コラム 佐々木誠の『映画記者は今日も行く。』第149回
女優の新垣結衣が、10月21日にTOHOシネマズ 六本木ヒルズで行われた、映画『ミックス。』の初日舞台挨拶に登壇した。
「今回、物凄く力が入ってます」と、本作の宣伝活動を振り返っていた、主人公【富田多満子】役の新垣は、「イベントもたくさんやりましたし、試写会などでも多くの方とお会いして、表情を見ることができたり感想も聞くことができたので嬉しかったです」と、満足気な表情を浮かべていた。それに対し、ミックスダブルスでペアを組む【萩原久】役の瑛太は「ガッキーのこと好きですって言うと、悪いこと書かれたり全部叩かれてしまうので、マスコミ嫌い」と、先に行われた完成披露試写会での“出来事”にご立腹の様子を見せると、すかさず「マスコミの皆さん、宣伝ありがとうございます(笑)」と、爽やかな笑顔でフォローしていた新垣だった。
そんな瑛太扮する【萩原】が【多満子】に対し、さりげない優しさを見せるシーンにグッときたと語っていたのが、【吉岡弥生】役の広末涼子。 元ヤンの姉貴分的存在という設定だが、“一番キャラクターに似ている人”との質問に、その広末を指差した新垣は「そこ(元ヤン)が一緒という意味じゃなくて(笑)」と否定しながら、「映画の中で、弥生さんはいつも多満子に寄り添って守ってくれていましたけど、今回の撮影中も新垣結衣のことを広末さんが守ってくれていたというか、いつも気にかけてくれていました」と感謝の言葉を述べていた。
それを受けた広末は「嬉しいです! 弥生と似てるかな?私はあんなにノリノリでイケイケじゃないですけど(笑)」と照れ笑いを浮かべると、広末の方も新垣を指差していたようで「多満子は守ってあげたくなるというか応援したくなる存在で、それは結衣ちゃんも同じで、キュートで不器用で仏頂面するところとかも似てるなと思いました(笑)」と、新垣に対し優しい眼差しを向けていた。
なお、フォトセッション時には、この日のために特別に作られた直径30cmのピンポン球ケーキと、食べられる卓球のラケット型クッキーがステージ上に運ばれ、ラケットを手にした新垣が瑛太へ「あ〜ん」とケーキを食べさせてあげるファーストバイトが実施された。
舞台挨拶にはその他、石川淳一監督、出演の永野芽郁、佐野勇斗、田中美佐子、遠藤憲一が登壇した。
>映画『ミックス。』(東宝配給)
映画『ミックス。』(東宝配給)は、卓球を題材に、男女混合ダブルス(ミックス)を通して巻き起こる人間模様を、ドラマ『リーガルハイ』をはじめ数多くの人気作の脚本を担当してきた古沢良太がオリジナルの脚本で描いた作品。
監督:石川淳一 脚本:古沢良太 出演:新垣結衣、瑛太、広末涼子、瀬戸康史、永野芽郁、佐野勇斗、森崎博之、蒼井優、山口紗弥加、中村アン、久間田琳加、神尾佑、平山祐介、斎藤司、佐野ひなこ、鈴木福、谷花音、平澤宏々路、真木よう子、吉田鋼太郎、池上季実子、生瀬勝久、田中美佐子、遠藤憲一、小日向文世、水谷隼、石川佳純、伊藤美誠、吉村真晴、浜本由惟、木造勇人 ほか