Oct 04, 2016

特集1358

【世田谷声優フェス2016イベントレポート②】水島裕、緒方賢一、布川ゆうじが語る!! 「懐かしのアニメトーク」

【世田谷声優フェス2016イベントレポート②】
水島裕、緒方賢一、布川ゆうじが語る!! 「懐かしのアニメトーク」

 

去る8月27日(土)にIID世田谷ものづくり学校にて開催された「世田谷声優フェス2016」。ここでは、そこで行なわれたイベントの中から、声優・水島裕さん、緒方賢一さんと、スタジオぴえろ特別顧問・布川ゆうじさんによるトークショウの様子をレポートします。

 

“再放送”が昭和のアニメ文化を支えてきた?

トークショウが行なわれたのはIID世田谷ものづくり学校最奥にあるギャラリールーム。100人を越えるお客さんが見守る中、まずは水島さん、緒方さんが登壇。開口一番「三ツ矢ですッ!(編集部注:声優・三ツ矢雄二さんのこと)」「滝口順平だよ~」と、ウソのモノマネ自己紹介で会場を沸かせます。これには続いて舞台に上がった布川さんも「もう、やりにくいったらありゃしない」と苦笑い。声優界きってのひょうきん者ののお二人にのっけからタジタジです。

今回のテーマが「懐かしのアニメトーク」ということで、まずはMCの声優・野口花緒さんが3人に子供の頃に見ていたアニメについて質問します。ただ、実はこの3人、緒方さんが1942年生まれ、布川さんが1947年生まれ、水島さんが1956年生まれと、それぞれ5年以上も生年が離れています。と、すると見ていたアニメも大きく違うのでは……と思いきや、これが思っていたよりも一緒だったり。『ひみつのアッコちゃん』(1969年)など、50~60年代の懐かしのアニメがポンポンと飛び出してきました。

 

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「僕らが子供の頃には再放送という文化が根強くて、古い作品を自然に触れる機会があったんですよね。歌謡曲なんかもそうなんだけど、1つの作品を長く共有していた」(水島さん)

「今はサイクルが速すぎてちょっと覚えてらんない」(緒方さん)

現代の方がアニメの作品点数は多くなっているのですが(深夜アニメを含めるとなんと数十倍に!)、確かに再放送はあまりされなくなってしまいましたよね。5歳離れると見ていたアニメが全然違うなんてことも。1つの作品をじっくり共有していた時代と、新しい作品がどんどん生み出されてくる時代、う~ん、どっちが幸せな時代だったんでしょうね。

 

布川ゆうじさんが激賞! 「○○は偉大なり!! 」

 

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そしてトークテーマはそこから、少し時代を進めて、布川さんが現場で活躍されていた頃のスタジオぴえろに関する話題へ。MC野口さんが布川さんに当時について訪ねると、「実は、水島さん、緒方さんにはたくさんのぴえろ作品に出ていただいているんですよ」とお二人の活躍を絶賛。特に緒方さんは10本以上のぴえろ作品の登場なさっていたそうで、布川さん曰く「千葉繁と緒方賢一のコンビは最強だった(笑)」とのことです。

「ゆりかごから墓場まで。赤ん坊からおじいちゃんまでいろいろやらせてもらいました(笑)」(緒方さん)

これを聞いた水島さんが「緒方さんばっかりずるいよ! 僕は魔法少女シリーズくらいしか出してもらえなかった!」と食ってかかると、「いやいや、本数は問題じゃないでしょ。魔法少女シリーズでは4作品ともあなたが準主役。こんな起用、ほとんどないですよ」と切り返します。確かに、初代『魔法の天使クリィミーマミ』(1983年)から第4作目『魔法のアイドルパステルユーミ』(1986年)まで、ヒロインのボーイフレンド役は全て水島裕さんだったんですよね!

と、ここで、布川さんが長年疑問に思っていたことを水島さんに逆質問。「ぴえろ魔法少女シリーズの主人公って、ペルシャ役の富永み~な以外、みんな声優としては素人だったよね。それは相方としてどうだったの?」

確かに、言われてみればマミ役の太田貴子さんら、ぴえろ魔法少女シリーズの主人公はこれが声優初挑戦という人ばかりでした。正直、それぞれの最初の数話は演技力の面で厳しさを感じることも……。最も絡むことの多いボーイフレンド役として彼女たちの姿はどのように映ったのでしょうか?

「確かに、みんなこれがアニメ声優初挑戦という子ばかりでしたね。でも、魔法少女シリーズって、ヒロインのキラキラ感が大事じゃないですか。そういう意味ではオタ子(太田貴子さんの相性)も、小幡洋子さん(『魔法のスターマジカルエミ』エミ役)も、志賀真理子さん(『魔法のアイドルパステルユーミ』ユーミ役)も、みんな良い味を出していました。存在感があった。そしてここで忘れてほしくないのが音響監督・藤山房伸さんの存在。優しく温和な藤山さんがいたからこそ、彼女たちが伸び伸びと演技できたのだと思います」(水島さん)

 

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……と、良い話で終わるのかと思いきや、ここで緒方さんが笑いチクリ。「初めての声優なのに、(制作が遅れて)画もない状況で演技しなくちゃいけないってのは本当に大変だよね~(笑)」

「これには言い訳が一杯あるんだけど、結果的に声優の皆さんに負担をかけたのは間違いない。……結論、声優は偉大なり!!(笑)」(布川さん)

文 /山下達也  撮影 /江藤海彦

 

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■豪華ベテラン声優が一同に集結!10月15日(土)朗読劇
『モレンジャーV(ファイブ)』開催!

【作品紹介】
人生も後半にさしかかった残尿感を残る導かれし男たちの物語・・・

ある夜、ベランダで巨大隕石が飛んでくるのを目撃した高橋譲二は その日を境にひどい残尿感に襲われるようになる。
高橋が泌尿器科を訪れると、そこには同じ理由で診察に訪れたおっさんが5人。
彼らは5次元世界から迷い込んだ99の「魔」を倒すために選ばれた、 残尿感のもとに導かれしモレンジャ―V(ファイブ)だった!

人生も後半戦にさしかかった5人のおっさんたちが、昏迷する日本に放たれた「魔」に立ち向かう!
残尿感に苛まれながら彼らは今日も「魔」と戦う!

全人類に贈る、壮大なるヒューマン・アドベンチャーが 今、始まる――…。

【出演キャスト】

井上 和彦:高橋 譲二 役(モレンジャ―Vのリーダー的存在。50歳。)
森川 智之:若林 正夫 役(唯一の既婚者。妻と二人の子供を持つ父親。51歳。)
水島 裕 :島村 淳 役 (ラーメン店経営。ロリコン。44歳。)
緒方 賢一:足立 進 役 (母と二人暮らし。物静かで気が弱い。女と無縁。)
山口 勝平:安田 一平 役(自宅警備員。親のスネをかじっている。39歳。)

山寺 宏一(声の出演のみ): おやじだらけのモレンジャーVナレーション担当

■朗読劇『モレンジャーV(ファイブ)』公演&チケット発売情報

10月15日(土)
昼公演: 15:00開演/夜公演: 19:00開演
料金:《前売》6,800円
    《当日》7,300円
会場:光が丘IMAホール
住所:東京都練馬区光が丘5丁目1-1
チケット販売:イープラス9月10日(土)AM10時~発売開始!
http://eplus.jp/sys/T1U14P0010843P006001P002200980P0030001