻るのは、正直すごく難しくて。犬の映像があって、僕がそれに合わせた体勢を取って撮影するんですが、「もうちょっと左足を引いてから腰を落とせる?」などの指示を受けて、「犬と体の作りが違うので無理です」みたいなことも(笑)。

――逆の手順で撮影することは出来ないんですね。

本郷 犬が僕に合わせることは難しいので(笑)。撮影で犬と一緒になったときも、本当はこっち向いてほしいのに、犬があっちを向いていたら、僕も同じ方向を向かなきゃいけない(笑)。

本郷奏多インタビュー VFXを使っても、人と人との会話が根幹にある『鋼の錬金術師 完結編 復讐者スカー/最後の錬成』

新鮮な気持ちで観た完結編

――完成した映画をご覧になって、いかがでしたか。VFXが多用されているだけに、撮影時とは印象が違うと思いますが?

本郷 めちゃめちゃ新鮮な気持ちで観ていましたね。ほぼ全篇派手なことが行われていて、すごく迫力がありました。なかなかここまで振り切った派手な日本映画って、そんなにないと思うので。それに少しずつ出てくる人たちの豪華さたるや、この人も出てるんだ、この人も出てるんだ、みたいになりましたね。

――出演された映画を、そこまで客観的に観て楽しめるのも『鋼の錬金術師』シリーズならではですね。

本郷 撮ったのもけっこう前になるし、現場でもお会いしなかった人もたくさんいるので。だから普通に映画を観ている感じで、楽しんでいました。

――最後に、『鋼の錬金術師 完結編 最後の錬成』をご覧になる観客のみなさんに、一言お願いします。

本郷 新たに栗山千明さんが出てきたりとか、新たなキャラも楽しみにしていただきたいですし、それから、この物語はエドとアルが体を取り戻すまでの物語ということを、ふとすると忘れかけるんですけど、そのために2人は一生懸命いろんな場所で敵と戦って冒険をしてきたので、それがどう完結するのか、どう描ききっているのかを楽しみにしてほしいと思います。山田くんのお芝居も、ものすごく素敵なので、楽しみにしてください。

本郷奏多インタビュー VFXを使っても、人と人との会話が根幹にある『鋼の錬金術師 完結編 復讐者スカー/最後の錬成』

取材・文 / 吉田伊知郎
写真 / 曽我美芽

スタイリスト / 川地大介
衣装協力 / YOHJI YAMAMOTO
(問合せ先:ヨウジヤマモトプレスルーム)

作品情報
本郷奏多インタビュー VFXを使っても、人と人との会話が根幹にある『鋼の錬金術師 完結編 復讐者スカー/最後の錬成』
映画『鋼の錬金術師 完結編 復讐者スカー/最後の錬成』

国家錬金術師ばかりを狙った連続殺人事件が起きる中央(セントラル)を訪れたエドとアル。犯人は正体不明ながら、額に十字傷を持つことから”傷の男(スカー)”と呼ばれていた。兄弟も命を狙われ応戦するものの、圧倒的な強さの前に機械鎧(オートメイル)を破壊され、絶体絶命となる。果たして二人はこの危機を乗り越え、元の身体を取り戻すことができるのだろうか。隠されたこの国の秘密と”約束の日”、そしてエドとアルの父親の過去。幾重にも重なる謎と真実が解き明かされ、物語は圧巻のフィナーレへ。最後に兄弟が出した答えとは?原作の最終話まで描き切った”完結編”―伝説は二部作で完結する。

監督:曽利文彦

原作:「鋼の錬金術師」荒川弘(「ガンガンコミックス」スクウェア・エニックス刊)

出演:山田涼介、本田翼、ディーン・フジオカ、蓮佛美沙子、本郷奏多 / 黒島結菜、渡邊圭祐、寺田心、内山信二、大貫勇輔、ロン・モンロウ、水石亜飛夢、奥貫薫、高橋努、堀内敬子、丸山智己、遼河はるひ、平岡祐太、山田裕貴、麿赤兒、大和田伸也、舘ひろし、藤木直人 / 山本耕史 / 筧利夫、杉本哲太、栗山千明、風吹ジュン、佐藤隆太、仲間由紀恵 / 新田真剣佑、内野聖陽

配給:ワーナー・ブラザース映画

©2022 荒川弘/SQUARE ENIX
©2022 映画「鋼の錬金術師2&3」製作委員会

「復讐者スカー」公開中
「最後の錬成」2022年6月24日(金) 二部作連続全国公開

公式サイト wwws.warnerbros.co.jp//hagarenmovie