Jan 04, 2018 column

2017年 大ヒット&高評価を得た日本映画は?そして人気コミック実写化が続く2018年の注目作を解説

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90年代の伝説的な名作コミックがいよいよ実写化!引き続き、少女マンガ原作の邦画が花盛り

 

『リバーズ・エッジ』(2018年2月16日公開) © 2018「リバーズ・エッジ」製作委員会/岡崎京子・宝島社

 

少年コミックの実写化と同様に、今年も少女マンガ原作の映画が多い模様。『ピーチガール』や『先生!』など、昨今から流行の兆しがある“ちょっと懐かしい”90年代に人気を誇ったコミックの映画化として、今年はシリーズ累計発行部数1000万部越えの『ママレード・ボーイ』、岡崎京子の伝説的作品『リバーズ・エッジ』がある。90年代に青春時代を過ごしたアラサー、アラフォー女性をターゲットにしているのか、プロデューサーがその年代なのか、いずれにせよ20年以上を経ても色褪せない世界観を三次元で堪能できるのは新鮮。両作品に、『銀魂』や『斉木楠雄のΨ難』などで注目された吉沢亮が出演しており、昨年の高橋一生に続き、今年はさらなる本格的な大ブレイクを迎えそう。さらに、『ママレード・ボーイ』は廣木隆一監督、『リバーズ・エッジ』は行定勲監督なので、名匠の最新作としても堪能できる。

少女マンガの実写化作品を手掛けて“間違いない”監督といえば、『ヒロイン失格』の英勉監督や、『黒崎くんの言いなりになんてならない』の月川翔監督、『ピーチガール』の神徳幸治監督だ。コメディに強い英監督は『3D彼女 リアルガール』が、胸キュン描写に定評のある月川監督は『となりの怪物くん』が、神徳監督は長編映画2作目となる『honey』が公開される。『3D彼女~』は抜群のスタイルを誇る中条あやみとM!LKの佐野勇斗、『となりの怪物くん』は、現在最も多忙な俳優・菅田将暉と土屋太鳳、『honey』は平野紫耀(Mr.KING/ジャニーズ Jr.)と平祐奈という顔合わせ。甘くて切ない青春ラブストーリーで主人公ふたりのケミストリーを味わうのもお楽しみのひとつ。実力も人気もルックスの良さも兼ね備えた20歳前後の若手俳優たちが多く台頭してきたことで、さまざまな青春映画を製作しやすいという状況があるからこその少女マンガ製作が花盛りなのかもしれない。

 

『honey』(2018年3月31日公開) ©目黒あむ/集英社 ©2018「honey」製作委員会

 

さらに、ファン待望と言えそうなのが、2016年に前後編で公開されてヒットを飛ばした『ちはやふる』の完結編『ちはやふる -結び-』。競技かるたに懸ける青春模様を広瀬すずや野村周平、新田真剣佑らが瑞々しく体現する。そして、第57回小学館漫画賞一般向け部門を受賞し、フジテレビのノイタミナ枠でも話題になった『坂道のアポロン』も満を持して実写化。青春映画の名手・三木孝浩監督がメガホンを執り、知念侑李(Hey! Say! JUMP)、中川大志、小松菜奈という売れっ子が勢ぞろい。また、中川は佐野玲於(GENERATIONS from EXILE TRIBE)、高杉真宙、横浜流星という急成長中の若手俳優の面々と主演を務める『虹色デイズ』も控えている。

 

『虹色デイズ』(2018年7月 公開) ©2018「虹色デイズ」製作委員会 ©水野美波/集英社