Jul 12, 2018

コラム

藤井青銅が仕事を続けていく上で重要な出会いとなった人達

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「星新一公式サイト」というものがある。(https://hoshishinichi.com/
 星さんは、すでに1997年に亡くなっている。もう20年だ! しかし没後もその作品の影響は大きいので、公式サイトが必要になったのだろう。運営は、お嬢さんの星マリナさんが代表の「星ライブラリ」だ。

 このサイトに「寄せ書き」というページがある。生前の星新一に縁があった方はもちろん、星新一作品のファンであった人など、多くの方が、星さんの思い出、星作品の思い出などを語っている。
 そのラインナップが凄い。小松左京、筒井康隆はもちろん、眉村卓、豊田有恒、かんべむさし、横田順彌、鏡明、堀晃、荒巻義雄、新井素子…などなどSF畑の方々は、当然だ(敬称は略させていただきます。以降も同様です)
 SF色はないが、当然のことながら評伝を書いた最相葉月に、俵万智、荒俣宏、島田雅彦、北村薫、夢枕獏…などの作家の方々。タモリ、マキタスポーツ、大槻ケンヂ、Char…といった、ちょっと意外な方々もいる。漫画・イラストでは、とり・みき、浦沢直樹、和田誠…。
 小松実盛(小松左京次男)、真鍋真(真鍋博長男)、斎藤由香(北杜夫長女)…といった方々も一文お書きになっているので、ファンならばグッとくる。もちろん、星マリナ(星新一次女)というお名前も並んでいる。

 そのサイトから、
「藤井さんも一文を…」
 と依頼があった。嬉しかった。
 もうこのコラムに何度も書いているが、シツコクまた書く。ぼくが作家になったキッカケは、「第一回星新一ショートショートコンテスト」だからだ。このコンテスト出身者からは、二宮由紀子、江坂遊、井上雅彦、太田忠司…といった方々が、すでに一文を寄せている。
 さて、何を書こうか?…と考えながら、ふと、
「あの時、星さんはおいくつだったんだろう?」
 と思った。

 第一回星新一ショートショートコンテストは1979年の春だった。計算してみると、そのとき星さんは52歳だ。当時ぼくは23歳だった。23歳の若造から見れば、52歳は仰ぎ見る大人だ。それに、すでに星新一の名前は日本中に鳴り響いていたから、長老、重鎮、巨匠感があった。よく考えれば、星さんはすでにその前の40代からそういう存在だった。
(やっぱり、天才は違うよなあ…)
 と納得。と同時に、ぼくはもうその時の星さんの年齢を越しているのだが、
(自分が同じ年齢になった時の、この小物感はどうだ!)
 と呆れた。まあ、天才と比べるのが間違っているのだが…。

 それを考えていると、さらに疑問が浮かんだ。
 星さんの他に、ぼくが今の仕事を続けていく上で重要な出会いとなった師匠や先輩方がいる。たとえば、ドン上野、大瀧詠一、小林信彦…。出会った時、そういう方々は何歳だったのだろうか?

 

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『「日本の伝統」の正体』

藤井青銅(著)/柏書房

★「初詣」は江戸時代になかった? ★「江戸しぐさ」のいかがわしさ ★神前結婚式は古式ゆかしくない ★「古典落語」は新しい? ★恵方巻は、本当はいつからあったのか? ★アレもコレも「京都マジック」! ★初めて「卵かけご飯」を食べた男とは? ★サザエさんファミリーは日本の伝統か? ……一見、古来から「連綿と続く伝統」のように見えるしきたりや風習・文化。しかし中には、意外に新しい時代に「発明された伝統」もある。もっともらしい「和の衣裳」を身にまとった「あやしい伝統」と、「ほんとうの伝統」とを対比・検証することで、本当の「ものの見方」が身につく一冊。 フェイクな「和の心」に踊らされないための、伝統リテラシーが磨かれる!

 

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『幸せな裏方』

藤井青銅(著)/新潮社

otoCotoで連載中のコラム『藤井青銅の「この話、したかな?』が書籍化! 好評発売中です。


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藤井青銅

藤井青銅(ふじいせいどう)
23歳の時「第一回・星新一ショートショートコンテスト」入賞。これを機に作家・脚本家・放送作家となる。

書いたラジオドラマは数百本。腹話術師・いっこく堂の脚本・演出・プロデュースを行い、衝撃的デビューを飾る。最近は、落語家・柳家花緑に47都道府県のご当地新作落語を提供中。 著書「ラジオな日々」「ラジオにもほどがある」「誰もいそがない町」「笑う20世紀」「あなたに似た街」「【悲報】本能寺で何かあったらしい……光秀ブログ炎上中! 歴史Web2.0」…など多数。

藤井青銅著「ラジオにもほどがある」(小学館刊)
→電子書籍版

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