Mar 13, 2026 news

アントニオーニが何もかもを塵と化す! 大爆発スペシャル映像が到着 映画『砂丘』

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イタリアの巨匠ミケランジェロ・アントニオーニが1960年代末、アメリカに渡って人類の未来を幻視した壮大な黙示録、映画『砂丘』。本日3月13日(金)より公開となった本作より、スペシャル映像が到着した。

『夜』でベルリン映画祭・金熊賞、『赤い砂漠』でヴェネツィア国際映画祭・金獅子賞、『欲望』でカンヌ国際映画祭・パルムドールを受賞。1960年代、世界三大映画祭のすべての最高賞を受賞し、文字通り映画界の頂点に立ったミケランジェロ・アントニオーニ監督。このイタリアの巨匠が初めてアメリカにわたり、全世界注視の下に完成させた野心作が本作、『砂丘』だ。

1960年代末、ロサンゼルス。学生集会での虚しい議論に嫌気が差したマークは、拳銃を手に学内で弾圧行為に及ぶ警官隊にひとり立ち向かう。だが発砲のチャンスを逸して逃走、飛行場でセスナを奪い大空に飛び立った。一方、L.A.の不動産会社で秘書として働くダリアは、会議に参加するため車で広大な砂漠を横断していた。偶然出逢ったふたりは不毛の地、「死の谷」にある〈ザブリスキー・ポイント〉に辿り着く。ふたりがそこで視たものとは一体‥‥。

『砂丘』は1960年代の反体制カウンターカルチャーの破壊、空洞化した近代社会の疎外感と、そこに生きる人間たちの虚無、そして大国アメリカの現実と未来をイタリアの巨匠が幻視した壮大な黙示録であり、後にアントニオーニの盟友となるヴィム・ヴェンダース監督の『パリ、テキサス』にも連なる〈異邦人が視たアメリカ〉の先駆けともなった重要作といえる。

主演はアントニオーニが自身のイメージに合うキャストを求めて2年、ついに街中でスカウトした新人マーク・フレチェットとダリア・ハルプリン。音楽はピンク・フロイドを筆頭に、グレイトフル・デッドのジェリー・ガルシア、カレイドスコープ、ジョン・フェイヒー、ローリング・ストーンズ、ヤングブラッズの、ロック、サイケデリック、フォークなど様々な楽曲が効果的に使われている。

自由を描いたアメリカン・ニューシネマの代表格『イージー★ライダー』がアメリカの神話を作ったとするならば、同じく自由を扱った『砂丘』はその神話を解体した作品ともいえる。ベトナム戦争のさなか、異邦人アントニオーニが描いたアメリカのヴィジョンはアメリカ本国をはじめ、世界中で賛否両論を巻き起こしたが、初公開から半世紀以上を経てさまざまな再評価の声が高まっている。暴走する文明の極致としてのアメリカを幻視したアントニオーニの視線は、今なお変わらぬ鋭さでディストピアと化した現在のアメリカの姿をも予見していたといえるだろう。

あらゆるものを無に帰す広大な砂漠の風景、国家権力の暴力と政治的無力感、大量生産/大量消費を煽る広告と看板の氾濫を描く『砂丘』。なかでも誰もが呆気に取られるのは”映画史上最大の大爆発”だ。このたび公開されたのは、そんな爆発音が延々と鳴り響くスペシャル映像。ザブリスキー・ポイントで出会ったマークとダリア、そしてこの地が迎える結末に心惹かれる映像となっている。

映画『砂丘』は、本日2026年3月13日(金)より全国公開。

作品情報
映画『砂丘』

1960年代末、ロサンゼルス。学生集会での虚しい議論に嫌気が差したマークは、拳銃を手に学内で弾圧行為に及ぶ警官隊にひとり立ち向かう。だが発砲のチャンスを逸して逃走、飛行場でセスナを奪い大空に飛び立った。一方、L.A.の不動産会社で秘書として働くダリアは、会議に参加するため車で広大な砂漠を横断していた。偶然出逢ったふたりは不毛の地、「死の谷」にある〈ザブリスキー・ポイント〉に辿り着く。ふたりがそこで視たものとは一体‥‥。

監督・脚本:ミケランジェロ・アントニオーニ

出演 マーク・フレチェット、ダリア・ハルプリン、ロッド・テイラー

配給:コピアポア・フィルム

©2026 WBEI

2026年3月13日(金) 全国公開

公式サイト zabriskie-point2026