Jun 17, 2017

コラム117

「この人の頭脳に惚れました」吉岡里帆がこれから会ってみたい“偉人”とは!?

yakisoba-kaoru-title

 

やきそばかおるの「ラジオのかくし味」
第13回 吉岡里帆さん(J-WAVE「UR LIFESTYLE COLLEGE」)

 

NHK朝の連続テレビ小説「あさが来た」や、ミステリアスな役どころで話題となった「カルテット」(TBS)など、今やテレビに映画、CMに引っ張りだこの女優、吉岡里帆さん。J-WAVEほか、5つのラジオ局で放送されている「UR LIFESTYLE COLLEGE」(J-WAVEでは日曜 18時〜18時54分に放送)でナビゲーターを務めています。毎回、ゲストを招いて、ゆったりとした空間の中、ゲストの魅力や楽しい話を引き出しています。「ラジオは私にとって、特別なメディアです」と語る吉岡さん。番組のファンも多く、全国からお便りが届きます。今回は吉岡さんのラジオ番組の魅力に迫りました。

 

「ラジオだけはゆっくり喋るけど、許してね」

 

──毎回、俳優や、アーティスト、はたまた映画監督や写真家だったりと、さまざまな世界で活躍されている方が登場しますが、吉岡さんの相槌は聞いていて実に心地良いです。吉岡さんは聞き上手ですね。

ありがとうございます。この番組を始める前は、自分がゲストに呼ばれて話を聞いてもらうことに慣れていたから、人の話を聞くことは面白いけど、こんなに難しいのか…と思いました。ゲストの方に心から興味を持つことはもちろん、おそらく何度も聞かれたことがあるような質問でも「私がとにかくお聞きしたいんです」という情熱をぶつけるようにしています。私がインタビューを受けている時も、相手の方が自分に興味を持っていただいている時は何でも話そうと思うし、逆に、そんなに興味もなく仕事だからという感じで来られた時は、私も当たり障りのない言葉を選んで話してしまいがちなので…。

実は、番組のスタッフさんから、ラジオで話す上での技法を教えてもらったことがあるんです。一番勉強になったのは、人に質問して“間”ができたとしても、その間を怖がらずに、待つという教えでした。間ができちゃうと、焦って次の質問にいこうとしてしまいがちだけど、今はそれをこらえて待つようにしています。尊敬している石井裕也監督がいらした時も、ずっと聞く体勢でいて「もう出てこないかな…」と思った時に、”何か”が出てくるという状況がありました。来てくださる方が、他のところで話していないことを引き出すのが、私の課題ですね。

 

_D3S9318

 

──ラジオで話す時に心がけていることはありますか?

声を大切にしています。ラジオだけは、声を丁寧に発しても許されるんです。ドラマや映画は人との会話のスピードで喋るので、役によっては声の質が荒くなることがあるんです。ラジオは私のペースでゲストの方とお話しするので、聴いている皆さんが眠くなるんじゃないかと思うほど、少しスローなテンポで喋ってるんです。でも、私自身は、普段からゆっくりと喋っているんですけど、ラジオの前の皆さんには「ラジオだけはゆっくり喋るけど、許してね」って思いながら喋ってます(笑)。ラジオは素が出るし、時間を贅沢に使えると思ってます。ゲストの方が苦痛にならない程度にたくさん聞いて、たくさんのお話を引き出せたらと思います。

※「UR LIFESTYLE COLLEGE」では、ゲストの思い出の街の話や、家の中で心地の良い場所を聞くのが恒例になってます。そのため、他の番組では話さないような話が飛び出すことがあります。

──Zeebraさんが出演された回では、Zeebraさんが子どもの頃に公園でザリガニを捕っていた話や、娘さんとの普段の様子もお話しされていて感激しました。

Zeebraさんといえば、キッレキレのヒップホップのイメージが強いんですけど、スタジオでお話しさせていただいた時は、カッコいいお父さんに見えましたね。私が特に印象的だったのは水道橋博士のお話でした。本を読む時間がなくて、一人でくつろげる時間がほしかったから、美容院に行って「一番、時間がかかる施しをしてほしい」とお願いしたら金髪にされちゃったそうなんです。家に帰ったら娘さんが「おネエみたい」っていって、ケラケラと笑ってくれたのが嬉しくて、ずっと金髪にしてるっていうお話が忘れられません(笑)。普段のご家庭の様子が垣間見れて、素敵ですよね。

 

_D3S9343

 

──いいですね! 吉岡さんは、日頃から色々な方にお会いすると思いますが、話していて、波長が合う人はどんな人ですか?

包み隠さずに話してくれる人です。私も人と話す時は絶対に嘘をつかないって決めていて、本当に思っていることを言うし、おべんちゃらも言わないし、”真ん中”の部分で人と話したいと思ってます。だから、相手も殻を破って接してくれると、その方とはこの先も繋がれる気がするんです。

例えば、シンガーソングライターの吉澤嘉代子さんとは、ミュージックビデオに出演させてもらって以来、かよちゃんの空気感とマッチできて、意気投合しました。その後、J-WAVEのトーク番組で対談をさせていただきました。また、この番組に出演していただいたアートディレクターの千原徹也さんとは、カレンダーのアート監修を2年連続でお願いしています。ラジオで繋がった方が多いので、私にとってラジオは特別な媒体であり、スタジオは、普段は仲が良い人も、普段はお会いできないような方も遊びに来てくれる”部屋”みたいなものですね。放送時間が日曜の夜なので、月曜からお仕事という方にとって、部屋で繰り広げられる楽しい会話を聞いて、翌日に向けてリラックスできる時間になれたら光栄です。

やきそばかおる

編集者・ライター・コラムニスト

テレビ誌やカルチャー誌、Webニュースなどに携わるほか、子どもの頃から大のラジオファンで元ハガキ職人ということもあり「BRUTUS」「別冊カドカワ」「ケトル」等で、ラジオ特集の取材、執筆を担当。

連載にも定評があり、「J-WAVE NEWS コラム やきそばかおるのEar!Ear!Ear!」「radiko.jpコラム」「水道橋博士のメルマ旬報(やきそばかおるの会いに行ける偉人)」「カルチャーブロス」ほか、執筆中。また、ニッポン放送の吉田尚記アナウンサー、作家のシオンJr.と、全国のラジオファンから寄せられた面白いラジオ番組の情報を紹介する「週刊 ラジオ情報センター」を月曜21時よりツイキャスで放送している。

一方、動物園愛好家として、全国95カ所をまわって写真を撮っている。好きな動物はハシビロコウ。もちろん、好きな食べ物は焼きそば。

プロフィール詳細を隠す表示する