Jan 19, 2022 news

“感動し圧倒された” ドキュメンタリー映画『国境の夜想曲』名監督2人の熱い対談動画が公開

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『ローマ環状線、めぐりゆく人生たち』と『海は燃えている〜イタリア最南端の小さな島〜』でベルリン、ヴェネチアを2作連続でドキュメンタリー映画で初めて制した名匠ジャンフランコ・ロージ監督最新作、映画『国境の夜想曲』。

ロージ監督と、『バードマンあるいは(無知がもたらす予期きせぬ奇跡)』『レヴェナント:蘇りし者』のアレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ監督との対談動画が公開された。対談はそれぞれの自宅を繋いでオンラインで行われ、マグカップで飲み物を飲みながら話を聞く姿など、名監督2人の自室の様子も垣間見える。

冒頭から、イニャリトゥ監督は「『国境の夜想曲』の静謐さは、まるで俳句のようだ。感動し圧倒された」と発言し、続けて「簡単な答えも、主張もなく、もしあったとしてもうまく隠されていて通常のドキュメンタリーとは全く異なるやり方で対象に迫っている。これこそがまさに純粋な映画」と本作に熱烈な賛辞を送っている。

ロージ監督は「私は”国境”という生と死を分ける場所に行った。国境というのは通常分断が生まれる場所だが、私にとっては出会いの場だった。それがこの映画のはじまりで、明確なアイデアも、台本もなく私はただ現地に行った。人との出会いが映画のインスピレーションになった。」と語る。

本作はジャンフランコ・ロージ監督が3年以上の歳月をかけて、イラク、クルディスタン、シリア、レバノンの国境地帯で撮影した。ここでは2001年の9.11アメリカ同時多発テロ、2010年のアラブの春に端を発し、最近ではアメリカのアフガニスタンからの撤退と、今に至るまで侵略、圧政、テロリズムにより、数多くの人々が犠牲になっている。

映画『国境の夜想曲』は、2022年2月11日(金・祝)より全国公開。

作品情報
映画『国境の夜想曲』

3年以上の歳月をかけて、イラク、クルディスタン、シリア、レバノンの国境地帯で撮影された。この地域は2001年の9.11米同時多発テロ、2010年のアラブの春に端を発し、直近ではアメリカのアフガニスタンからの撤退と、現在と地続きで、侵略、圧政、テロリズムにより、数多くの人々が犠牲になっている。そんな幾多の痛みに満ちた場所をロージ監督は通訳を伴わずにひとり旅をし、そこに残された母親や子供、若者の声に耳を傾け続ける。母親たちの死を悼む哀悼歌、癒えることのない痛みを抱えた子供たち、精神病院の患者たちによる政治の無意味さについての演劇。そこには夜の暗闇から、一条の希望を見出し生きようとする者達の姿があった。

監督・撮影・音響:ジャンフランコ・ロージ

配給:ビターズ・エンド

©︎ 21 UNO FILM / STEMAL ENTERTAINMENT / LES FILMS D’ICI / ARTE FRANCE CINÉMA / Notturno NATION FILMS GмвH / MIZZI STOCK ENTERTAINMENT GвR

2022年2月11日(金・祝) 全国公開

公式サイト bitters.co.jp/yasokyoku