Feb 12, 2018 interview

笠井信輔アナウンサーが語る、アナウンサーになってからも映画の仕事が出来るようになった理由。

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映画が大好きで、映画の仕事に関われてなんて幸せもんだと思っている予告編制作会社代表の池ノ辺直子が、同じく映画大好きな業界の人たちと語り合う「新・映画は愛よ!!」

どうしてアナウンサーになってからも映画の仕事が出来るようになったのか?映画愛溢れるフジテレビのアナウンサー笠井信輔さんが、その秘密を語ります。

→前回までのコラムはこちら

池ノ辺直子 (以下 池ノ辺)

笠井さんが映画を観るきっかけって何だったんですか?

笠井信輔 (以下、笠井)

最初にインパクトがあったのは『日本沈没』ですね。

小学校の時に観て、凄い、こんな世界があるんだと。

それからテレビで放送される映画を観ていたら、ドラマと違うなと思って、劇場に行ってみようと思うようになったんですよ。

「東宝チャンピオンまつり」とか観に行くと、ゴジラなんて面白いわけですよ。

映画館で観ることの興奮を子どもの時からすごく持っていて。

中学生の頃は年間20本ぐらい観てたんですよ。

池ノ辺

すごいですね。

笠井

ほとんど安い「名画座」。

というのも先輩から「映画好きならこれ読んだらいいよ」って雑誌『ぴあ』を教えてもらったんです。

その時の『ぴあ』がテイタム・オニールの『がんばれ!ベアーズ』が表紙。

「何これ?」と思って開いたら、映画のスケジュールがいっぱい書いてある。

池ノ辺

いや〜、もう興奮しちゃいますね。

笠井

興奮しましたよ。

これを見れば分かるんだと思って。

それで映画を名画座に観に行くようになったんです。

だから僕は『ぴあ』が好きなんですよ。

とにかく好きで、『ぴあ』のポスターまで集めてた。

池ノ辺

それって表紙をポスターにしたものですよね。

笠井

近所の書店に、『ぴあ』を宣伝するために、その週の表紙をポスターにしたやつが貼ってあるんです。

次の号が出ると貼り替えるんだけど、その時に「すいません!貰っていいですか?」と言って貰ってきたのが溜まり溜まってこれですよ。

僕の一番の自慢が『ブレードランナー』が表紙のやつ。

ハリソン・フォードじゃなくて、ヒロインのレイチェルをメインに持ってくるイラストを描いた及川(正通)さんのセンスの良さ。

それで、『ぴあ』が休刊になる時に、この本屋さんからもらって集めたポスターを『とくダネ!』で見せたんです。

それを『ぴあ』の表紙イラストを描かれていたイラストレーターの及川正通さんが見ていて連絡をくれて、それから本を送ってくれたり、トークショーの司会に呼んでくれたりしたんですよ。

池ノ辺

もう、好きだったからこそですね。

笠井

まだ自慢していい?(笑)

池ノ辺

いいですよ〜。

たくさん自慢してください(笑)。

笠井

僕は映画館に通うようになって、チラシを集め始めたの。

今日はそれも持ってきました。

池ノ辺

素晴らしい。

すごく綺麗に保存されてる。

いっぱいありますけど、笠井さんにとっての一番はどれですか?

笠井

一番?やっぱり、『さらば宇宙戦艦ヤマト 愛の戦士たち』のヤマトの後姿を使ったチラシが大好き。波動砲ついてる前じゃない、後ろ姿ですよ!!

池ノ辺

それは作品じゃなくて、チラシが良いってこと?

笠井

そうですよ。

今、チラシの話をしてるんじゃないですか(笑)。