Jan 04, 2024 column

2024年のオススメ映画 [国内編] 今年チェックすべきトピック6選

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今年2024年に公開が予定されている国内映画から6作品をご紹介。
大人気コミックス待望の実写化として話題の作品から、切ないラブストーリーまで目が離せない邦画作品が目白押しだ。ぜひ、予告映像だけでもご確認いただきたい。

『ゴールデンカムイ』
大人気コミック待望の映画化

2014年より連載を開始し約8年をかけて完結した、野田サトルによる大人気コミック「ゴールデンカムイ」。明治末期、日露戦争終結直後の北海道を舞台に、莫大なアイヌの埋蔵金を巡る一攫千金ミステリーと、厳しい大自然の中で、魅力的なキャラクターたちによって繰り広げられる、サバイバル・バトルアクションだ。

主人公の元陸軍兵・杉元佐一が、アイヌの少女・アシㇼパと共に、埋蔵金の在りかが描かれた「刺青人皮」を求めて旅をする物語は、同じく埋蔵金を狙う大日本帝国陸軍第七師団や、戊辰戦争で死んだはずの土方歳三など歴史上の人物も登場し、歴史ロマン、狩猟、グルメ、アイヌ民族文化など様々な要素が丁寧に織り込まれた比類ない作品として熱烈な支持を獲得している。そんな多くの人々を魅了した原作をもとに、待望の実写映画が完成し、2024年1月19日に公開される。

本作の主人公で「不死身の杉元」と呼ばれる元陸軍兵・杉元佐一を演じるのは、山﨑賢人。ヒグマに襲われる杉元を助けたことから相棒として旅をすることになるアイヌの少女・アシㇼパ役には、山田杏奈。

大日本帝国陸軍第七師団上等兵の凄腕スナイパー・尾形百之助役に、眞栄田郷敦。“脱獄王”の異名を持つ天才脱獄犯・白石由竹役に、矢本悠馬。第七師団軍曹で鶴見中尉の側近・月島基役に、工藤阿須加。第七師団一等卒。双子の軍人・二階堂 浩平/洋平役を栁俊太郎。第七師団一等卒。東北マタギの生まれの谷垣源次郎役に、大谷亮平。「不敗の牛山」と呼ばれる柔道の達人・牛山辰馬役に、勝矢。

元・新選組二番隊組長で剣の達人・永倉新八役に、木場勝己。アシㇼパの祖母・フチ役に、大方斐紗子。北海道に眠る莫大な金塊の存在を杉元に伝える男・後藤竹千代役に、マキタスポーツ。アシㇼパの大叔父役に、秋辺デボ。さらに、杉元とアシㇼパが探す、金塊を同じく狙う大日本帝国陸軍第七師団の中尉・鶴見篤四郎役に、玉木宏。杉元・鶴見と同じく金塊を狙う、元新選組・鬼の副長・土方歳三役には、舘ひろし。

制作は『キングダム』シリーズを手掛けたCREDEUS。監督は、これまでEXILE、安室奈美恵、DREAMS COME TUREなど数々の有名アーティストのMVを500作品以上手掛けた久保茂昭。脚本には、『キングダム』シリーズ、ドラマから劇場版までを手掛けた「TOKYO MER〜走る緊急救命室〜」『ONE PIECE FILM RED』など、数々の大ヒット作でその手腕を発揮している黒岩勉。

同じく『キングダム』シリーズ、Netflixドラマ「今際の国のアリス」シリーズ、そして『東京リベンジャーズ』シリーズのやまだ豊が音楽を担当し、原作・TVアニメシリーズでもアイヌ語の監修を行った千葉大学名誉教授の中川裕、キャストとしても参加する秋辺デボがアイヌ文化の監修を行う。

あらすじ
舞台は気高き北の大地・北海道。時代は、激動の明治後期。日露戦争においてもっとも過酷な戦場となった二〇三高地での鬼神のごとき戦いぶりに「不死身の杉元」と異名を付けられた日露戦争の英雄・杉元佐一は、ある目的のために大金を手に入れるべく、北海道で砂金採りに明け暮れていた。そこで杉元は、アイヌ民族から強奪された莫大な金塊の存在を知る。金塊を奪った男「のっぺら坊」は、捕まる直前に金塊をとある場所に隠し、そのありかを記した刺青を24人の囚人の身体に彫り、彼らを脱獄させた。囚人の刺青は24人全員で一つの暗号になるという。そんな折、野生のヒグマの襲撃を受けた杉元を、ひとりのアイヌの少女が救う。「アシㇼパ」という名の少女は、金塊を奪った男に父親を殺されていた。金塊を追う杉元と、父の仇を討ちたいアシㇼパは、行動を共にすることとなる。同じく金塊を狙うのは、大日本帝国陸軍第七師団の鶴見篤四郎中尉。日露戦争で命を懸けて戦いながらも報われなかった師団員のため、北海道征服を目論んでおり、金塊をその軍資金代わりに必要としていた。そして、もう1人、戊辰戦争で戦死したとされていた新選組の「鬼の副長」こと土方歳三が脱獄囚の中におり、かつての盟友・永倉新八と合流し、自らの野望実現のため、金塊を追い求めていた。

