Jun 10, 2017

コラム548

「100人中100人に好かれようするのはやめました」
人気DJ秀島史香が語るコミュニケーションの秘訣

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やきそばかおるの「ラジオのかくし味」
第11回 秀島 史香さん(Fm yokohama「SHONAN by the Sea」)

 

日曜、朝6時。静かな街に、FMヨコハマからは波の音が聴こえてきます。「グッドモーニング、湘南! 片瀬西浜の海岸では、早くも海の家が建ち始めています…」と、湘南の今を伝える声。DJは老若男女、幅広い層に支持されている茅ヶ崎出身の秀島史香さんです。「SHONAN by the Sea」(日曜 6時〜9時13分)は湘南を彷彿とさせる音楽に乗せて、湘南の街の魅力や波の情報などをたっぷりと届けています。番組には、湘南の風に誘われるように、全国からメールが届きます。今回は、秀島史香さんの番組の人気の秘密に迫りました。

 

ラジオの前の「皆さん」ではなく「あなた」に話しかけるように

 

──朝が早いですよね! 放送の前日は何時頃に寝てらっしゃいますか?

夜の9時過ぎに、子どもが寝るタイミングで寝て、3時に起きて4時くらいにスタジオに到着します。朝が早いのは、大丈夫なんですよ。年齢を重ねてくると、目覚めるのが早くなるというのもあるんですけど、出産してから時間の使い方がうまくなったと思います。うまくやらないと、あっという間に一日が終わりますから。むしろ、私はラジオを聴きながら色々なことをやるので、「朝はこういう番組があったらいいな…」というビジョンを頭に描いて放送しています。

──なるほど! 本番までの様子はいかがですか?

放送が始まる2時間くらい前から、色々な情報を頭に入れたり、空が明るくなっていく様子を眺めたりしています。この間にドタバタした時間を過ごすと、話し方もドタバタした雰囲気になってしまうので、なるべくスタジオに着いてから、ゆとりをもって放送に臨むようにしてるんですよ。ニュースや情報がメインの番組なら早いテンポでいくのもいいんでしょうけど、「SHONAN by the Sea」は、ゆったりと湘南の時間をお届けしたいから、気分的にもゆったり構えるようにしています。声は嘘をつけないですしね。

 

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──FMヨコハマは、みなとみらいが一望できて、朝の風景も絶景ですよね。放送局によってスタジオの雰囲気は千差万別ですが、スタジオによって喋る時の気分は変わりますか?

変わりますね! FMヨコハマのスタジオからは帆船、日本丸がすぐ隣に見えますし、スタジオの時計や窓の形は船がモチーフになっていてオシャレ! 玄関にはサーフボードが置いてあったりして、茅ヶ崎出身の私としては、「ああ、地元に帰って来たな」と思えてホッとします。光の入り方も放送局によって全然違うんです。光はすごく大事で、同じラジオ局でも、スタジオが違うだけで気分が違ってくるんです。窓から見える海や緑の割合が多いとウキウキしてくるので、光や景色って大事なんだなと実感しています。

──お気に入りのスタジオだと、嬉しいですね。ところで、朝が早いこともあって、放送の前日に気をつけていることはありますか?

お酒を飲まないことですね。お酒は強くはないけど、休日に皆で集まって飲んでいる雰囲気が好きなんです。あとは、遊び疲れすぎないこと(笑)。体が疲れた状態で喋ると、声に表れてしまうこともあります。そういう点でも、声は嘘をつけないんですよ。

──秀島さんの番組を聴いていて思うのですが、秀島さんはいつも、ラジオの前にいるリスナーの「皆さん」に…というよりも、ラジオの前の「あなた」に話しかけるように喋ってらっしゃいますよね。

「皆さん」という言葉はなるべく使わないようにしてるんです。自分がラジオを聴いている側だとすると「皆さん」と話しかけるのは、ちょっと違いますよね。ラジオは“一対一”というのが基本的にあるので、一人に伝えるということを大前提としています。そのため、聴いている方が、場所や時間を聞き逃してしまったのではないか? 疑問に思ったのでは? というポイントは、意識的にフォローするようにしています。

 

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※秀島さんは、常日頃からツイッターを活用しています。「SHONAN by the Sea」の放送前にも、モーニングツイートが送られています。放送中もメール以外に「#バイザシー」が付いたツイートをチェック。秀島さんが「いいな」と思ったツイートは、その場でリツイートすることもあります。

──秀島さんは、ツイッターもマメですよね。

リスナーさんが、どんな風に感じてくれているのか、リアルタイムで感じたいんですよね。それに、ラジオとツイッターって親和性がすごくあると思います。ハガキでもファックスでもなく、メールでもない、生放送中のツイッターならではの魅力もあると思うんです。ハッシュタグを付けることで横のつながりができるのは、ツイッターならでは。私がリツイートしたツイートを見た人が、さらにリツイートすることで話題を共有して、広げていくのも、ラジオの新しい楽しみ方の一つです。新しいといえば、ラジコプレミアムを使って、全国で聴いてくださる方も多くて…。ツイッターも含めて文明の利器に感謝ですよ。

やきそばかおる

編集者・ライター・コラムニスト

テレビ誌やカルチャー誌、Webニュースなどに携わるほか、子どもの頃から大のラジオファンで元ハガキ職人ということもあり「BRUTUS」「別冊カドカワ」「ケトル」等で、ラジオ特集の取材、執筆を担当。

連載にも定評があり、「J-WAVE NEWS コラム やきそばかおるのEar!Ear!Ear!」「radiko.jpコラム」「水道橋博士のメルマ旬報(やきそばかおるの会いに行ける偉人)」「カルチャーブロス」ほか、執筆中。また、ニッポン放送の吉田尚記アナウンサーと、全国のラジオファンから寄せられた面白いラジオ番組の情報を紹介する「週刊 ラジオ情報センター」を金曜22時よりツイキャスで放送している。

一方、動物園愛好家として、全国95カ所をまわって写真を撮っている。好きな動物はハシビロコウ。もちろん、好きな食べ物は焼きそば。

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