Dec 05, 2021 news

夜の暗闇から、一条の希望を胸に生きる ドキュメンタリー映画『国境の夜想曲』予告映像が公開

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『ローマ環状線、めぐりゆく人生たち』『海は燃えている〜イタリア最南端の小さな島〜』でベルリン、ヴェネチアの映画祭をドキュメンタリー映画で初めて制し、アカデミー賞ノミネートも果たした名匠ジャンフランコ・ロージの監督最新作、ドキュメンタリー映画『国境の夜想曲』が2022年2月11日(金・祝)より全国公開される。

本作は3年以上の歳月をかけて、イラク、クルディスタン、シリア、レバノンの国境地帯で撮影された。この地域は2001年の9.11米同時多発テロ、2010年のアラブの春に端を発し、直近ではアメリカのアフガニスタンからの撤退と、現在と地続きで、侵略、圧政、テロリズムにより、数多くの人々が犠牲になっている。

そんな幾多の痛みに満ちた場所をロージ監督は通訳を伴わずにひとり旅をし、そこに残された母親や子供、若者の声に耳を傾け続ける。母親たちの死を悼む哀悼歌、癒えることのない痛みを抱えた子供たち、精神病院の患者たちによる政治の無意味さについての演劇。そこには夜の暗闇から、一条の希望を見出し生きようとする者達の姿があった。

公開された予告映像は、亡き息子を想う母親、心に深い傷を負った子供たちなど、戦争や侵略に翻弄され辛い状況に置かれた人々の苦境と「空が綺麗だ」と笑い合う恋人たちの姿が映し出され、どんな状況にあっても生きることを諦めない人々の力強さと希望を感じさせ、ショパンのノクターン第8番の旋律に乗せて締めくくられる映像に心を揺さぶられる。

あわせて公開されたビジュアルは、どこか遠くを見つめる少年の表情が大きく印象的で、国境地帯に住む人々の営みをとらえた場面写真の数々とどこまでも続く海のブルーと相まって希望の夜明けを感じさせる。

映画『国境の夜想曲』は、2022年2月11日(金・祝)より全国公開。

作品情報
映画『国境の夜想曲』

3年以上の歳月をかけて、イラク、クルディスタン、シリア、レバノンの国境地帯で撮影された。この地域は2001年の9.11米同時多発テロ、2010年のアラブの春に端を発し、直近ではアメリカのアフガニスタンからの撤退と、現在と地続きで、侵略、圧政、テロリズムにより、数多くの人々が犠牲になっている。そんな幾多の痛みに満ちた場所をロージ監督は通訳を伴わずにひとり旅をし、そこに残された母親や子供、若者の声に耳を傾け続ける。母親たちの死を悼む哀悼歌、癒えることのない痛みを抱えた子供たち、精神病院の患者たちによる政治の無意味さについての演劇。そこには夜の暗闇から、一条の希望を見出し生きようとする者達の姿があった。

監督・撮影・音響:ジャンフランコ・ロージ

配給:ビターズ・エンド

©︎ 21 UNO FILM / STEMAL ENTERTAINMENT / LES FILMS D’ICI / ARTE FRANCE CINÉMA / Notturno NATION FILMS GмвH / MIZZI STOCK ENTERTAINMENT GвR

2022年2月11日(金・祝) 全国公開

公式サイト bitters.co.jp/yasokyoku