2024年1月19日公開

監督:久保茂昭/原作:野田サトル「ゴールデンカムイ」(集英社ヤングジャンプ コミックス刊)
出演:山﨑賢人、山田杏奈、眞栄田郷敦、工藤阿須加、栁俊太郎、泉澤祐希、矢本悠馬、大谷亮平、勝矢、高畑充希、木場勝己、大方斐紗子、秋辺デボ、マキタスポーツ、玉木宏、舘ひろし
配給:東宝 ©2024映画「ゴールデンカムイ」製作委員会
公式サイト kamuy-movie.com

『サイレントラブ』
声を捨てた青年と光を失った音大生のラブストーリー

『ミッドナイトスワン』で日本アカデミー賞最優秀作品賞を受賞した内田英治監督が、主演に山田涼介を迎えてオリジナル脚本で描く最新作、映画『サイレントラブ』が2024年1月26日に公開される。

主人公の青年・蒼が心惹かれたのは、目が不自由になり夢が途絶えかけている音大生の少女・美夏。「ピアニストになるという君の、美しい夢を叶えたい。」ある出来事をきっかけに声を発することをやめた蒼は、心でそう願いながら美夏とのかけがえのない時間を過ごしていくが‥‥。

主人公・蒼役を演じるのは、山田涼介。山田にとって初のラブストーリー映画主演作となる本作では、声を発することをやめた不器用な主人公を繊細に演じる。そして不慮の事故で目が不自由になり、絶望の中でもがくピアニスト・美夏役には、浜辺美波。蒼と出逢うことで絶望の淵から希望を見出していく難しい役どころを演じる。

また音楽は、スタジオジブリをはじめとした作品で音楽を担ってきた久石譲が担当。優しく、切ない音色が2人の物語に花を添える。

あらすじ
声を捨て、毎日をただ生きているだけの蒼。ある日、不慮の事故で視力を失い絶望の中でもがく音大生・美夏と出会う。何があってもピアニストになるという夢を諦めない美夏に心を奪われた蒼は、彼女をすべての危険から守ろうとする。だが、美夏に想いを伝える方法は、そっと触れる人差し指とガムランボールの音色だけ。蒼の不器用すぎる優しさが、ようやく美夏の傷ついた心に届き始めた時、運命の濁流がふたりをのみこんでいく‥‥。

2024年1月26日 公開

監督:内田英治
出演:山田涼介、浜辺美波、野村周平、吉村界人、SWAY、中島歩、円井わん、辰巳琢郎、古田新太
音楽:久石譲
配給:ギャガ ©2024「サイレントラブ」製作委員会
公式サイト silentlove

『夜明けのすべて』
NHK連続テレビ小説カップルが再び共演

「そして、バトンは渡された」で2019年本屋大賞を受賞した瀬尾まいこの原作小説を、『ケイコ 目を澄ませて』が国内外で絶賛を浴びた三宅唱監督が映画化。2024年2月9日に全国公開される。

原作にオリジナルの要素を加え、ふたりが交流し少しずつお互いの殻を溶かし合っていく姿を、彼らの見つめる日常の美しさや季節の移ろいとともに捉えた。W主演を務めるのは、NHK連続テレビ小説「カムカムエヴリバディ」で夫婦役を演じた松村北斗と上白石萌音。

映画としては初共演となる彼らが、今回は同僚役で最高の理解者となる特別な関係性を演じる。人生の様々な瞬間に、何度も思い出してしまうような大切な一本になる、令和時代の新たな傑作が誕生する。

あらすじ
月に一度、PMS(月経前症候群)でイライラが抑えられなくなる藤沢さんはある日、同僚・山添くんのある小さな行動がきっかけで怒りを爆発させてしまう。だが、転職してきたばかりにもかかわらず、やる気が無さそうに見えていた山添くんもまたパニック障害を抱えていて、様々なことをあきらめて、生きがいも気力も失っていたのだった。職場の人たちの理解に支えられながら、友達でも恋人でもないけれど、どこか同志のような特別な気持ちが芽生えていく二人。いつしか、自分の症状は改善されなくても、相手を助けることはできるのではないかと思うようになる。

2024年2月9日 公開

監督:三宅唱 / 原作:瀬尾まいこ『夜明けのすべて』(水鈴社/文春文庫 刊)/脚本:和田清人 三宅唱
出演:松村北斗、上白石萌音、渋川清彦、芋生悠、藤間爽子、久保田磨希、足立智充、りょう、光石研 
配給・宣伝:バンダイナムコフィルムワークス=アスミック・エース ©「夜明けのすべて」製作委員会
公式サイト yoakenosubete-movie