Apr 08, 2022 news

チェコ・アニメーションの創設者のひとりカレル・ゼマン特集『チェコ・ファンタジー・ゼマン!』予告映像が公開

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チェコ・アニメーションの巨匠・カレル・ゼマン特集『チェコ・ファンタジー・ゼマン!』が4月23日(土)より新宿K‘s cinemaにて開催される。カレル・ゼマン(1910-1989)は、人形アニメーションや絵本で人気の高いイジー・トゥルンカ(1912-1969)と並ぶチェコ・アニメーションの創設者のひとり。

この度、予告映像が公開された。

ゼマンは第二次世界大戦中、チェコ・アニメーションの発祥地ズリーンを拠点にアニメーションの制作を開始し、チェコの伝統でもある人形劇への愛着を強く持つ一方で、切り紙アニメに人形アニメ、実写とアニメの合成など様々なスタイルを駆使した斬新な作品を多く生み出した。ゼマンの描くその世界は、少年時代にのめり込んだジュール・ヴェルヌの小説のように、潜水艦や飛行船、恐竜や架空の動物など魅惑的な乗り物や動物が次々に登場するSF冒険小説を思わせる作風が特徴的。

今回の特集では、そのジュール・ヴェルヌ原作の『悪魔の発明』、『盗まれた飛行船』、加えてG ・ビュルガーの原作をアニメと実写の合成で作り上げたゼマンのファンタジー大作『ほら男爵の冒険』ほか全10作品と短編『プロコクウ氏 映画制作の巻』が上映される。ゼマン初期から晩年に至る詩情とロマン溢れる代表作が一挙に見ることができる貴重な機会となる。

これら数々の作品群はこれまでに多くのファンを魅了し、スピルバーグ、宮崎駿、ルーカス、P・ジャクソンなどの監督たちにも多大な影響を与えた。CGが発達し、リアルな映像表現が可能になった現代だが、改めてゼマンの作品を観ることで、少年のような遊び心と、溢れ出る想像力の豊かさに、今なお魅了される。

特集『チェコ・ファンタジー・ゼマン!』は、4月23日(土)より新宿K‘s cinemaにて開催。